トンネルを抜けると~
ちょっとちがう。いや、だいぶちがう。壁面が銀色に光っている。ゆったりカーブして、長さは500㍍、幅は20㍍、高さは20㍍。トンネルはトンネルだけど、ちがう。車は走らない。歩いて行くか、カートに乗って行くか。トンネルを抜けたら、そこに何が……。
冷えるとすぐ氷点下になる滋賀県甲賀市の信楽。備前、常滑など日本六古窯の一つ、陶器のたぬきも多い。この山里に平成9年(1997)にMIHOMUSEUMが誕生して、トンネルも出来た。建築設計は、ルーブル美術館のガラスのピラミッドをつくった世界的建築家、L・M・ペイ氏。このトンネル歩き抜けて、若冲、仏像、天目茶碗などを観て来た。
外国人に人気、年間10万人の鑑賞者がある。バス、車を降りて、入り口から美術館へ、鑑賞は誰もがトンネルを通る。ペイ氏の美術館設計テーマは「桃源郷」だ。道に迷った漁夫が仙境を見つける中国の古典、陶淵明の「桃花源記」からという。トンネル、春は桜並木が入り口だ。コツコツ、コツコツ…歩くと靴音の反響が心地良い。6人乗りカートに追い越され、すれ違ってトンネルを抜けると、深い谷の吊り橋。その先が…、山の中の美術館である。
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