火の鳥~アカショウビン
ひょっとして、孤高の画家・田村一村のアカショウビン?。沖縄は奄美大島でひとり亜熱帯の動植物を描き、ゴッホと同じように没してから、絵と名前が世の中に出た田村一村。その田村が描いた同じアカショウビンの絵が、ふらりと何となく入った画廊に掛かっている。
それも一羽でなく、つがいだ。森の中、細い枝に仲良くとまって、画面いっぱいに描かれた油絵。タイトルは「よりそうカップル」。描いたのは松野和夫さん。下にマジックで赤ショウビンと書き足してある。田村一村ではなかった。長い嘴、細い脚、羽根…みんな赤い。火の鳥、赤翡翠、不死鳥…滅多に見られないアカショウビン、それがつがいだ。
京都寺町三条上ル、ギャリエヤマシタ1号館。近くの画廊で、文化勲章作家・野見山暁治1周忌、挿絵中心の追悼展を見ての帰り。アカショウビンつがい、画面を眺めていたらハンチング帽の松野さんが傍へ。一年前の奄美大島、みなさんがテント張って見つけるのを待っているのに、偶然の出会い、幸運だったと。何の鳥?とよく聞かれるので、黒マジックで書き加えたという。鳩より小さく、左の大きいのが雄だと。希少さ、絵の上手さ、見惚れる鳥だった。
※ 松野和夫さん、宇治市在住。退職して趣味で描き始め、水彩から油絵へ7年目。行動美術展で入選何度もグループ展はLUA展で23日終了。 ※ アカショウビンは渡り鳥、奄美にはふぃから梅雨頃来て夏いっぱい過ごし繁殖する。背中は紫はリュウキュウアカショウビン。キコロロロロ~と鳴く。
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