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2024年6月

2024年6月30日 (日)

屋上テラスにモミジバフウ

Img_6552 Img_6555 Img_6557 Img_6558 Img_6549_20240627070301 Img_6562_20240627070801 Img_6845 Img_6564 Img_6565_20240627070801 青いイガイガの実がぶら下っている。ひとつ、ふたつ…いや、よ~くみると、あっちにもこっちにも。まさか、梅雨の今ごろ、いが栗の実でもあるまいし、なんだろう。手のような大きな葉と丸ごと、いつものググールレンズをかざしたら~だ。答えは「モミジバフウ」。

 

 京都市京セラ美術館の新館・東山キューブの屋上テラス。2020年、コロナ禍を超え、新しくなって以来、もうなんどもなのに、初めて屋上へ行って~である。東山三十六峰を眺めて目の前にイガイガの実がある「モミジバフウ」。屋上のテラスは高さ10㍍ぐらいだが、フウの樹は、それより5㍍は上だ。東側に何本も何本も。見上げているとフウッ~とする?。

 

 東山キューブはいま、村上隆の「もののけ京都」がロングラン開催、旧館側では、隣りのトロロ、いやトトロの「金曜ロードショーとジブリ」展、平日から賑わっている。庭園へ通り抜けできる市美。旧館2階から迷ったように行って、何を照らすか、この板張りテラス。南側に池泉式庭園、東側に動物園と東山が見える。静かだ。北側の階段降り、外へ出た。秋に紅葉、北米原産の高木、フウの樹が等間隔で並んでいる。高い高いバア、いやフウ?。

 

 

 

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2024年6月29日 (土)

無心の書、古谷蒼韻100歳展

Img_6316_20240626074801 Img_6354 Img_6366 Img_6331_20240626074901 Img_6348 Img_6365 Img_6388 Img_6386_20240626075001 Img_6383 Img_6384 その書、見るのか、読むのか、習うのか。近づいて、間近から見る。離れて、全体を眺める。また近づいて、書の深さを感じて、筆さばきを学ぶ。そして書を読む。生涯、「無心の書」を追究した書家、古谷蒼韻さん。生誕100年の記念展、100点の作品が並んだ。

 

 京都文化博物館の一番上、5階が会場。習ったお弟子さん多く、胡蝶蘭がずらり。京都宇治出身、京都師範卒、日展総理大臣賞、芸術院会員、文化功労者…6年前、94歳で没して、生存ならことし100歳。京都新聞美術欄で紹介あり、行った。眼鏡かけ、筆を運ぶ古谷さんの写真が大きい。模索の時代、異色作家誕生、書の美追究、晩年の迫力などの順で展示だ。

 

 論語がある。陶淵明に杜甫だ。万葉集、大伴旅人だ。世阿弥に良寛さん。芭蕉の奥の細道、池の大雅。~鉄鉢の中へも霰~は山頭火だ。文芸評論、小林秀雄の~良い細工はやや鈍い刀を使う~もある。扇面の書は古谷さんが心酔した斎藤茂吉だ。漢字、仮名、調和体…様々な書体…書の流れと余白、墨の濃淡…、無心の書だ。最後は写真コーナー。アトリエ、筆の数々、弟子への教え。「君には君の書がある。頑張れ!」。会場、100歳の古谷さんが甦っていた。

 

 ※ 古谷蒼韻(1924-2018)、記念展は23日で終了。

 

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2024年6月28日 (金)

火の鳥~アカショウビン

Img_6394 Img_6395_20240625072901 Img_6396 Img_6405 ひょっとして、孤高の画家・田村一村のアカショウビン?。沖縄は奄美大島でひとり亜熱帯の動植物を描き、ゴッホと同じように没してから、絵と名前が世の中に出た田村一村。その田村が描いた同じアカショウビンの絵が、ふらりと何となく入った画廊に掛かっている。

 

 それも一羽でなく、つがいだ。森の中、細い枝に仲良くとまって、画面いっぱいに描かれた油絵。タイトルは「よりそうカップル」。描いたのは松野和夫さん。下にマジックで赤ショウビンと書き足してある。田村一村ではなかった。長い嘴、細い脚、羽根…みんな赤い。火の鳥、赤翡翠、不死鳥…滅多に見られないアカショウビン、それがつがいだ。

 

 京都寺町三条上ル、ギャリエヤマシタ1号館。近くの画廊で、文化勲章作家・野見山暁治1周忌、挿絵中心の追悼展を見ての帰り。アカショウビンつがい、画面を眺めていたらハンチング帽の松野さんが傍へ。一年前の奄美大島、みなさんがテント張って見つけるのを待っているのに、偶然の出会い、幸運だったと。何の鳥?とよく聞かれるので、黒マジックで書き加えたという。鳩より小さく、左の大きいのが雄だと。希少さ、絵の上手さ、見惚れる鳥だった。

 

 ※ 松野和夫さん、宇治市在住。退職して趣味で描き始め、水彩から油絵へ7年目。行動美術展で入選何度もグループ展はLUA展で23日終了。 ※ アカショウビンは渡り鳥、奄美にはふぃから梅雨頃来て夏いっぱい過ごし繁殖する。背中は紫はリュウキュウアカショウビン。キコロロロロ~と鳴く。

 

 

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2024年6月27日 (木)

中華そばとラーメン

Img_6445_20240624171701Img_6442  Img_5645_20240624081701 Img_5650_20240624081601 Img_6062 Img_6420_20240624171601 Img_6064Img_6460_20240625164401 Img_6457 中華そばとラーメン。一緒のようで、ちがうようで…、ちがうようで一緒のような…。どないなんや~と勝手に悩んで、食べ歩いて、自分なりに結論だした。ルーツからすれば、一緒やけど、時代が変わった。今はちがう。中華そばは中華そば、ラーメンはラーメンや。

 

 京都は知る人も知るラーメン激戦区。なんでなんか。学生、観光客が多いからか。ラーメン通りのある左京区一乗寺、京都駅ビルには全国からのラーメン集う拉麺小路、四条大宮に始まった王将、それに天下一品は市内どこでも、並び多いのは第一旭、新福菜館、河原町通りもこのところ、急に増えている。これ、たいがい、背脂、豚骨などコテコテ系のラーメン。

