日記・コラム・つぶやき

2025年11月17日 (月)

顔、様ざまに顔

Img_4645_20251114101101 Img_4644 Img_4639_20251114101701 Img_4647 Img_4646_20251114101201 Img_4642_20251114101101 Img_4641 Img_4640 顔また顔だ。帽子かぶった坊や。おさげの女の子。髭のじいちゃんにメガネの父さん…いっぱい顔だ。表情いろいろだけど、よ~く見ると、みんな似ている。目と鼻と口が同じだ。半マル二つの目、チョンだけの鼻、横棒一つの口。それをベースに顔が様々に変化している。

 

 京都の四条通り、寺町商店街前の藤井大丸1階入り口。四半期ごとだろうか、アートが変わる。今はイラストレーター、玉村聡之さん(38)の作品だ。入り口、吹き抜け円柱と両サイド壁面に顔のイラストを描いている。京都精華大デザイン学部卒。テーマは「無」からの作品づくり。個性を無くすことで、個性を出したいと、シンプルで新しい作品をめざす。

 

 藤井大丸玄関の作品がその趣旨にそっている。地下フードの「タベレット」へ降りるおり、じっくり見た。同じようで同じでないイラスト顔、幾つあるだろう。縦に七つだ。円柱は1面に2列、4面なので56、両サイドの壁に14、あわせて70もの顔だ。「へのへのもへじ」の顔はワンパターンだけど、目と鼻と口が同じでも、輪郭やら、髪型やら、メガネやら付け加えて、これだけ多彩な顔になるとは~だ。個性が消えて、新たな個性~、個性的だ!。

 

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2025年11月16日 (日)

甘いぞ!甘いぞ!代白柿!

Img_4595_20251113081501 Img_4424_20251113081601 Img_4502_20251113081601 Img_4501_20251113081601 Img_4597_20251113081201 どうだろう。そっと触ってみる。う~ん、まだかな。一日置いて、今日はどうやろう。うん、だいぶ柔らかい。もう少しかな。また一日、どうやろう。ああ~ふにやっとしてきている。いいぞ、いいぞ。食べごろや。包丁入れて、二つに割って、スプーンで、さあ、どうや。

 

 シーズンに入って来た柿。御池ゼスト商店街、品揃えが評判の野菜屋さん「ワンドロップ」で買った柿。奈良産の「代白柿(だいしろがき)」だ。艶々した橙色、手のひらにひとつポンと乗るお握り型の大きさ。一つ250円。「新聞かラップに包んで常温。皮にひびがはいり出したら…」と食べ方指南つき。渋柿だが、置いておくと柔らかく熟し、甘く甘くだ~という。

 

 柿好きの正岡子規。「柿食えば鐘が鳴る鳴り法隆寺」の柿は、奈良産の御所柿だったという。「ワンドロップ」さん、富有柿、種なし柿、あんぽん柿など奈良からの仕入れ多く、代白柿もその一つ。奈良産なのになぜか「江戸柿」とも言うらしい。保冷室保存して販売すると京都名物の熟し柿ともなるという。京都の高級料亭、和久傳のデザートに出るようだ。自宅、毎日見続けて、その時が来た。食べた。甘い。トロトロに甘~い。待った甲斐あったあ!。

 

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2025年11月15日 (土)

野に咲く菊が愛しい!

Img_4583Img_4569Img_4540_20251112084801Img_4581_20251112085201Img_4539Img_4543Img_4554_20251112085701Img_4559_20251112085801Img_4557_20251112085801 秋、草むらで人知れず咲く小さな菊が愛しい。丹精込められた大輪の菊も美しいが、だれにも世話されず、自分だけで咲く菊に気持ちが行く。そんな菊を見つけて、写真を撮りたいと、またまた、植物園へ。いつもの北山門、年間パスポートを見せて、ことし何度目だろう。

 

 見上げる空はウロコ雲。高い空、深まる秋だ。野に咲く菊はどこに咲くのか。菊は、世界で2万種、国内でも300種もという。だれに聞くのか?洒落たくなる。野菊探し、園配布パンフ「今が見ごろの植物たち」が参考になる。園内地図付き。自然生態園と四季彩の丘に野菊が多いようだ。ハマギク(浜菊)、ノコンキク(野紺菊)、クンショウギク(勲章菊)……。

