経済・政治・国際

2021年3月 6日 (土)

ソール・ライター

Pdk Wjk Gfm Img_8006Img_8007Img_7511Img_7510_20210303100601 Img_8008 Img_8186 Img_8017_20210303094101  Img_8189 雨粒のガラスに黒い人影、黄色い車も走っているようだ。薄紅色の傘の向こう、水びたしの道路だろうか。一瞬きったシャッターは絵筆、写真が絵画になっている。ニューヨーク5番街、住む町の日常をさりげなく撮り続けた写真家、その人の名はソール・ライターという。

 

 展覧会名は「永遠のソール・ライター」。加えて~ニューヨークが生んだ伝説の写真家~と、副題をつける。2017年、東京渋谷で初めて展覧会開催、7万人の人を集めた。写真集は16刷を超えた。去年、同じ渋谷でアンコール開催して、コロナ禍でニューヨークに戻れず、京都伊勢丹へ巡回開催している。コロナチャンス、世界で評判の作品を見に行った。

 

 画家から写真家へ、ファッション写真で名を成すも、注文されるのを嫌がり、53歳でスタジオを閉じた。姿を消し30年、83歳で写真集が出て、再び脚光を浴び、没後の今も尚である。若い鑑賞者が多い。独自のアングル、カラー写真のパイオニアと言われる作品が並ぶ。ライターは「見るものすべて写真、人間の背中は正面より多くを語る」という。ソールは韓国でなく、ライターは作家でない。永遠の写真家、それが、ソール・ライターである。

 

 ※ ソール・ライター(1923-2013)米ピッツバーグ生まれ、23歳からニューヨークで暮らす。ライター財団設立、8万点余の写真整理中。京都伊勢丹展は3月28日まで。 ※ ライターの半生を描く映画「急がない人生で見つけた13のこと」。京都シネマで11日まで上映。

 

 

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2020年11月 6日 (金)

看板は「RAMEN」

Img_0564 Img_0560 Img_0573 Img_0574 ここは…ろこ?どこ?。看板は英語の表示で「RAMEN」。写真付きで、よく目立つ。アメリカかな。違う?じゃあ、ろこ、神戸の六甲?。それはヘタな洒落。近くに東寺の五重塔がある。京都から奈良へ行く近鉄電車の高架下、ここは、食堂街の「みやこみち」。

 

 外国人向け看板「RAMEN」は、中華「ハマムラ」が出す。商標イラストが面白い。ハで眉毛、マで眼、ムで鼻、ラで口…、中華帽かぶせて「ハマムラ」の出来上がり。大正13年(1924)創業、老舗の庶民的な中華店。前に一、二度は入っている。今や、世界のラーメン、ましてコロナ禍であっても、観光都市KYOTO。ラーメンは「RAMEN」なのだ。

 

 秋のレインの日でも一日目標8千ウオーク。傘レスの京都駅構内、ブラブラして出会いが「RAMEN」。トラディショナルな日本的伝統ラーメンと、横文字の書き込み。鉢の中のラーメン、具の説明はグー?。半熟卵―Bolled Egg、葱―Green Leek、焼き豚―Pork Filltなどなど。世はWithコロナ、値段表示もWith Tax。お隣の日本語看板は「つ~んとくる風味、いっぺんどうどす」。わかる?アンダスターン!。

 

 

 

 

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2020年4月12日 (日)

ゴマすって、ヒレカツ

 Img_7090 Img_7112 Img_7111 Img_7109_20200409085401 Img_7103_20200409085401 Img_7102 Img_7100 Img_7099 Img_7110 Img_7093 誰に~ということなく、ゴマがすりたくなった。久々、名代とんかつの「かつくら」へ行って、ロースでなく、ヒレを頼んだ。これまでどおり、すり鉢とゴマすり棒とゴマが真っ先に出てきた。ゴリゴリ、ゴリゴリ、すって、すって、すりまくった。誤魔化しは効かない?。

 

