伊吹山が泣いている~
百名山が泣いている。標高1377㍍、滋賀の最高峰、湖北の伊吹山。岐阜との県境、高山植物の宝庫、薬草の山、天然記念物のお花畑、古事記にヤマトタケルで登場する伝説の山…その冠が幾つもの伊吹山。緑緑して美しい山肌に褐色の亀裂が入って、大泣きしている。
JR琵琶湖線、米原で大垣行きの東海道線に乗り換え、醒ヶ井の次、近江長岡駅。ホームに立つと、伊吹山が真ん前に見える。日本画、洋画…湖国を描く絵画展で、皆さんがよく描いている。その南斜面、頂上から緑が消えている。増えたニホンシカの食害と2年前、集中豪雨で土砂が流れ落ちたからだ。今、元通りにと~復元プロジェクトチームが出来ている。
近江長岡駅から湖国バスで日本のため池百選、三島池へ。周囲780㍍は伊吹山を逆さに映す鏡池だ。マガモ飛来、国内南限でも知られ、鳥類研究の昭和天皇が45年前、滋賀で植樹祭のおりお見えに。その池で荒れた伊吹山はどう映るか。日を置いて二度行った。最初は山頂に雲、恥ずしくか、地肌隠し。二度目は秋晴れ、波風で池に映らずも山容すっきり、痛々しい。ベンチテーブルに陶板写真は雪の逆さ伊吹。何年先か、復元その日が待ち遠しい。
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