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2025年2月21日 (金)

世界が見惚れた神業陶器

Img_4928_20250218093101 Img_4929_20250218093101  Img_4943_20250218093201 Img_4944 Img_4942 Img_4963_20250218093201 Img_4967 そのキャッチコピーが凄い。「世界が見惚れた京焼きだ」と言い「明治の神業だ」と言う。京都市京セラ美術館のコレクション展、冬季は陶器だ?。入り口の壁面、赤い牡丹の大きな花瓶の写真が出ている。だれの作品だろう。ホンモノはどんなだろう。歩きの一日、ぶらり入った。

 

 第一室すぐ、真ん中のガラスケースの中だ。「釉下彩花卉色絵浮文花瓶」とある。制作は三代清風與平、明治40年ころという。高さ56・2㌢、胴回り29㌢…ふっくらした見事な花瓶だ。前から後ろから…斜め下からも眺めた。真っ赤な牡丹、どうしてこうも、ふんわり浮き出ているのか。見事すぎる。白と紫の牡丹は、控え目に描かれ、赤いのを際出させている。

 

 確かにキャッチ文どおり、見惚れる。誠に美しい。三代清風與平とは、どんな陶芸家だったのか。紹介文が出ている。画才あり、清朝陶磁を究め、国内の原材料と釉薬を工夫して、74種もの技法を取得という。あまり知られていないのは、作品の多くが海外流出しているかららしい。京焼、五条坂の窯元清風家の伝統を継承、当時の人間国宝だった。最近、買い戻された種々作品が第一室内に展示。皿、香炉、文鉢…これもあれも、あれまあ~と驚いて、見惚れた。

 

 ※ 冬季コレクションは2月24日まで。 ※ 三代清風與平(1851-1914)

 

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コメント

京焼の三代清風与作の作品を実際に見たことはありませんが、京磁器初の人間国宝だと。立体感があって浮き上がるような真っ赤な牡丹が見事という言葉しかありません。
福岡でも先日、三越で72回日本工芸展があり、佐賀・有田焼の人間国宝・今泉今右衛門と酒井田柿右衛門の白磁の壺と絵皿を見てきました。
伊万里を代表する旧佐賀藩の大川内窯を今一度巡ってみたいと思っています。

投稿: s.hidaka | 2025年2月21日 (金) 17時06分

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