« ヒマワリとキチョウ | トップページ | 京都綾部に「幻の画家」 »

2024年8月21日 (水)

矢田寺の送り鐘

Img_1105_20240817092101 Img_1101_20240817092001 Img_1102_20240817092201 Img_1106 Img_1109 Img_1120_20240821063701  今 日はいつもとちがう。棒の先に白い布だ。撞いた鐘の響きが垂れ下がった布を通じ、ご本尊の地蔵菩薩に伝わるようだ。京都市寺町三条上ル、矢田寺。毎年の8月16日は、恒例送り鐘。お盆で帰って来た精霊さんたち、鐘がガァ~ン、ガァ~ンと鳴って、あの世へ戻る。

 

 お盆の行事は、地方地方でそれぞれ。京都の中でも色々だが、東山・六原の六道珍皇寺では、綱を引っ張って、鐘を鳴らして精霊さんを迎え、この矢田寺では棒で鐘をついて、お送りする。迎え鐘と送り鐘。どちらのお寺もこの2,3年前から歩きコース、馴染みがある。今年は知己を多く亡くし、六道珍皇寺で迎え、矢田寺で送りに行き、追悼の鐘を鳴らした。

 

 矢田寺特別の白い布は、三途の川か。本堂の前は、なで仏の賓頭盧さん。もう遅いとわかっていても、よく頭をなでる。線香3本と蝋燭1本100円。賽銭あげて鳴らす鐘は、響きがいい。ガァ~~~ンの「ン」が終わるまで手を合わせていると、心まで落ち着く。室町時代、南北朝のころ鋳造、665年も経つという。8月16日朝から鳴り続けた矢田寺の送り鐘は夜8時に終わり、今度は五山の送り火「大」の点灯。あの世へ精霊送りバトンタッチである。

 

 

 

 

 

|

« ヒマワリとキチョウ | トップページ | 京都綾部に「幻の画家」 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

16日、下鴨神社の古本まつりに出かけ、帰りに買った送り餅を食べながらテレビで送り火を見ました。…いつのまにか、洋洋日記の夏の恒例行事が、自分の恒例行事になっています^_^

投稿: 小松谷千絵 | 2024年8月21日 (水) 08時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ヒマワリとキチョウ | トップページ | 京都綾部に「幻の画家」 »