 

 生態園に入った。シロヨメナ(白嫁菜)だ。パンフに出てないが、これぞ野菊だ。草むらにそっと、どこに嫁に行くのか。白さが可憐。背が高く、黄色く咲くのはキクタニキク(菊渓菊)だ。京都東山の山あい、菊渓川で咲き、その名があるが絶滅し、今は植物園で咲いている。四季彩の丘で、水車前の赤紫咲きはキブネキク(貴船菊)。隣は白く清楚なシュウメイギク(秋明菊)。今年の南座顔見世、尾上菊五郎8代目襲名。菊のご縁、記念咲きと洒落ている?。

 

 

 

 

  

 

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2025年11月14日 (金)

杮落しの「柿」、食べ物の「柿」

Img_4432 Img_4505 Img_4588_20251113203401 知識の始まりは無からだ。「杮落し」と書いて「こけらおとし」。新しい施設が出来て、始まりの興行。読みも意味も理解はしていたが、「杮」の「こけら」は、果物の「柿」とどう関係するか~と思って調べるとだ。似ているけど、右側の旁(つくり)が違って、全く別だった。

 

 京都の五花街、宮川町歌舞練場がリニュアル、新装の「杮落し公演」のポスターを見てだった。深まる秋、柿もスーパー、果物屋さんに並び始めている。甘柿、干し柿、熟し柿…柿はどれだけ種類があるのか~と思って、五条坂から松原通りを鴨川そばの川端通りへ歩いていてのポスター。壁貼りポスター、写真を撮って、果物屋さんで、熟す柿も買って、調べ始めた。

 

 パソコンのキーボード。「こけらおとし」と叩いて「杮」、果物の「かき」と叩いても「柿」とでて、同じ漢字のようだが実はである。「こけら」の「杮」は、旁が縦棒をまっすぐ貫いている。「くだもの」の「柿」は、貫かずに「なべぶた」と「巾」の二つに分かれていると知った。だから、画数は8画と9画だ。「こけら」は木くずの意味で、杮落しはその木くずを払い落しての初興行という。似て非なるものは「柿」。調べて、無から知識を得た。

 

 <追記> 写真右、山科ラクト・無印食品の果物屋さん、柿の漢字が手書き。旁がナベブタと巾とよくわかった。 

 

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2025年11月13日 (木)

今年の漢字一字、なんだろう。

Img_4010 Img_4008_20251110080401 Img_4012_20251110080401 Img_4013_20251110080501 Img_4014_20251110080401 今年の漢字一字、何が選ばれるのだろう。令和の米騒動の「米」か、トランプ関税で「税」か。女性初、高市早苗新首相の「新」か、物価と株価高騰を兼ねて「高」か。大谷投打の活躍、横綱「大の里」誕生を思うと「大」でもいい。暑くて、暑くてだった「暑」も考えねばならない。

 

 祇園、八坂神社前の漢字ミュージアム入り口、募集が始まっている。今年で31回目。一字書き込み用紙、黄色い投票箱、それに参考に~と、今年の出来事一覧表が出ている。1月はフジTVの10時間記者会見、3月はW杯サッカーで日本が最速代表決定、5月は人気グループ「嵐」の解散、6月はミスター長嶋茂雄さん死去、9月は石破総理が退陣表明などだ。

 

 光陰矢の如し、一年経つのが早い。出来事一覧を見ながら、ああ~そうだった、そうだった。去年の30度目の漢字一字は「金」。パリ五輪、日本勢が活躍した。清水寺・森貫主が舞台で5度目の「金」をしたためている。2003年は阪神優勝で「虎」。今年も独走優勝、再びの期待は日本シリーズ敗退、本塁打王・佐藤の「輝」「虎」はかすんでいる。発表は漢字の日、12月12日だ。「米」「高」「暑」「税」「新」か、今年も1年の終わりが早い!。

 

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2025年11月12日 (水)

秋晴れ、鴨川の鳥たち

Img_4288 Img_4337 Img_4289 Img_4287 Img_4298 Img_4290 Img_4306 Img_4304 Img_4330_20251109093901 Img_4343_20251109094001 Img_4348 Img_4349_20251109094001 川の中、いつまでもじっとしている。まるで、立ち坐禅しているみたい。足は長く、首は長く…アアオサギだ。川を見つめ続け、小魚の食さがし、辛抱強い鳥だ。たまに道端にいたりして、カメラを向けても平気でいる。このブログでも、なんども書いて、珍しくはない。