 牛でも豚でも、ロースは脂身が多く、ヒレは少なく、カロリーも低い。ロースか、ヒレか、ろうするか、お好み次第という。ヘレか、ヒレか~もある。東京など関東はヒレなのに大阪など関西はヘレというが、京都は関西なのになぜか、ヒレという。東京は出来ない、大阪は出来へん、京都は出来ひん…、毎週日曜朝のMBSTV、コトノハ図鑑でその違いを番組にしていた。

 

 行ったお店は新京極のすぐ東の三条本店。昭和5年(1930)英国紅茶リプトン日本店が始まり、創始者は福永兵蔵さん。業種拡大、紅茶に串にランチにとんかつ…株式会社「フクナガ」は東京に進出している。創業リプトンに隣り合うかつくらは路地奥。ヘレ表示でないヒレ80㌘1380円。ゴマすりきって、お代わり自由のキャベツ、味噌汁、十六穀米と一緒にヒレ5切れが出てきた。2切れ食べたところでキャベツ山盛りお代わり、これでコロナにも勝つ?。
 

 

 

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2020年3月30日 (月)

「anan」50周年展へ行く

Img_6168 Img_6167 Img_6142 Img_6151 Img_6160 Img_6164 Img_6153 Img_6157 Img_6158 Img_6162 小文字のスペルで「anan」―、滑るように発音して「アンアン」。饅頭の餡がいっぱいの「あんあん」ではないけど、「アンアン」「アンアン」…、何度でも発音したくなるボイスある。女性向けファッション雑誌名が「anan」。今年3月、創刊50周年を迎えた。

 

 知人から50周年記念展のチケットが届いた。会場は京都伊勢丹。雑誌はみたことないし、おとこ一人、行くか、行くまいか~迷ったけど、出歩きの流れ、この前の婦人画報100年展は入ったし、まあいいか~と行った。7階美術館のエントランスの壁面、ここに見どころがあった。大阪万博の1970年に創刊、それ以来のアンアン表紙がエンエンと並んでいる。

 

 女性とともに~の「アンアン」、10年ごと区切って、流行を追っている。1970年代はパリ、ロンドン~海外旅行の憧れ。80年代、90年代は個性とトレンドの時代、2000年代からはオーラ、韓流、モテキャラ、美肌・美脚-と続き、今は復活愛のススメという。パンダのロゴがろこ?かにある。表紙の見出し、写真にどきどきする。「好きな男、嫌いな男」「短髪、いまこそ髪を切ろう」…、髪は毛(もう)ナイ。「あ~ん、あ~ん」と泣きたくなる。「アンアン」。

 

 ※ 展覧会は4月5日まで。 ※ 「anan」は毎週水曜、マガジンハウス発行、現在21万部。集英社は「ノンーノ」発行して、ひところは「アンノン時代」と。

 

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2020年3月13日 (金)

3月3日は三十三間堂の春桃会

 Img_5020 Img_5043 Img_5078 Img_5030 Img_5031 Img_5032 Img_5033 Img_5040_20200310095501 Img_5067 Img_5077 Img_5026 どこでだったか、出歩いて、ポスター見て知った。3月3日は京都三十三間堂の春桃会(もものほうえ)。縁起の良い陽の数字3が重なる桃の節句、本堂の柱の間が33ある三十三間堂、「3」のご縁で、当日無料開放という。春桃会、何時からか始まったのか、その当日行ってみた。

 

 京都国立博物館の真ん前、出歩きコースの一つである。新型コロナ、コロナで散々?苦悩する世の中、博物館は休館だが、三十三間堂はめでたい三色幕をめぐらして、吉例・春桃会は実施だという。コロナ対策で落語、和太鼓、出店はやめていたが、何時もは拝観代600円の本堂へ無料で入って、千手観音坐像、千体千手観音、風神雷神像、二十八部衆を見た。

 

 仏像の数々、みんな国宝である。新型コロナのせいか、拝観者少ない。仏像のお顔一体、一体…、いったいどうなっているか、ゆっくり拝顔できた。運慶、快慶、湛慶…鎌倉の仏師作…慶賀である。本堂出て境内へ、南北120の長い建物も国宝。漱石はここへ来て「日は永し、三十三間堂長し」と平凡な一句。院政の後白河上皇から750年余の歴史、これはロングロングであろう。境内にぬいぐるみのお坊さんも出て来て…、三日坊主ではありません?。

 

  ※ 三十三間堂は蓮華法王院の本堂。天台宗門寺院・妙法院の塔頭の一つ。

 

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2020年2月 1日 (土)

「十二単」の衣は何枚?