 

 中華そばはちがう。あっさりしている。食べた店で事例を紹介しよう。ラーメンは京都大丸8階レストラン街の「凛離れ」。芳醇味噌らぁ~麺は、1300円もする。具材など、職人さんのコーディネート・ラーメンだという。麺、具などこって、白ネギ飾りが美しい。中華そばは東山の耳塚前、麺・丼一式の「まつ山」。640円。シナ竹、チャーシュウ、細い麺、蒲鉾も一枚。安うてシンプルイズ・ベスト。ラーメン、それは多種多彩…、まるで中華そばとはちがう。

 

 <追伸> 最後の写真2枚は、山科駅近くの千成餅食堂の中華そば。もやしたっぷり、ねぎ、チャーシュウ、蒲鉾2枚…これで550円。必ず午前中で売り切れ。

 

 

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2024年6月26日 (水)

大きな葉はどれ?

Img_6181 Img_6183_20240623072901 Img_6184 Img_6186_20240623072901 Img_6189 Img_6199_20240623073301 Img_6202_20240623073401 Img_6203_20240623073301 Img_6204_20240623073401 Img_6264 Img_6278_20240623073401 Img_6282 Img_6284_20240623073601 Img_6292_20240623073501 大きな葉とは、どれくらいで、どんなんだろう。英語にして、ビッグで、ジャンボで、ラージなリーフ。開園100年の京都府立植物園へ行けば~と、その大きな葉を見つけに行った。なんでって?と聞かれれば、同じ行くなら、なんかテーマを持って~と考えたからだ。

 

 それに梅雨どき。見つければ、傘にもなりそうだし、雨宿りもできる。もう一つ。大きな葉、ヤツデなんかは、天狗の団扇と言われ、ムシムシ、ジメジメしたとき仰ぐのにいい。遅かった梅雨入り、朝はよく降っていたのに昼から晴れて、もう梅雨の中休みか、晴れ間が広がって暑い。日陰になる大樹の下、大きな葉はないかと、探し歩いて、これかな、あれかな。

 

 落葉樹の朴の木、カシワの葉も大きい。常緑樹ではタラヨウもけど、歩き回って一番は、カミヤツデだ。これは大きい。顔が二つ入る。ヤツデの仲間、中国、台湾原産で大きさがちがう。次はハス池のハスかな。昼なので花は萎んでいたけど、大きいの小さいの…とある。その次なら、背の高いカンナの葉。これは大きいといより長い。ロングリーフ。観覧温室へ行けば~まだありそうだけど、写真も沢山撮ったし、このあたりにして、笑っていよう。ハハハ、ハハハ…。

 

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2024年6月25日 (火)

古本100円人生

Img_5026 Img_5027 Img_5030 Img_5028 Img_5029 Img_5031_20240622074601 Img_5025 どういう意味か、その店名は、ふるほん「上海ラヂオ」という。行くようになって、2年にはなる。1冊100円の文庫本、店内の3分の1を占めて、新入荷コーナーがある。自宅から3冊持っていけば、1冊は無料。物々交換でもいいという。本の価値は読んでなんぼ~なのだ。

 

 京アニなどで登場する出町桝形商店街の真ん中あたり。京阪出町柳から西へ、いつも黒豆大福で、人並びの「ふたば」が目安。鴨川も御苑も近くなので、行きか、帰りか、歩きがてら行く。沢木耕太郎、後藤正治、石井妙子…好きなノンフィクション作家の、読んでないの見つけるとすぐ手にする。未読か、まっさらもあり、それで100円。得した気分になる。

 

 本売る人が多いせいか、新入荷コーナーが充実している。今は司馬遼の「街道をゆく」の入荷点検をベースにしている。この間は沖縄・先島の道、十津川街道見つけた。近江の湖西に始まる「街道をゆく」は全43巻。その全巻読破をめざして、書店でも買い、ここの古本でも買いして、書棚に20冊だ。いまは山形・羽州の街道へ入って、立石寺の~静けさや岩に染み入る蝉の声~を読んでいる。古本100円で新しい発見、いまを生きている気がする。 

 

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2024年6月24日 (月)

小さな小さな「ネジバナ」

Img_6078_20240621075501Img_6082_20240621075601Img_6086Img_6083_20240621075601Img_6095_20240621075701Img_6214Img_6216_20240622183701Img_6215_20240622183701 細い茎が草むらからシュッと出ている。ピンクの小さい花が先っぽに絡みついている。幾つも幾つも~だ。ラン科の多年草、ネジバナ。雑草の中、小さくても、生きる力を示している。見つけるといとしい。「よう咲いた、よう咲いた」~と屈みこみ、写真を撮った。

 

 世の中、大あり、小あり~。ここは、京博の西苑入り口、大灯籠がある草むらだ。灯籠は八角形、奈良の東大寺大仏殿前に据えられた国宝の模型。金銅づくり、見上げて網目に菩薩と獅子がいる。高さ3㍍以上か。その台座回りの草むら、三つ葉のクローバ、白詰め草にまじって、ピンクの色が目立っている。こんなに小さくても、まさかと思うけどラン科の花という。

 

 あまりしゃがむと腰が痛いが、こちらも頑張って、よ~く見た。背丈は40㌢ほど、一つの花は5㍉ほどだろうか。それが茎の先の方、らせん状。デジカメでズームアップしたが、なかなかピントがあわないが、スマホで調べると、右巻きと左巻きがあるそうだ。これはどっちだろう。夏場、国内どこでも咲くらしいが、そう見た気がしない。古くは、万葉集に「根都古」(ねつこ)と出ているのがそうらしい。花言葉は「思慕」。はやくしぼんだらあかんよ!。

 

 <追伸> 京博で見た後、植物園バラ園南でも咲いており、園側のネジバナ説明板も、写真は後ろ3枚。

 

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2024年6月23日 (日)

車にクマがいる?

