パンだ、栗だ、茄子だ、リンゴだ…
パリっとして香ばしそうな~パパンがパンだ。この、フランスパンひとつ、いくらするのだろう。値札みたら、ええっ、47万3千円。だから、ええ絵で、ええっ?。これ、洋画家・倉田和夫さんの作品「BREAD145」。パン絵がうまい。見るだけで、うまい、うまい。
京都高島屋6階画廊。日本画、洋画、現代の有名な作家さんたちが描いた野菜や、果物の絵が並んで、倉田さんのパンも仲間入り。展覧会タイトルは「現代蔬果図(そかず)考或いは餐彩画(さんさいが)という。中国で宋の時代に描かれ、日本にも伝来して、雪村や呉春や、あの伊藤若冲らも、野菜や果物を絵にしており、今回はその現代版、現代作家の作品である。
桜画で有名な日本画家中島千波さんは栗。その値段、528万円。目がびっくりして、クリクリする。院展のベテラン、斎藤満栄さんは143万円の茄子。日展の洋画でよく作品を見る笠井誠一さんの青りんごは49万円。茄子もりんごも、どんな味がするのだろう。高い味?。お供えのスイカ、赤いぶどう、踏切近くに成ったビワ、冬瓜に柘榴、ブツブツの獅子柚子、掘りたてタケノコ…、どれも云百万円コース、画家さんが有名、その価値ありか。
※ 展覧会は12月9日で終了。展示は日本画で大野俊明、岩田壮平、洋画で安彦文平、小杉小二郎ら。
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コメント
フリガナがないと読めないし、どんな画壇かも分からない「蔬果図考或いは餐彩画」。写真をめくっていくと、何とも写実的でリアルで美味しそうなフランスパンが。そし野菜や果物の絵が次々と。なるほど、蔬は野菜、果は果物で静物画だと。
中国から日本に伝わり、調べてみると、あの天才画家・若冲も3mの絵巻に様々な野菜と果物を書き残した。晩年には入滅する釈迦と見守る弟子たちの「果蔬涅槃図」=国宝、121cm×96cm=を88種の京野菜と果物で描いた傑作があると~また、学習しました。
投稿: s.hidaka | 2024年12月11日 (水) 14時11分