Img_2835 Img_2841 Img_2849_20200128093801 Img_2839 Img_2838  Img_2844 Heiannjyuunihitoe Img_2836 「十二単」(じゅうにひとえ)って、言うけど、本当に12枚も着ていたの?。見た目、何枚も何枚もだし、12枚は~思っていたが、答えはノーという。「十二」は「十二分に」という言葉があり「たくさん」を意味、12枚の衣(ころも)ということではないという。

 

 京都駅ビル2階、南北自由通路へ入るギャラリー。月替わり企画、1月は「御所文化―典雅の世界」だった。御所の内裏とは~イラスト説明、紫式部、清少納言とは~で解説あって、ガラスケースの中に「十二単」展示だった。平安時代中期、貴族女性の正装で、正式には「五衣唐衣裳」(いつつぎぬからぎぬも)。漢字に衣が多く、ころもころもしていても、大人の衣装?である。

 

 では、衣は何枚つけているのか。手を合わせナンマイダ、ナンマイダ?と掲示の解説を読んだ。衣装の構成は時代により変化するが、基本的には「唐衣」「表着」「打衣」「五衣」「単衣」。それに「裳」をつけ「長袴」をはいて、重さは20㌔という。解説は衣の写真部分に吹き出し→入れ、どれがどこか、わかるよう工夫してある。見どころは色合い重ねた「五衣」のグラデーションという。ガラスケースを覗いて、全体見て、部分を見て、ひとえにナンマイダ!?。

 

 ※ 御所文化ギャラリー展は1月28日で終了。

 

 

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2007年1月25日 (木)

うちなあのウチナー

 店の名は「海と空」という。四条小橋東南のビル3階で、昨日行った。カウンターの左端に座り、オリオンビールとゴーヤチャンプルを頼んだ。ハイサイ(こんにちは)めんそーれ!(いらっしゃ~い)の沖縄料理店である。

 オリImg_0015_5オンは沖縄の地ビール、あっさりして、すっと飲みやすい。ゴーヤチャンプルのゴーヤは、宮古島から直送で、この店の自慢という。スパムという缶詰のポーク、それに豆腐と卵で炒めてある。苦味がやさしく、ほのやかなである。

 

店内はみんなウチナー、ウチナー(沖縄)…。島唄が流れ、泡盛が並ぶ。壁に海ぶどう、島らっきょ、豚足、ソーキそば…紙切れメニュー。暖簾はハイビスカス、置物はシーサー。賄い兼務の女将さんが「ウチナあ、宮古島から京都来て9年で…、主人が海が好きで、それで店の名前は海を先にして海と空で …」と、喋りかけたところグルクン唐揚げの注文はいり、店はウチナー好きの客で混み出した。

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2006年9月13日 (水)

比叡山と琵琶湖

 うーん、まさに感服というやつである。昨日12日、大津市坂本の天台宗務庁で、成安造形大学長・木村至宏さんの講演を聞いた。演題の「比叡山と琵琶湖」に惹かれて、ネット申し込みで山科から足を伸ばしたが、結論は花丸だった。

 木村さんは元大津市職員で市史編纂など担当し、大津市歴史博物館長で退任して、成安造形大へ転進、2000年から学長しており、現在71歳。大谷大で日本文化史専攻だが、読んで聞いて、歩いて、確かめての勉強のよう。

 講演は1時間少しと司会とのトーキングだったが、比叡山のこと、琵琶湖のこと、この山と湖の関わりのこと、いやホント博学である。琵琶湖は楽器琵琶の形に似ているからと文献で読むと、飛行機に乗って確かめるというほどだが、すべてに自分で納得してからというから徹底している。だから話に説得力がある。

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