古い木箱
スマホ、情報デジタルの時代、古い物に出あうと、ほっとする。年のせいかもだが、懐かしく、いとおしい。いつもの歩き、京都駅に通じる七条烏丸からの地下道、その古い物に出会った。がっしりした木箱、書きこまれた店名と電話番号、ひと目見て、それは、もう古い!。
ヨドバシと京都タワーの間、京・駿河屋ビルの地下入り口スペース。その木箱文字は右から左へ「京都烏丸七條」「駿河屋」「電下壹壹八八番」と骨太字、三段の書き込み。木箱はカネで囲って、縦と奥行き1㍍、横幅1・5㍍はある。ここの駿河屋さん、明治19年(1888)に伏見の総本家からの分家。京都駅が七条停車場と言った時代からの和菓子屋さん。
総本家は室町時代、創業550年の老舗。煉り羊羹は名物だ。京都駅前店は、その分家にして130年以上。地下入り口、これまでは駿河屋さん所蔵の茶室釜、軸、お菓子など展示だったが、今年から地方の観光案内PRに利用されている。この前は岐阜、今は大分だ。木箱はパンフ置き場。電話4ケタ、昭和30年ころだ。数字漢字「壹」が古い。店の電話は、今も1188だ。今年は日常の美「民藝100年」という。柳宗悦さん、この木箱の価値どう見るだろう。
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