Img_5964_20240620090001Img_5988Img_6023Img_5985_20240620085701Img_5980Img_5969Img_5968 怖いクマか、優しいクマか~クマがハンドルを握っている。品川ナンバー、緑の移動販売車。なんかなと見たら~だ。米国NY、ファッションメーカー、ラルフ・ローレンのコーヒーの販売だ。クマはそのラルフのマスコット、世界一おしゃれなポロ・ベア。優しいクマだった。

 

 京都河原町蛸薬師上ル、複合ビル・京都BAL(バル)前だ。Ralph(ラルフ)と言えば、世界的に通じるファッションだそうで、五輪の米国選手のジャケットのデザインなどもという。コーヒー業界にも進出、京都バル2階に服飾店とコーヒー店。その入店5周年記念、アイドルのクマを起用して、河ブラの皆さんに宣伝かね、炒ったコーヒーを販売中という。

 

 ビル地階の大型書店、丸善へ行っての帰り。移動車の男子店員に話を聞いて、ネクタイ、縦じまポロシャツの運転クマさんの写真を撮って、またビルに戻って、初めて2階へ上がった。広いフロア南側、コーヒー店前にまたクマさんだ。すくっと立ったぬいぐるみ。眼が優しく、運転クマさんと同じスタイル、カッコいい。こんなクマなら怖くはない。カップ、床、メニュー表…グリーンの統一ブランドもいい。コーヒー600円、優しいクマと一緒にくつろいだ。

 

 

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2024年6月22日 (土)

銅像は「風の又三郎」

Img_5854_20240619080901 Img_5909 Img_5912_20240619080001 Img_5914_20240619080601 Img_5916 Img_5917 Img_5919_20240619080001 Img_5924_20240619080401 Img_5923_20240619080401 ~どっどどどどうど どどうど どどう~台風並みの強い風が吹いている。あっ、マントをひらめかせて、風に乗って、誰かが飛んでいる。あれは誰だ!。スーパーマンか、いや、ちがう。宮沢賢治の傑作「風の又三郎」だ。京セラ本社ビルの前庭、銅像になって格好いい。

 

 高さ95㍍、京都市伏見区にある京セラ本社。地下鉄竹田駅から南西へ徒歩15分、鳥羽伏見の戦い、城南宮の近く。1階はギャラリー、広い前庭は野外彫刻。ギャラリーで、女性若手日本画家3人の「心地の良い場所」という展覧会、見終わって、前庭の空を飛ぶ「風の又三郎」を眺めた。台座の上、右手で帽子を抑え、左手を広げ、遠く岩手をめざしているようだ。

 

 作者は中村晋也さん。日展の彫刻家、文化勲章受賞作家。ことし97歳、鹿児島に住み、なお現役続行中。毎年の日展、中村作品と出あう。今年は、故郷三重の尊敬する知人の姿「菰野の光」だった。正岡子規、五代友厚など人物像は1000体以上、鹿児島市に美術館がある。京セラ前庭、「風の又三郎」と隣り合う中村作品も見た。「パパのコート」「ボンタンちゃん」…、可愛い。風の又三郎こと高田三郎君、転校生か、風の子か、今もそれがわからない。

 

 ※ 中村晋也(1926~)三重県生まれ、東京藝大卒。日展顧問。

 

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2024年6月21日 (金)

景観、自然と人間の接点

Img_5768_20240618073201 Img_5774_20240618073101 Img_5772_20240618073201 Img_5775 ガクアジサイ、好きなブルーだ。隣の円柱は?。そうか、秀吉時代の三条大橋の脚柱。青モミジも艶やかだ。低い階段、1、2、3…と5段上がって、藤ダナ。緑陰つくって広い。回りにベンチ。サクラの古木、朽ちた枝に逆さの和傘、忘れたのは?。左甚五郎!まさか?。

 

 国の名勝・円山公園。近づく祇園祭、八坂神社の裏側を抜け、ラジオ塔、しだれ桜をこえて、北東側だ。瓢箪池、棒鱈と海老芋の芋ぼう、知恩院の入り口がそこだ。出歩き、去年見つけたここの藤ダナが気に入っている。西側にも一カ所だが、こちらが静かで、風もよく通る。文庫本を読んでゆっくりするのに適している。夏場の緑陰休憩、京都御苑か、ここだ。

 

 景観か風景か、歩いて、いいなあと思うと、その場でデジカメを向ける。場所は同じでも、季節が変わると、見え方がちがう。写真家井上隆雄は、古木とトタン屋根などさりげない風景を撮って「自然と人間との接点」という写真集を出版、古書店でみつけ、時おり頁をめくる。この藤ダナ回りも、そんな風景を感じさせる。7代目小川治兵衛作庭の円山公園の一角。アジサイ、脚柱、青モミジ、藤ダナ、朽ちた桜と和傘…ここにも自然と人間の関わりがある。

 

 

 

 

 

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2024年6月20日 (木)

おもしろ自販機の見て歩き

Img_5782_20240617072301 Img_5704_20240617072801 Img_5721_20240617072801Img_6032_20240620060801 Img_5685 Img_5666_20240617072701 Img_5823_20240617072301 Img_6035_20240620060801 Img_6033 Img_5950 自動販売機の多様化、歩くとあれやこれやと目につく。この暑さ、水分補給のペットポトルは色んなのあり、加えて、パンあり、餃子あり…。京都の御池ゼストではシェフのフランス料理まで出ているが、このところの歩きで、面白そうなのを一つ、二つと紹介すると~。

 

 法然さん開宗850年の浄土宗知恩院三門前のバスプール。ずらっと自販機並んで、その一つ。両手にガチャポンボール抱えた眼鏡の小僧さんの図柄。~本堂の売店自販機でガチャしませんか~。法然さんフィギュア登場か~と気にはなる。新京極蛸薬師では、一回2千円の自販機。何が出るか、天国か地獄か、闇の中という。天国は高級スニーカーなどだそうだ。

 

