「色と言葉のつむぎおり」-志村ふくみ100歳展
「かつて一色に十年と思っていたが、この頃は一色に一生と思っている」。つむぎ織りの人間国宝、ことし100歳になった染織作家・志村ふくみの言葉だ。糸との深い付き合い。「切っても切れない仲。それが糸だ。いとしく、糸くずまでいとしい」という言葉もある。
滋賀県立美術館40周年は、志村ふくみの生誕100年の特別展だ。近江八幡市生まれ、県美の所蔵作品は多い。10年前の県美30周年記念でも志村展開催している。今回は志村さん100歳と重なる。それを、どう見せるかで、大佛次郎賞など著作20冊という志村の随筆から言葉を抜き出して、色々な色のつむぎ織りの隣にパネルで、その言葉を添えている。
展覧会タイトルは「色と言葉のつむぎおり」だ。志村展、京近美の常設でも、滋賀県美の10年前もだけど、今回もまた行った。会場、白髪の志村さんが執筆中の写真。まだまだお元気そうだ。「琵琶湖は私にとって心の象徴」と書く色紙もある。縦、橫と紡ぐ織り機、植物の葉、実で染めた糸の展示も。「桜色はうす絹のむこうにほんのり紅をさしたうす桃色」「藍は根源の色」…。言葉とつむぎ色…志村さん100年の「生」がつむがれていた。
※ 展覧会は11月17日まで。
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コメント
「今日これ食べました」の「骨なしから揚げ」苦手でしたか?鶏がダメだったのは、僕だけだと思っていました。「宮崎の人間が鶏を食わぬとは。愚か者め」とひんしゅく者でした。
ミュンヘン、昨年末に仲間20人余で乾杯しましたね。
昨日の太子道(旧2条通)の中華屋・知良府さん。60年前、半年ほど下宿した懐かしい家の近くです。もちろん、当時は知良府さんはありませんでした。円町まで行かないと食べ物屋はなかったです。
投稿: s.hidaka | 2024年10月29日 (火) 16時35分