水口名物干ぴょうは、広重からGIへ
かぼちゃ、スイカと並んでユウガオ。どれも花が咲いて、大きな実が成る。その実でなく、その皮を細く長く剥いて干すのは、ユウガオの干ぴょう。滋賀県甲賀市の中心、東海道の宿場町・水口の名物だ。東海五十三次浮世絵の広重は、水口宿でこの干ぴょうを描いている。
水口干ぴょう、今年3月、農水省の「GI」を取得した。「GI」とは、その地域ならではの特性をもつ産品。全国でいうと、秋田のいぶりがっこ(漬物)、愛知の八丁味噌、宮崎のヤマダイかんしょ(芋)、京都で万願寺甘とうなど、取得はそう多くない。滋賀は近江牛、日野菜、伊吹そば、地酒に次いで水口干ぴょう。5品目だ。甲賀の広重、こうか?があった。
甲賀市役所の庁舎、市政20周年と並び、いま、水口干ぴょうGI取得の垂れ幕が下がっている。甲賀市は、伊賀と競う甲賀忍者、日本六古窯・信楽で有名だが、中心の水口とは~で、お城など町歩きして、干ぴょうとの出会いだった。広重絵、干ぴょうを干している。夏の干ぴょう干しは風物詩。資料館に足踏み皮むき機。剥いた皮の長さ、種飛ばしなどの競技会も~と聞いた。巻き寿司には欠かせない。広重から「GI」、水口干ぴょう、飛躍の年である。
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