出て来た斎王代の色紙
まるで偶然だけど、このタイミング、なんか必然のような。今日5月15日は、京都の三大祭りの一つ、葵祭。二三日前、部屋の中を整理していたら、紙包みの色紙一つ、ひょいと出てきた。葵祭のヒロイン、斎王代が描かれている。たまには見て!~と言っているような。
何時からしまっておいたのか。どこで入手したのか、まるで思い出せない。カラーのスケッチ絵。斜め前から輿に乗った斎王代横顔のアップ。烏帽子にフタバアオイを付け、輿を引く武官は二人。初夏らしく、青モミジも描いてある。落款に「純」とある。眺めていて、だんだん記憶が蘇ってきた。芸術院会員で、日展常務だった日本画家・山岸純さんの色紙だ。
もう20年、いや、それよりも前だ。山岸さんが芸術院会員になってのお祝い。いまのホテルオオークラ京都であって、出席者へ、山岸さんの返礼だった。京都市立芸大卒、徳岡神泉師に学び、幽玄さ感じる風景画で日展特選なんども。1975年の「風声」は文部大臣賞だった。2000年12月、70歳で没している。その山岸純さんの描いた葵祭・斎王代だ。祭りはきょう京都御所建礼門出て、下鴨神社から上賀茂神社へ行く。机の前に色紙を飾った。
※ 山岸純(1930―2000)京都市生まれ。
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