村上隆の「もののけ京都」
人、人、人…一体全体、何人描かれているのか。町人、武士、坊さん、踊り子…長さ12㍍の屏風絵・洛中洛外図。とてもとても数え切れないと思ったら、暇な人(いや失礼)がいて、なんと2800人と。これに牛、馬、太鼓、笛などは4000個と。描くも数えるも、凄い!。
マンガ、アニメなどポップアートで、世界に知られる現代美術家・村上隆さん。いま、京都市京セラ美術館で、もののけ京都の大規模展。浮世絵、琳派で描かれた京都を現代風に甦らせている。鑑賞代2200円。どうする、どうする~清水の舞台。村上作品、国内ではそう見られないと言うし、作品の写真OKと言うし、展覧会は京都だけと言うし、思い切った。
第一幕は洛中洛外図。室町から江戸へ、京都を俯瞰的に描いて、狩野永徳の上杉本など数多いが、村上は滋賀県長浜市の舟木家にあった岩佐又兵衛の舟木本を現代的に模写している。豊国神社、鴨川の河原、五条大橋…、いつも歩いている所だ。もののけがテーマ。よく見ると金の雲の中にどくろいっぱい。第二幕は暗がりの中、六角螺旋堂と龍、虎など四神。第三幕は風神雷神ワンダーランド…、五山送り火、市川團十郎…2200円元とりの写真撮り…鑑賞はどう見た?。
※ 村上隆(1962~)東京生まれ、東京藝大卒。伝統日本文化を視覚的の捉えた作品(スーパーフラット)が世界で高い評価。国内では、今回の京都展は8年ぶり。京都市美術館90周年記念かね、9月1日まで開催。
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