 京都市地下鉄駅何カ所か、舶来のオレンジ生搾りは300円、待って45秒で紙コップが出る。四条河原町下ル、自然食品販売のネーチャー。500円ワンコインで、赤か白か、ボルドーか、好みのワインが選べる。大和大路松原西、肉の大橋屋さん。冷凍自販機で、コロッケ3個500円、近江牛切り落とし千円。山科駅ではアイス17種類の「セブンティーンアイス」。チョコか、バニラか、そうだ!ソーダ―か、アイスの何を愛す?。それが悩ましい。

 

 

 

 

 

 

 

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2024年6月19日 (水)

「まんがの壁」

Img_5590Img_5596Img_5613Img_5635_20240616065801Img_5614Img_5591_20240616065701Img_5615_20240616070401 Img_5589_20240616065701 平日の昼間から~いる、いる。お兄さん、お姉さん、おばさん、おじさん…子どもはいない。学校行っている。みなさん、間伐材の丸椅子に座って、夢中で本を読んでいる。いや、見ている。頁を捲っているのは、グルメまんが。好きなんや。つくづく、今はそういう時代かと思う。

 

 京都大丸8階レストラン街。去年9月、屋上含めリニューアルオープンした。野菜のベジ五十、蕎麦のよしむら、コーヒーの丸福、青うなぎの炭焼うな富士など8店舗に加え、壁は壁でも「まんがの壁」だ。時代を読んだ大丸さん、壁いっぱいに食をテーマに描いたまんが本をぎっしり並べて、自由にご覧下さいという。そのまんが本、3000冊余が壁になっている。

 

 本棚の壁、あの「美味しんぼ」が全巻揃っている。主人公は東西新聞の記者、山岡くん。ビッグコミック連載、1980年代からの外食ブーム、グルメブームの先べんをつけたまんがだ。昼食、レストラン街ぶらついて、ちょっと一服にいい。屋上テラス持ち出してもいいという。華麗なる食卓、中華一番、そばもん、おいしい関係、最後のレストラン…どれも気になる。「バカの壁」など養老孟司さんの壁シリーズ、そろそろ「まんがの壁」登場かな~?。

 

 

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2024年6月18日 (火)

ポストモダニズムは「俵屋」

Img_5506_20240613080301 Img_5500 Img_5502 Img_5499 なんや?これ!。畳四畳半のリンク?。まさかプロレス?。ロープ見立てか、コーナーに黄色、緑、橙、青の三本棒。白と黒の囲み台。フワフワの座布団五つは色彩豊かも乱雑な配置。一体これ、なに?かで「ポストモダニズムのインテリデザイン」だという。いや、わからない。

 

 京近美4階コレクション展の一つ。いま、開催中の「倉俣史朗のデザイン~記憶のなかの小宇宙」に関連の作品。作者はインテリアデザイナー・梅田正徳さん(83)。倉俣さんの仲間で、1980年代に伊で起きたポストモダニズム作品。そう解説にあるが、そのポストモダニズムが?だ。梅田作品の題名は「俵屋」。あの京都の高級旅館?。また、わからない。

 

 頑張って調べると、建築、デザインの世界での出来事。画一的な西洋近代哲学のモダニズムに対し、多様さを求めたのがポストモダニズムだという。伊での運動、なんでもそれが「メンフィス」というらしい。倉俣さんらとともに、伊の運動に参加した梅田さんが議論の場として制作した、その作品が「俵屋」だそうだ。京近美が寄贈受け、所蔵している。一面的でない多様さ追求の変なインテリアデザイン。なぜか、永井荷風発禁本「四畳半襖の下張り」思い出す。

 

 ※ 「倉俣~」展は8月18日まで。同期間、梅田作品も4階で出展。 

 

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2024年6月17日 (月)

「青うなぎ」

Img_5556_20240614072401 Img_5633_20240614072201 Img_5559 Img_5617Img_5620 Img_5566 Img_5567_20240614072401 Img_5572_20240614072101  幻って、言われる「青うなぎ」は、これやっ!。背中は青く、お腹は白く、樽の中、かたまってニュルニュルしている。板場さん、いま串刺しの最中。刺しきると、青と白のコントラストがいいねえ。これ高温で焼くと、こんがりして、脂がジュジュジュ~と滴る。

 

 美味い?かって、そらあ、「青うなぎ」。そこらにはいない。皮は焼いてカリカリ、身がやわらかいの、なんの。値段?そらあ、幻やけんなあ。その店どこかって?。京都大丸8階レストラン街「炭焼うな富士」。名古屋で開店25年。東京にも出て、西日本では初の出店。うなぎ飼料やっていたオーナーが独立、伝手あって特別に「青うなぎ」を仕入れているという。

 

 ホンマのとこ、店も青うなぎも知らず。大丸8階ぶらぶら、ガラスケース越しの串刺し。あんまり熱心に見ていて、板場さんがほれ、これや!と生きた青うなぎを出して見せてもらった。店は金沢翔子さんの元気な筆「共に生きる」の掲額、メチャ流行り。ミシュランや、ビブグルマンや…と勲章一杯。それで、どうしたって?。店は行列やし、テークアウトした。夕と朝のうな丼2回、そらあ、なんせ「青うなぎ」。いやあ、うまかったあ~。ほんま!。

 

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2024年6月16日 (日)

梅雨入りはまだか!

Img_5710_20240615071801Img_5749Img_5709Img_5725_20240615185301 ついこの間、朝日新聞天声人語、そやなあ、そやなあ~と読んだ。高浜虚子の「今年は時序の正しき梅雨入り」の句を紹介して、それが今年は大きく異なるようだ~と。九州、四国はとっくに梅雨入りしたのに近畿などは、まだなのだ。梅雨どうなったのか~の日が続いている。

 

 梅雨になればなるで、ジメジメはいやだけど、ないと気になる。それにまだ7月でも8月でもないのに暑すぎる。京都の暑さは有名だけど、この14日は京都市中京区で35・9度を記録して、全国で一等になった。そうとは知らず、日傘が多いなあ~といつもの出歩き。翌日の朝刊見ると「京の町、日傘あふれる」の見出し。四条大橋の写真、行く人、傘また傘…。

 

