湖西・堅田を歩いて学ぶ
琵琶湖大橋そば、湖西の堅田は、大津市は大津市だけど、町の趣きがちょっとちがう。水上都市、寺社文化の歴史都市…、大阪の堺に似たような自由都市と言ってもいいかもしれない。毎年の成安造形大近江学フォーラム現地研修、今年は堅田の町歩き、ぶらりと行った。
行けば行くで、学びが多い。近江八景の一つ、堅田の落雁。満月堂こと浮御堂が湖上に浮かぶ。頭上注意の短冊、長い松の枝をくぐり、千体仏拝んで、お堂を回って、湖上側が裏でなく正面だ。琵琶湖の南湖と北湖の分岐点、対岸との距離がいちばん短い。湖上交通の安全祈り、叡山の高僧創建だ。雁が群れ渡る姿、落雁は、茶席に出る干菓子の落雁に通じるらしい。
堅田の人々と言えば~だ。漁業、水運、関所の権利を持った湖族、堅田衆。その繁栄ぶり、堅田千軒と言われた。その繁栄を知り、応仁の乱おり、ここに本福寺を開いたのは、浄土真宗中興、蓮如さん。トンチの一休さんは22歳のおり、ここの禅寺翔瑞寺へ入門、カラスの鳴き声で悟りを開いた。美談伝説、三井寺に捧げた源兵衛さんの首は、光徳寺。幸福呼ぶ霊石は伊豆神社…、湖岸の門人邸で十六夜を愛でた芭蕉さん。堅田に句碑が多い。堅田学びは尽きない。
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「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
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コメント
堅田の歴史、趣き、なんと魅力あふれる地域なんでしょう。無知もいいとこでした。近江八景の一つ、浮御堂の存在、そして琵琶湖大橋近くという以外、何~にも知りませんでした。
20歳時、その琵琶湖大橋、まだ2車線のころ、知人の真っ赤なオープンカーで、湖東の守山方面に走ったことを思い出します。
湖東は駆け足で巡りましたが、湖西の一角、坂本をぜひ訪ねたいと~
投稿: s.hidaka | 2024年10月30日 (水) 08時47分