島津製作所旧本社は「フォーチュンガーデン」
もう何年前か、社員の田中耕一さんがノーベル賞を受賞した島津製作所の旧本社がレストランになっている。京都市役所の北側、元長州藩邸・京都ホテルオークラの向かい側だ。近代建築の巨匠、武田五一さん設計、4階建てビル。入ろう、入ろう、入ろう…で入った。
地下鉄駅出て、いつも歩き通る河原町通りだ。右読みの「島津製作所」の社名が残った昭和2年(1927)の建築。玄関は楕円、両横にランプ灯…、武田が欧州で学んだアールデコ様式を取り入れている。結婚式場など兼ねるレストランの店名、苦手な横文字「FORTUNE GARDEN」。調べて調べて、幸福な~を意味する「フォーチュンガーデン」だ。
ビストロ、フレンチ…昼のランチコース。12年前にリノベーションの館内、広く満席だ。天井から大きな扇風機、竹林の庭も見える。飾り、ワンちゃんがいる。帆船模型も…と見ていて、コース料理が出て来た。よく舌がもつれるモッツレラと用があるのに洋梨、秋茸のウフフコット…底の半熟卵をかき回すと美味しい。ウフフ…と笑みが出る。メーン、豚肉ロースの炭火焼きだ。レトロな館内を見渡しつつ、ナイフとフォーク…、初体験気分はミディアムだった。
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