残暑に「秋」探し
細く長く、あの赤い髭だ。もう、お彼岸のころの曼珠沙華、ヒガンバナが咲いている。9月入り、まだまだ残暑でも、ちょっとは「秋」を感じたい~と行った開園100年の京都府立植物園。北山門の前、道路側の植え込み。園への誘い、赤ひげが呼び込みをかけている。
そのヒガンバナ、ひょっとして一番咲きかなと入って、秋探しだ。広い園内から見る空はどうだろう。植物園自慢の大芝地、バラ園から見て、雲は薄く、優しいブルー。比叡山の山頂がくっきり。秋の気配だ。四季彩の丘、吊り棚はひょうたんのぶらさがり。実りの秋が早い。重さ10貫というユウガオ、味一番の山科なす、見るからに辛い伏見唐辛子…。
初めて知ったが、聖護院胡瓜というも京野菜。茶色で長い。市場に出ているのだろうか。ザクロも大きい。園内の彫刻は、芸術の秋。男女二人の踊り、タンゴのラ・クンパルシータか、いい感じだ。蕾また蕾の中、早咲きのシュウメイギクが一輪、秋の七草・フジバカマもモヤモヤの芽だ。コスモスは苗、これからこれから~と植わっている。蓮池のオニバス、名残りのヒマワリ、蜜に夢中のアゲハ…、残暑の秋探し、捨てたもんではない。
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コメント
台風一過でしょうね。激暑、猛暑続きだった気温も落ち着き、肌をなでる朝夕の風にも秋の訪れを感じるようになりました。秋の足音を知らせる彼岸花も咲き始めたようですね。
昨年末まで住んだ宮崎のかつての我が家も四季折々の草木が切れ目なく咲いてくれました。福岡市に移住後はマンション生活になり、花々の世話から解放され、同時に花たちとの縁も切れてしまいました。
京都府立植物園の花々や風景をいただきました。初秋の香りのおすそ分けでした。
投稿: s.hidaka | 2024年9月 4日 (水) 06時44分