今は昔の蒲鉾屋さん
今は、もう昔なんだろうか。「各博覧会金銀銅賞牌受賞」の文字が、だいぶ朽ちている。右から左への刻字なので、各賞受賞は明治か、大正のころか。掲額板の店名は「蒲鉾・か祢太」。右に「電話下一三七七番」とある。通りがかった瓦屋根の上、金銀銅に昔日の栄光を感じた。
歩くなら、ちがうとこ、ちがうとこだ。表通りもいいが、裏通りもいい。ちょうっとした発見がある。この「蒲鉾か祢太」さんの掲額がそうだ。お店は、京都式の町名でいうと、六条室町西入ル。烏丸通りの東本願寺が近い。この掲額板、まあ年代物と言っていい。店前の窓ガラスに「誠に勝手ながらしばらく休ませていただきます~かね太」の貼り紙。達筆だ。
ピンポンするのも、たいそうだし、店前の書き込みを見た。TVの人気番組「となりの人間国宝」証が貼ってある。♪~回って回って~♪の円広志さんが来たようだ。蒲鉾は、かつて高島屋地下、六条市場でも売り出していたが、今はつくっていそうにない。自宅に戻って、いろいろネット検索したら出て来た。~アットホームな店、10人ほどの店、コーヒー150円、たこ焼き10個250円~。いつ頃か、安すぎる。店名、所在地、まちがいない。蒲鉾からの店もまた、今は昔のようだ。
※ 右の写真がネットから。
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