京都のたぬきうどん
たぬきはたぬきでも、京都のたぬきは、ずうっとこれだ。よそに多い天かす入りなんかでなくて、どろっとしたあんかけだ。そう、藤田まことが演じた「てなもんや三度笠、あんかけの時次郎」のあんかけ?。これに短冊切りきつね油揚げ、おろし生姜とネギが入っている。
底冷えする京都、冬は鍋焼きもいいけど、これもいい。粉雪が舞った寒い昼、ポカポカしたくなって、創業100年もの老舗篠田屋さんへ行った。三条京阪、御所へ土下座する高山彦九郎像の向かい側、浄土宗のだん王さん東隣り。カレーの皿盛り、中華そば、にしんそばに加え、冬はたぬきが人気だ。650円。うどんのたぬき、そばのたぬき、どちらでもよい。
老舗も老舗。床タイル、くすんだ格天井。テーブル10脚。壁ぎわの棚にたぬき飾り。座ると、おかあちゃんが、お茶?お水?と聞いてくれる。調理場はおとうちゃん一人。おかあちゃんが元気に客の注文を伝えると、あいよ!の声が店内まで聞こえる。何代目になるのか、夫婦だけの経営。出て来たたぬき、鉢からあんかけがこぼれそう。揚げが太い。うどんは柔らかい。舌に生姜ピリッ、一口また一口、ポカポカ、ポカポカ、これが京都のたぬきだ。
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コメント
「今日これ食べました」 度々登場するビアホールミュンヘン。Pをクリックしたら、やはり。懐かしいです。
東京時代から四半世紀も続いたゴルフ会。しかし、寄る年波には勝てず、会を一旦閉じることに。23年末、メンバー20数人が京都に。西陣の老舗京料理屋での懇親会は再会を願い盛り上がった。そして夜の会場は、そのミュンヘン。京一番の繁華街・四条河原町。
「BOSSこん いつ集まるのか」 年賀状の添え書き、いくつかあった。
投稿: s.hidaka | 2025年2月 4日 (火) 11時15分