 

 秋、立冬すんでも暖かい日、鴨川歩き。松原大橋から上流へ行ったり、出町柳の鴨川デルタから下流へ行ったり。天気がいい日が続くと、水面が透きとおって、黒い塊、大きな鯉も見える。所々に中洲。水鳥たちの休息地、草が多いとねぐら。川の段差は堰、流れが泡だって白い。桜、楓の紅葉ぐあいもだが、川を見つめて歩くと、自然とバードウオッチになる。

 

 アオサギが多い。一羽、動かず目立つ。中洲で群れている白い小さな鳥たち。ユリカモメにはまだ早いしと、近づくと、コサギだ。秋晴れ、日向ぼっこ。ざっと100羽以上。歌う時代劇スター、高田幸吉が白鷺三味線で♪~シラサギは…~と歌いだしたシラサギ、それがコサギだ。可愛い群れだ。鮎の天敵、カワウ。水が綺麗で潜っても見える。鴨川はやはりカモだ。越冬鳥はマガモ、いつもは留鳥のカルガモたち。泳ぎの水紋、秋の陽に輝いている。

 

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2025年11月11日 (火)

祇園、縄手通りを歩く!

Img_4019_20251108093301 Img_4017_20251108093301 Img_4024 Img_4020 Img_4028_20251108093401 Img_4030 Img_4037 Img_4041_20251108093501 Img_4042 Img_4044_20251108093901 どんな店が出てくるか、縄手通りのぶら歩きが面白い。鴨川の東、祇園の西。四条通りから北へ、大和大路の通り名が「縄手」に変わる。その由緒、かつて三条河原に刑場、罪人が縄で繋がれたからとか。南行一方通行、まあ2㌔ほど…。四条西北は「一銭洋食」。お好み焼きルーツ。

 

 店構え、大正・昭和。白犬が坊やのお尻へ~の人形は名物。昭和40年代、入らないことで有名だったパチンコ屋さん跡に出来た。あのパチンコ屋さん、なんぼ投資したか。ホンマ、入らなかった。向かい側はラーメン店「麺や、轍」。ワタチ、読めないわ!。「なんやかん屋」。丸鍋と一品の店、な~んや!。祇園郵便局。表は朱色格子と神社構え。ここは「祇園」の意識。

 

 黒七味の「祇園・原了郭(はらりょうかく)」。ウインドウに大きな竹筒見本。一子相伝300年、赤穂浪士、切腹・原惣左衛門の家系。扁額に「裂」は、中村珍裂店。古代裂れの扱い。「ちんぎれ」読み、それが珍しい。川魚問屋は老舗「かね正」。鰻茶漬けの看板。鰻でぶぶづけ、いいなあ。京名物、鬼蒲鉾の「キク嘉」廃業、看板だけが残っている。維新婆さんがいた倒幕謀議の宿、小川亭跡に碑。右見て左見て、縄手通りは今と昔が一緒なっている。

 

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2025年11月10日 (月)

名代きしめん、新京極とともに~

Img_4058_20251107081801Img_4055Img_4045_20251108104601 Img_4049_20251107081501Img_4050Img_4056Img_4052 Img_4057Img_4060Img_4061  いつもいつも、歩き通ってなのに~まだ入っていない。平べったいうどん「きしめん」専門の更科本店。今は修学旅行生よりインバウンドの外国人が多い新京極通り。蛸薬師通りを北へ西側。創業は明治7年、150年も「きしめん」一筋。入った店内、ああ~懐かしい。

 

 三和土の土間、テーブル、小上がり。神棚もある。この店、平成も令和もまだ来ていない。どこかホッとする。メニューは、きつねも、ニシンも、たぬきも、玉子も、オールきしめん。丼は色々ある。何を注文するかで、アツい出汁で花かつおがフワッと舞う花巻ききしめんと親子丼の小丼セット。壁面は、右に左に「名代きしめん」。昼どき、常連さんに外国人…。

 