 月替わりで種田山頭火の自由句を掲載する寺町三条上ル、浄土宗天性寺。あの辺りを歩くと、今月はどんな句かな~と見るのを楽しみにしている。お寺さん、数多い山頭火句集から季節に合わせて選んでいる。1月「水仙いちりんのお正月です」。3月「窓あけて窓いっぱいの春」。5月「草にも花をもたせてござる」。そして、6月のいま。「雨に打たれてよみがえる人も葉も」。梅雨時期らしい句だが、山頭火さん、今年は~干しあがる人も葉も~です。

 

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2024年6月15日 (土)

大阪梅田、気になるウインドウ

Img_5216 Img_5213_20240612072901 Img_5238_20240612074501 Img_5217_20240612074501 Img_5225 Img_5241_20240612074701 Img_5223_20240612074601 Img_5231 Img_5250_20240612075001 Img_5237_20240612074601 大阪梅田へ行くと、いつも気になる。大きな七つのウインドウ、今はどんな飾りつけだろうか。年に4度の展示替え、あの豪華さ、どれくらいの経費なんだろう。PRとしても、販売に見合うものなのか。長いコンコース、どれくらいの人が一日に行き来するのだろう。

 

 阪急百貨店うめだ本店前。地上の阪急電車梅田駅出て、エスカレーター降り、歩く歩道こえて、地下鉄への道筋。何かと気になることが多い。コンコース、歩きスマホにも注意だ。あの七つの飾りつけ、阪急本社のどこが企画するのか。今は「OAD」。大阪のO、アートのA、デザインのDで、~アートと暮らすことが当たり前の世の中~がテーマになっている。

 

 地下鉄御堂筋線へ行くおり、見た。今回の展示ディレクターは、京都芸大教授椿昇さん(71)。いつもは帽子かぶりなのに頭出した写真。現代アート作品を暮しの中に~と言い続け、阪急側に優秀なアーティスト7人を紹介している。ウインドウ七つ見て歩いた。色と形の衝突、壁面スプレーアート、SNS社会のネット炎上、通路の上を仰いで樹木の根っこ…。コンコース通過は一日40万人だという。アートに暮しか、アートに暗しか、そこが問題だ。

 

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2024年6月14日 (金)

幸野楳嶺先生の胸像

Img_5383_20240611075301 Img_5400_20240611075001 Img_5384_20240611075301 Img_5387_20240611080701 あご髭、きれいに伸び、先っぽは絵筆のようだ。お顔、幾つのときか、目がすずやかだ。若く見えて、男前といっていい。着こんだ和服、威厳がある。日本画、明治の京都画壇をけん引した幸野楳嶺氏。名前は何度もだが、こんな方だったのかと、彫刻像で初めて知った。

 

 JR京都駅東側へ引っ越してきた京都市立芸術大。陸橋のたかばし、人気のラーメン店前の正門から東へ行って、C棟の芸術資料館前。塩小路河原町の西南だ。そこの入り口に、この大学で最初に日本画を教えた幸野先生の胸像がある。高いコンクリート台座の上だ。引っ越し記念、創立以来140年余の歴史をひもとく企画展があり、そのおりお目にかかった。

 

 幸野先生は円山派、四条派の流れ、花鳥画の第一人者。教え子に東の大観と並び称せられる竹内栖鳳、さらに美人画の女性画家・上村松園など。東京藝大より古く、公立では日本最初の芸術大学として、幸野先生の存在は偉大だ。長崎・平和祈念像で有名な卒業生、北村西望が制作した幸野銅像があったが、戦時中の金属類供出でなくなり、その石こう原型が残っていて戦後、それをもとに生徒らが作り上げた胸像という。いや、はじめまして!~である。

 

  ※ 幸野楳嶺(1844-1895)京都市生まれ。

 

 

 

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2024年6月13日 (木)

上には上のビル

Img_5328 Img_5320_20240610080801 Img_5321_20240610080901 Img_5323 Img_5326 Img_5333 Img_5335_20240610081401 Img_5342 Img_5344_20240610081401 何事も、上には上がという。大阪は阿倍野、天王寺へ行って、近鉄百貨店。あべのハルカスと合体して、タワー館とウイング館。ウイング館の10階は合体前の百貨店屋上で、今は「ABENOええ・スペース」。初めて行って、仰いだ真上にあべのハルカス、上があった。

 

 日展系、洋画会派「白日会」の創立100周年記念展がウイング館8階であり、見に行った。その上の9階で「四国四県味めぐり」。さらに上へ上がって、「ABENOええ・スペース」だった。どうええのか~空中散歩。広さ60㎡貸し農園、お稲荷さん、大きな壁面にええ絵。持ち込みランチできる休憩ベンチ、ゆっくり寛げて、確かにええ・スペースになっている。

 

 阿倍野の展望はどうだろう。ハルカス16階美術館の屋上庭園、高さ80㍍よりは低いけど、かつては百貨店の屋上、50㍍はある。ええ天気、ええスペース歩き回って、座ったベンチの真上は、垂直に高さ300㍍のあべのハルカス。直下に対して直上だ。こんな直近で見るとこはここしかない。10年前に出来て、ずっと日本一高いビルも去年11月、東京虎ノ門・麻布台に330㍍のビルが完成した。いまは日本で2番目ビル。上には上がある。

 

 

 

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2024年6月12日 (水)

宇和島の鯛めし丼、うわっ!

