銅像は「風の又三郎」
~どっどどどどうど どどうど どどう~台風並みの強い風が吹いている。あっ、マントをひらめかせて、風に乗って、誰かが飛んでいる。あれは誰だ!。スーパーマンか、いや、ちがう。宮沢賢治の傑作「風の又三郎」だ。京セラ本社ビルの前庭、銅像になって格好いい。
高さ95㍍、京都市伏見区にある京セラ本社。地下鉄竹田駅から南西へ徒歩15分、鳥羽伏見の戦い、城南宮の近く。1階はギャラリー、広い前庭は野外彫刻。ギャラリーで、女性若手日本画家3人の「心地の良い場所」という展覧会、見終わって、前庭の空を飛ぶ「風の又三郎」を眺めた。台座の上、右手で帽子を抑え、左手を広げ、遠く岩手をめざしているようだ。
作者は中村晋也さん。日展の彫刻家、文化勲章受賞作家。ことし97歳、鹿児島に住み、なお現役続行中。毎年の日展、中村作品と出あう。今年は、故郷三重の尊敬する知人の姿「菰野の光」だった。正岡子規、五代友厚など人物像は1000体以上、鹿児島市に美術館がある。京セラ前庭、「風の又三郎」と隣り合う中村作品も見た。「パパのコート」「ボンタンちゃん」…、可愛い。風の又三郎こと高田三郎君、転校生か、風の子か、今もそれがわからない。
※ 中村晋也(1926~)三重県生まれ、東京藝大卒。日展顧問。
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