本屋大賞は大津が舞台
ページを捲って、次から次へ「大津」が出てくる。西武大津、ときめき坂、膳所高、観光船ミシガン、学習船うみのこ、びわ湖花火、おおつ光ルくん、京阪石坂線、近江神宮、かるた大会…それに一カ所、ふたば書店も出てくる。本屋大賞受賞「成瀬が天下を取りに行く」である。
「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」で始まる大津市在住作家、宮島未奈さんの青春小説。続編「成瀬は信じた道をいく」を含め既に70万部、なお売れている。知名度が~と言われる京都の隣の滋賀、その県都・大津の地名がこれほどまでに名を成したことはあったろうか。大賞受賞、初サイン会のあった山科のふたば書店で買って、読み終わった。
主人公・成瀬は200歳まで生きると宣言し、友だちと膳所から出て「ゼゼカラ」とコンビ名をつけ、M1漫才に挑戦する。膳所高へ髪の伸び具合調べで丸坊主入学する。そのストーリーの中心が、44年で閉店、いまマンションになった西武大津。BBC・びわテレの閉店カウントダウン番組の現場中継。毎日、西武ライオンズのユニホーム姿でTVに映るよう出かける。どこを読んでも、どう展開しても大津。小説舞台で、大津は天下を取りにいく?。
※ 宮島未奈(1983~)静岡県富士市生まれ、大津市在住。京大文学部卒。2024年本屋大賞。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 野菜また野菜、京野菜(2025.04.28)
- 落語と美術の展覧会(2025.04.27)
コメント