Img_5311 Img_5316_20240609073601 Img_5293_20240609072401 Img_5301_20240609072201 Img_5295_20240609071701 Img_5296 Img_5297_20240609072101 Img_5303_20240609072301 Img_5310 食ツウの心をひきつけるキャッチが多い。船の中の漁師めしだという。豪快に食べる海賊めしだという。郷土料理中の郷土料理ともいう。鯛の生産量日本一、その中の活きがいい真鯛という。四国は愛媛、宇和島名物の鯛めし丼。そうもキャッチされると、食べねば~だ。

 

 大阪は天王寺の近鉄百貨店9階、四国四県味めぐり開催中。美術画廊へ行って、その帰りの出あい。ことしで21回目という。徳島は鳴門金時のさつま芋、高知はかつお、香川はそりやあ、讃岐うどん。JR高松駅と高知駅にしかないアンパンマン弁当も特別販売している。もう一県がじゃこ天で名をあげた愛媛。はるばる宇和島からきて、鯛めし丼のイートインだ。

 

 坊ちゃんの愛媛、知人の案内、何度も何度も行っている。松山、新居浜、八幡浜…海しかない駅・下灘の夕陽も見たが、宇和島の鯛めし丼は初めて。メニュー、3300円からあるけど、並の1200円に吸い物100円加え、特設カウンター席へ。熱々の白ご飯の上にコリコリした真鯛の刺身、生玉子と秘伝のタレ、それに海苔。混ぜて、混ぜて…、漁師の如く、海賊の如く、格好つけず、ガツガツと。メインは宇和海の鯛、うわっ!うまかですタイ?。

 

 ※ 近鉄の四国四県味めぐりは6月11日で終了。

 

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2024年6月11日 (火)

花から花へウオーク

Img_5135_20240608071201 Img_5137_20240608071201 Img_5139 Img_5140Img_5161_20240608071301 Img_5158_20240608071401 Img_5116_20240608071101 Img_5175_20240608071501 Img_5174_20240608071501 こちらが気にしているのか、花が気づかそうとしているのか、ぶらぶら歩いていると、よく花に引き寄せられる。知っているのも、初めてのも。いま、その時だけ咲いて目立っている草花だ。つい、デジカメを向けて、ひと時を共有する。その花と対話が記憶になっている。

 

 西本願寺出て、京都駅へ向かっての歩き。命名権でニデックの名前が冠になった京都タワーが見えるあたり。小海老が跳ねるような花、コエビソウだ。メキシコ原産。朱色で形がユニーク。前にも見ているが、いまの方が枝一杯の咲きようがええ~だ?。南へ行って下京区役所の植栽。地を這うような黄緑の花は、エゾノキンリソウ(蝦夷之麒麟草)。初めてだ。

 

 花好きの職員さんがいるのか。レンガ囲いの中、たくさん咲き始めている。北海道など岩場に多いが、園芸品種として、育成トライのようだ。京都駅ビル4階東へ行って、多様な草花に赤紫の手毬のようなユウギリソウ(夕霧草)。小花が傘状に咲く様子が夕方の霧のよう見えるので、その名がある。見続けていると、きりがない?。その日はユリ(百合)マツバギキ(松葉菊)アジサイ(紫陽花)とも会い、蝶のごとく、花から花へウオークの一日になった。

 

 

 

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2024年6月10日 (月)

梅の日、紀州の「幸梅漬」

Img_5146_20240607090001 Img_5149_20240607090001 Img_5151 Img_5152_20240607090001 Img_5154_20240607090101 街角のキャンペーン。小さな御中元文字を外すと、金字で「幸梅漬」の包み。開くと、朱色のしんなりした梅一つ。紀州からPRに来た南高梅だ。手でそのままパクリ。あ~あ。甘酸っぱく、何と優しい。口に幸せを呼ぶ「幸梅漬」、いや、なるほど、この梅はうめえ~。

 

 歩き、京都駅前の京都中央郵便局前まで来て~だ。「6月6日は梅の日」の幟が立っている。青い法被を着こんだ和歌山の梅干屋青年部「若梅会」の皆さんがいる。うめえ梅で健康を~の呼びかけ。そのプレゼントが「幸梅漬」だ。その場で、その昔の干ばつ、天皇が賀茂神社に梅を奉納して、雨が降りだして五穀豊穣。その日が6月6日で「梅の日」と聞いた。

 

 和歌山県田辺市、みなべ町の梅出荷、全国五割を超す。梅雨どきの頃、梅の実は熟す。梅雨にどうして「梅」か。雨シトシト、かび臭い「黴雨」より、梅の実成りの時期で「梅雨」とか。それをなんで「つゆ」と読むか。露が絡んでいるとは、つゆ知らず?。6日夜、NHKTVは梅の日話題。温暖化で梅の実成りが減っていると。翌朝7日の京都新聞。下鴨神社と上賀茂神社へ紀州梅奉納の記事。「幸梅漬」出あい、TVに新聞…タイミングもうめえ~。

 

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2024年6月 9日 (日)

洛外・山科の野外彫刻

Img_4947_20240606071601 Img_4949 Img_4943 Img_4939 Img_4942_20240606071201 Img_4928_20240606071001 Img_4938 Img_4952_20240606071701 もう何年、見続けているだろう。駅前再開発からだから、20年以上か。ステンレスの球体から棒が天を突きさすようなオブジェ。先端は尖って、高さ10㍍という。陽光浴びると球体がキラリキラリ。タイトルは「SEED」。いつも、どんな仕掛けの種が?と見ている。

 

 京都の洛中洛外で言えば洛外、山科。JRでトンネル二つ、隣の滋賀県大津へは4分、琵琶湖が近い。バス行き帰り、勤め時代も暇な今も、JRか、京阪か、地下鉄か、お世話になっている。光り輝く球体は、バスターミナル前。作者は伊藤憲太郎さん。1998年、駅前開発のおり、京都市が新しい町に息吹を~とモニュメントの制作を依頼して、出来た。

 

 駅周辺、野外彫刻はこれだけでない。JR側に髪をなびかせた女性像は「風」。ここで、ポケモンがよく出る。旧東海道とは~の駒札近く、日展作家・谷口淳一さんの「出会うとき」。作品の上に象がいる。餃子の珉珉前、よう見んや?。向かい側は行動美術・小林陸一郎さん「旅人の碑」は玉手箱のよう。タイムスリップ、何か飛び出しそう。公園側にも、複合ビル前にも、これナニ?と思わす野外彫刻。どれも駅前再開発で誕生…、いまも町づくりに一役、二役…駅ソトの出あいがいい。

 

 

 

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2024年6月 8日 (土)

「御所の細道」

Img_5050 Img_5052 Img_5053 Img_5054 Img_5057_20240605081301 Img_5064 Img_5067_20240605081701 スッと、細い一本の線が伸びている。広い京都御苑の中だ。道幅はわずか30センチほど。ああそうだ!この道は自転車の轍(わだち)。北原白秋なら、♪~この道はいつかついた道。ああそうだよお~♪だ。敷き詰められた砂利を二つに分けて、どこまでも、どこまでも~。

