近江太郎・野洲川を歩く。
歩きに歩いて、やっとたどり着いた河口に、その名は「しあわせの丘」だ。高さ1㍍、周囲3㍍四方。3歩で上がった小さな小さな丘から大きな大きな琵琶湖が見えた。誰がつくって、誰が名付けたのか、河口の先に思わぬ、まさかの丘だ。歩き疲れた足がしあわせを感じている。
琵琶湖へ流れつく100以上の河川で、いちばん大きい野洲川。鈴鹿の山中の御在所岳から湧き出て、甲賀市、湖南市、野洲市、守山市と流れに流れて61㌔、流域面積は387㎡。そのスケールから「近江太郎」と呼ばれる。その川を歩いてみたい~と発作が起こり、JR野洲駅から西へ、近江富士大橋まで行き、野洲川左岸下流を河口へ向かってひたすら歩いた。
師走、晴れて風の強い日曜だった。野洲川、川幅が広い。近江富士大橋、長い。5,6百㍍か。右岸は野洲市、渡って左岸は守山市。河口へ、川田大橋、服部大橋など橋は七つ。歩く正面、比良の峰々が白く、振り向けば、△の山容美しい標高432㍍、近江富士こと三上山。ヨシかアシか揺れる河川敷、空は野洲川を映す長い雲、途中でおむすび一つ。歩き抜いて2時間余り、中洲大橋の河口橋、やった~の達成感。そこに「しあわせの丘」、褒美に思えた。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 野菜また野菜、京野菜(2025.04.28)
- 落語と美術の展覧会(2025.04.27)
コメント
野洲駅から琵琶湖までのウオーキング、お疲れ様でした。
随分前になりますが、「近江富士」三上山へ登ったことがあります。麓から琵琶湖を挟んで西北に蓬莱山、堂満岳、武奈ヶ嶽連峰がきれいに見えた記憶があります。
写真ではもう雪が積もっていますね。無雪期に武奈ヶ岳にも一度登り、琵琶湖を見下ろしたことも懐かしいです。
投稿: 高野 葵 | 2024年12月21日 (土) 10時22分