京都だけで開催の「雪舟伝説」展
レジェンドだ、画聖だ、カリスマだ…、雪舟さん、雪舟さんである。三十三間堂前、京博でいま、雪舟展でない特別展「雪舟伝説」開催中。雪舟の絵を見せるだけでなく、どうして画聖と言われているか、それを解き明かす展覧会という。えらい人気だ。行かねばと行った。
主催の京都新聞、全頁広告がマンガで載った。禅修行の子どもの頃、叱られて涙で描いた絵が鼠になった~など、その才を紹介した見どころ。国宝6点すべて展示する大規模展だけど京都開催だけで巡回しない。会期中は一度も休みなし。展示は3階始まり、いきなり国宝6点だ。山水図の本場・明で習得したギザギザした大胆なタッチの山に谷に樹木…。
それまでの南宋の水墨画でない。ドローンのない時代、天橋立をどう見たのか。壁面の達磨さんに腕を切って教えを願う慧可図、長さ16㍍の四季山水画、富士山と三保の松原図…、国宝6点は狩野永徳の4点を上回る。展示は2階から1階へ移動して、長谷川等伯、狩野探幽、伊藤若冲、曽我蕭白ら…。著名な絵師たちが雪舟を想い、雪舟に習う絵が並ぶ。雪の富士山は何人も何人も…。見終わって売店で雪舟特集の雑誌サライ購入、もう一度おさらいした。
※ 展覧会は5月26日まで。無休。雪舟(1420-1506)今の岡山県総社市生まれ。京都相国寺で修行。山口・大内氏庇護、渡明船で中国に渡り、3年間、山水画を学ぶ。帰国後、全国を旅して山水画を描く。
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