 

 天気のいい日は御苑ウオークがいい。南北1300㍍、東西700㍍。外周ぐるりと回って4㌔。春に梅、桜、夏に緑陰、秋に紅葉、冬?そりゃあ駅伝。西側の烏丸通と南側の丸太町通り、高校駅伝と女子駅伝が走る。年じゅう開放の国民公園。一年になんど行くか、まあ、よく行く。その御苑内の轍、消えることがない。「御所の細道」の愛称までついている。

 

 暇な歩きの一日、どう続いているか、検証に行った。御苑北側の今出川通の南へ、寺町の石薬師御門から入った。すぐ白い筋が目につき、西へ西へ。京都御所北側の築地塀を超え、烏丸通の乾御門まで700㍍。さらに御所南側の清和院御門から蛤御門へも同じだ。通勤通学などか、自転車の通り抜けの轍だ。南北はどうか、こちら側に轍はない。どうしてか、わだちは知らない?。南北の通り抜けには御所が壁か。どうやら「御所の細道」は東西専用のようだ。

 

 

 

 

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2024年6月 7日 (金)

家系ラーメンは七代目あくた川

Img_4860_20240604080501 Img_4863 Img_4867_20240604080601 Img_4868_20240604080601 Img_4869_20240604081001 Img_4870 学生さん人気のラーメン、どんなんやろう。京都では、そうなじみのない横浜元祖の家系ラーメンという。河原町通り、蛸薬師にことし開店した「七代目麺屋あくた川」。ラーメン好き、歩き通るたび、そのうち~でやっと入った。濃厚、こってり、豚骨醤油、麺はストレート…と聞く。

 

 新しいカウンター、奥へ奥へ30席だ。自販機前で迷って、わからないまま、赤いのが名物メニューではと、店名そのままの「七代目あくた川」。並で1100円。高い気もするが、ラーメンも1000円時代。座ると、店員さんが首からぶら下げた札で、麺の硬さは?味の濃さは?脂の量は?と3項目の質問だ。客好みのラーメンにするらしい。最初だし、みな「普通」と答えた。

 

 店内見渡した。壁に黒帯、茶帯、白帯の札あり、常連客の名前が書きこまれている。帯の色で麺の量などサービスのようだ。七代目?創業が古いのでなく、チエーン店の愛称らしい。「七代目あくた川」が来た。大きな海苔3枚はいいとして、チャーシュウが鉢一杯と大きく、それがなんと唐辛子か?真っ赤だ。しまった!いま、辛いのは喉を通ると咳が良く出る。確認せず自販機注文、仕方がない。よけて、よけて~ああ!これが、あくた川!。

 

 ※ 麺家あくたがわ。2016年の烏丸今出川上ル、同大前に始まり、北区の立命館大東門近く、左京区の百万遍・京大近くに出来、学生さんらが並び待ちの人気店。 ※ 家系とは横浜の吉村家ラーメンが元祖。こってりスープ、豚骨醤油ラーメンが特徴。御飯とほうれん草。関東では東京港区三田に始まる二郎系ラーメンもある。

 

 

 

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2024年6月 6日 (木)

鉄道忘れ物市

Img_4735_20240603082901  Img_4910_20240603082101 Img_4913_20240603081401 Img_4915 Img_4909Img_4914_20240603081601 Img_4916 Img_4743 置 き忘れの傘、たくさん売りに出ている。折り畳み、日傘、ええ柄、色とりどり…、忘れ物でナンバー1の傘。梅雨どきに入り、持って出ても、雨が上がると、また忘れるかもしれない。まあ、一本買っておこうかと、みなさんがパッと開いて、ガサガサ?品定めしている。

 

 JRと地下鉄に通じる山科駅の地下通路。ノボリが立って「鉄道忘れ物市」と「新品おしゃれ雑貨バーゲン」。めったにない。ちょっとした人だかりだ。その中心が沢田研二が歌うカサブランカ・ダンディ?の傘。♪~聞き分けのない女の頬を~♪だ。どうせまた忘れる傘、まあ、一つや二つか。ほかに何か、ええ忘れもんあるかな~と、人の輪の中に分け入った。

 

 ベルト、ネクタイ…忘れもん?どこで忘れるんや?。ちがう、ちがう。これはブランドもん、バーゲンの部や。忘れもんと一緒でややこしい。老眼鏡、一つ欲しいけど、あうかなあ。口紅など化粧道具、子どもの人形、USB、イヤホン、コロナマスク、首飾り…、だいたい500円から1000円。そや、この間、どこかで小銭入れなくした。ひょっとして~と見たが、ちがうのや。これも出あい。新しそうなの購入、持ち主交代!。もう、落としなや。

 

 

 

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2024年6月 5日 (水)

道端の花は「ムラサキカタバミ」

Img_4817_20240602072101 Img_4818 Img_4819 Img_4820_20240602072201 Img_4821_20240602072201 日々出歩いていると、道端にさりげなく咲く小さな花がいとしい。その一つ、紫がかったピンクで、大きさ1㌢少し、白い筋が入った花。初夏からよく見かけ、いいなあ~と思いながら通り過ごしていたが、名前知っておこうと、花にスマホアプリをかざし、すぐわかった。

 

 南アメリカ原産の「ムラサキカタバミ」。江戸時代に鑑賞用で入って帰化、広がりすぎて、今は雑草という。地べたから背丈30㌢ほど、葉は三つ葉でハート型。四つ葉が見つかると、幸運・ラッキーだそうだ。酸っぱいが、ビタミンCが含まれ、食用にもいいらしい。幸福さがしにも、飾って食べてよしなのにいくら増えたとはいえ、雑草とは~である。

 

 京都市京セラ美術館帰り。地下鉄東山駅へ、白川沿い石垣の上、肩越しあたりに群れ咲いていた。屈むと腰が痛いが、立ったままデジカメ撮りして、グーグルレンズ調べだった。カタバミ科カタバミ属の多年草で、由来は葉の形が三つ、片葉三(カタバミ)からという。赤色のアカタバミもとか。夕方になると、眠るように花を閉じ、葉も蝶のように半分折りたたむ。いま、道ばたで雑草として咲く。思えば思うほど、どこかいとしい。花言葉は「心の鏡」。