 店名の更科、信州だし、きしめんは名古屋名物だし…なんで、京都で~とは思うが、もう150年も前からだ。その歴史が深い。ここは深くは考えずだ。机にきしめんが来て、箸入れを見たら「棊子麺処」の漢字。平仮名きしめん、漢字でこう書くようだ。読めても書けない。お湯呑みは「ひらり、つるり、ぺろり」の文字。店のキャッチフレーズという。出汁は京ふうの薄味、親子丼は玉子トロトロ。名代きしめん、新京極とともに150年!。うどんは平に平に~。

 

 <注> ネット調べ。「きしめん」の語源は、「原型は麺でなく碁石型だった故に、“棊子麺(棊は棋の異体字)”が転じて“きしめん”となった」という説や、「紀州の者が作った“紀州麺”(きしゅうめん)から“きしめん”となった」という説、「キジの肉をめんの具にして藩主に献上した“雉麺”から」など、諸説ある。

 

 

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2025年11月 9日 (日)

ワレモコウ(吾亦紅)

Img_3945_20251109064301 Img_3947_20251109064201 Img_3946_20251109064301 一度、二度…そして三度目。これ、これ、やっと探し見つけたワレモコウ、これだ。小さな楕円状の花穂、赤紫色、細い茎が伸びて、幾つも幾つも。地面から1㍍の所で、しな垂れて咲いている。秋、山野に自生すバラ科の多年草。行って行って三度目、思いがかなった。

 

 
 ワレモコウ。10月はじめ、朝のNHKラジオで聴いた今日の誕生日の花だ。花言葉は「もの思い」「愛慕」「感謝」「移ろい行く日々」などという。歌手、杉本まさとが亡き母を思って紅白でも歌ってヒットした「吾亦紅」や花図鑑では~知っていたが、ラジオで聴いて、咲いているのを見たくなった。京都ではどことAI調べ。相国寺の鐘楼回りか、植物園の生態園だという。

 

 まさか、相国寺?と最初に行ったが、松ばかりで見当たらない。やはり、何時もの植物園。問い合わすと「毎秋、生態園のびわこ池回りなんですが…」と。秋の花マップにも場所掲載、よしよし~とだったが、一度目も二度目も、草むらの中、探しても、探しても…。11月に三度目、ダメ元で行って、びわこ形の小さな池の真ん中あたり、我が腰あたり、ひょいとワレモコウだ。赤紫色の花穂が風に揺れている。♪~あなたにあなたに~♪…そう、杉本まさおも歌っていた。

 

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2025年11月 8日 (土)

百万遍知恩寺、秋の古本まつり

Img_3856_20251105090901 Img_3858_20251105091301Img_3853_20251105092101 Img_3841_20251105091201 Img_3826_20251105092401 Img_3838_20251105091201 Img_3839 Img_3845_20251105091701 Img_3849_20251105092701 Img_3846 Img_3847_20251105091901 Img_3860_20251105094601 お堂扉ごし、桟の隙間にそっとデジカメ覗きこませた。薄暗い堂内、正面に釈迦如来坐像だ。慈覚太子円仁自作と言われる美しい仏さま。デジカメはオートのセット、距離ありズームにしてシャッター。どうかなと点検、くっきり写っている。撮っても良かったのだろうか。

 

 毎年いく百万遍知恩寺、秋の古本まつり。釈迦如来はお寺のご本尊、重文だった。境内は本20万冊。我が机には、積んだ本が高い。これ以上は~だ。見るだけでもで~と、今出川通りの総門から入った。東大路今出川の百万遍、お寺の念珠繰りからの地名だ。高校駅伝、女子駅伝コース。南側の京大11月祭タテカン、今年のテーマは「異の知、かがやく」。命ちがい?。

 

 参道正面が御影堂。法然さんの浄土宗は「みえいどう」と読む。御影堂の中、読経で念珠繰り。会社の法要で何度か。数珠が長く、重かった。釈迦堂の向かいが阿弥陀堂。回りは古本全集コーナー。珍しい朝鮮式の鐘楼前、恒例のオークション。5百円、千円、もう一声!。手水舎、燈篭に100円の文庫本。お地蔵さん、お稲荷さんに3冊5百円単行本。古本と古寺、相性がいい。境内回って、見るだけのつもりが…手に与謝野蕪村上下本2冊。自問自答。いつ読む?、そのうち!。

 

 ※ 古本まつりは11月3日で終了。

 

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