梨の木神社「萩まつり」
ものの本によると、百人一首で詠まれた植物で一番多いのは、萩だそうだ。梅が119首に対し、萩は138首だという。山上憶良が詠んだ秋の七草を並べた句の一番目は萩。マメ科ハギ属の落葉低木。「荻」ではなく、草冠の秋で「萩」。荻村さん、萩村さんがややこしい。
長すぎた残暑すんで、季節はやっと「小さな秋見つけた」。赤か、白か、その小さな花が可愛い。萩は山萩、錦萩、宮城野萩など10種近くあるそうだ。京都で萩の名所と言えば、狭い参道に萩500本余という梨の木神社。尊王攘夷派の公家、三条実満・実美父子を祀り、「萩の宮」と言われる。中秋の名月がすんで毎年、萩まつり。新聞にも出たので行った。
場所は京都御所寺町御門の東。河原町通りの府立医大の西。立命館大発祥、広小路学舎の隣。石の鳥居前、景観論争あって、結局は出来た低いマンションの北が2番目の鳥居で、そこから参道、拝殿、本殿。ご近所、ノーベル賞・湯川秀樹さんは神社萩の会初代会長で歌碑がある。ずっと奥は、現役の名水、染井が湧き出て、冷たい。残暑で、少ししか咲かない萩の枝々に市民俳句の短冊下がる。~白無垢の確かな一歩萩の道~。神前結婚かな、お幸せに。
※ 湯川秀樹氏の句碑は「千年の昔の園もかくやありし 木の下かげに乱れ咲く萩」 ※ 今年の梨の木神社「萩まつり」は9月21日か23日までだった。
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コメント
秋の訪れを告げる萩が500本もあって、別名萩神社とも呼ばれる梨の木神社、理解不足でした。
その昔、梨の木神社近くの新島襄(国の重文)の旧宅を見学した折、通りかかった梨の木神社に
京都三名水の一つ・染井が現存することを知りました。
そして京都盆地には琵琶湖をしのぐ地下水が眠っているとの驚愕の事実にも。これが伏見の名酒、
豆腐、銘菓、京友禅などを生む豊富な水資源でることに触れることに。
投稿: s.hidaka | 2024年9月27日 (金) 15時14分