 

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2024年6月 4日 (火)

建仁寺、今年も姫リンゴ

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 出会いはもう2年になる。ピンクの蕾、白い五弁の花を見たのが始まり。それがどう受粉するのか、初夏には青い実が成り、大きくならず、秋には小さくて恥ずかしいのか、ポオっと赤くなる。樹高は3㍍。もぎる人はいない。鳥もこない。葉が落ち、ずっとぶら下がったまま、ふやけていく。どこか、いとおしく、この項でも、何度か紹介している。

 

 境内の西門、大和大路側だ。今年は花の咲いているときは、見逃してしまった。それは悔やまれるが、いま、青い実はどうかな~と、通ると見に行く。株立ちした幹から葉っぱがおおって、小枝が伸びている。小さい実は、青い葉と同じ色で、まるで保護色みたいなので、どこかな、どこかな~だけど、目が慣れてくると、一つ、二つ…三つ、四つ…あるある。その見つけが嬉しい。どこか安心する。アダムさん、イブさん…そっとしといてや。

 

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2024年6月 3日 (月)

本屋大賞は大津が舞台

Img_4565 Img_4069_20240531075801 Img_4063 Img_4458_20240531080501 Img_4569_20240531080801 Img_4068_20240531080101 Img_4455 ページを捲って、次から次へ「大津」が出てくる。西武大津、ときめき坂、膳所高、観光船ミシガン、学習船うみのこ、びわ湖花火、おおつ光ルくん、京阪石坂線、近江神宮、かるた大会…それに一カ所、ふたば書店も出てくる。本屋大賞受賞「成瀬が天下を取りに行く」である。

 

 「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」で始まる大津市在住作家、宮島未奈さんの青春小説。続編「成瀬は信じた道をいく」を含め既に70万部、なお売れている。知名度が~と言われる京都の隣の滋賀、その県都・大津の地名がこれほどまでに名を成したことはあったろうか。大賞受賞、初サイン会のあった山科のふたば書店で買って、読み終わった。

 

 主人公・成瀬は200歳まで生きると宣言し、友だちと膳所から出て「ゼゼカラ」とコンビ名をつけ、M1漫才に挑戦する。膳所高へ髪の伸び具合調べで丸坊主入学する。そのストーリーの中心が、44年で閉店、いまマンションになった西武大津。BBC・びわテレの閉店カウントダウン番組の現場中継。毎日、西武ライオンズのユニホーム姿でTVに映るよう出かける。どこを読んでも、どう展開しても大津。小説舞台で、大津は天下を取りにいく?。

 

 ※ 宮島未奈(1983~)静岡県富士市生まれ、大津市在住。京大文学部卒。2024年本屋大賞。

 

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2024年6月 2日 (日)

アジサイの季節、アジサイサイ

Img_4466 Img_4467 Img_4476_20240530073501 Img_4478 Img_4473_20240530073401 Img_4479 Img_4480_20240530073801 Img_4481_20240530073901 季節は梅雨入りの6月。シトシト雨にホンアジサイ、ガクアジサイなど色とりどりのアジサイが似合う。日本原産、万葉集の和歌にも登場、奈良時代から。「紫陽花」の漢字はスマホ検索で、中国・白楽天の詩から。年々歳々アジサイサイ?。歩き出あい、いまがいい。

 

 祇園祭巡行、京都のシンボルストリートの御池通り。富小路と柳馬場の間、ざっと150㍍ほど。広い道路を挟んで、北側にブルー、南側にホワイトのホンアジサイが毎年咲く。まあ、一番咲きといってよく、今年も5月半ばころの京都新聞に載った。川端康成が宿泊した柊家旅館の黒塀超えて、西へ行ったあたり、いつもの暇な出歩きコースの一つ、見に行った。

 

 京都市のスポンサー花壇。「新婚さんいらっしゃい」の長寿番組、マネキンの吉忠など道路ぞいの会社が協力している。南側歩道の白アジサイは咲き始め。信号渡って、北側の進々堂パン屋前、ブルーの毬のようなアジサイがモコモコしている。京都新聞記載どおり。新聞はウソつかない。烏丸通りまで行って、NHK京都の北側でカシワバ(柏葉)アジサイ。葉が大きく、白く円錐形のアジサイ。これは珍しい。マチナカ歩き、アジサイ見つけ、再々にして彩々!。

 

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2024年6月 1日 (土)

修学旅行、集合は京都駅

Img_4350_20240529090801  Img_4352_20240529091201 Img_3734 Img_3733_20240529091601 Img_4346Img_3730 みんな若い。青春やなあ、いいねえ。セーラー服、可愛いなあ。京都はいま、修学旅行シーズン。若葉が濃くなり出した今ごろと秋の年二回。JR京都駅の東エリアひろばへ行くと、各学校の生徒さんが団体で、帰りの新幹線待ちで集合。ちょっとした風物詩になっている。

 

 グランヴィア京都と京都劇場の前、北にタクシー乗り場があって、京都タワーが見える。生徒さん、先生から出発の声かかるまで、学校ごとかたまって、座っている。このシーン、通りがかった女性カメラマンがホテル側からシャッター切り、朝日新聞主催の全日本写真展で特選を受賞している。かたまりの中、お土産あり、思い出あり…、話が弾んでいる。

 

 修学旅行なら舟木一夫だ。♪~二度とかえらぬ 思い出乗せて クラス友達 片寄せあえば~♪。お土産はなんだ。ちょっと待ちや?で、抹茶の「京ばあむ」多そう。蚊取り線香みたいな渦巻デザイン。東京なら、そんなバナナの「東京バナナ」だけど「京ばあむ」のバームクーヘンが人気。京都名物、八つ橋を抜いたかな。ベルが鳴る鳴るプラットホーム、今はのぞみや、ひかりや~の新幹線。♪~若いぼくらの修学旅行~♪は変わらない。ああ、懐かしい。

 

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