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2024年11月 9日 (土)

上村淳之さん逝く

Img_6986_20241107070501 Img_6987 Img_6988 Img_6991_20241107070601Img_7053Img_7052 親子3代で文化勲章の日本画家・上村淳之さんが逝った。11月1日、新聞記事では老衰、91歳だった。美人画の祖母・松園さん、花鳥画の父・松篁さんに続いて花鳥画、鳥また鳥を多く描いた。おりから、京近美で淳之作品2点が展示中の訃報、その作品を見に行った。

 

 京都新聞朝刊1面、作品写真も載り、大きな訃報記事だった。社会面は美術記者の評伝。~鳥を愛し、鳥と生き、鳥を描いた~と巧みな書きだし。奈良の自宅で飼う鳥と向き合い、制作する写真も載った。京都画壇の名門の家で生まれ、葛藤も大きく「父母は絵描きに反対、家に居づらかった」らしい。一人住まいの話し相手、竹籠の小鳥だったと書かれていた。

 

 京近美は父・松篁さんが脱官展で起こした創造美術の流れを組む創画会改称50周年記念の特集展示。上村淳之さんの作品は、昭和53年、第5回創画会の出展で、45歳の円熟。前期は父松篁さんに孔雀だったが、後期で淳之作品に入れ替わった。朝もやの川、渡り鳥のシギが描かれている2点セットの作品。作者生没年の表示。展示初め(1933-)は、会期中の逝去で(1933-2024)に。画家の生から死。遺作となって、新たな存在感を示していた。

 

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