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2024年5月

2024年5月31日 (金)

書き込みの面白い八百屋さん

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 「ONE DROP」(一滴の滴)という名の八百屋さん。ぶら歩き、なんぞ面白いネタは~と店前よく行く。京都市役所前の地下商店街ゼスト御池。河原町ひろばの西、昼から立ち呑み店の隣だ。ちっちゃい、ちっちゃいサクランボは山梨産。売りキャッチは♪~甘くておいしい、ウッフン~♪。つやつやのズッキーニは京都産。すぐじきに(ズッキニ)食べられる~。

 

 入荷の野菜に書きこんだ段ボールキャッチ。苦しいのもあるが、読むのが面白い。産地直送、日持ちする、味が濃い~が店のモットー。変わった野菜も多く、高知産で色とりどりのミニトマト。宝石の如く、これがトマトかと、とまどう?。岐阜産の赤ちゃんモロコシはヒゲごと食べられるという。ヒゲ、卑下することは?。今だけ出回るニンニクの芽。手でちぎって食べるポコットパイン、雪のような白いカブ…、野菜とキャッチが響きあっている。

 

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2024年5月30日 (木)

ご飯、玉子やき、みそ汁

Img_4242_20240527075001 Img_4249_20240527075001 Img_4243_20240527075001 Img_4245_20240527075001 壁のお品書き札。御飯代220円、玉子やき代520円、みそ汁代180円。それぞれ独立していても、その並びからして、定食。三つで一つだ。赤字の値段、が崩しの旧字体か、読めても書けない。今どき、ええんかな?。お品書き、どこか郷愁あり、セット注文した。

 

 うどん、丼の「京都食堂探究」本で、何度かお邪魔している「まつ山」。豊国神社前の正面通り、耳塚前。いまは2代目か3代目か、古そうなお店だ。ウインドウに阪神の球団旗、店内のカレンダー、5月は近本の写真。店が阪神ファン、まちがいない。三十三間堂なども近く、店前道路が広く、停車しやすく、修学旅行生を乗せたTXが昼食の案内でよく来ている。

 

 いまはシーズン、どこの県の中学生か、よく出あう。セーラー服の女生徒、可愛い。懐かしがっている場合でない。セット注文の昼ご飯だ。黄色い沢庵2枚、揚げ入り味噌汁にメーンの玉子やき。斜め板のたこ焼き・明石焼きでも、関東の甘い厚焼きでも、京風の出汁巻きでもない。ふんわり、玉子やきだ。柔らかい。少し端をとって、白飯に乗せて、沢庵ポリポリして、味噌汁すすって…。見上げるTVは昼でも朝ドラ、虎に翼。場面は戦前。店全体か懐古調になっている。

 

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2024年5月29日 (水)

村上隆の「もののけ京都」

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 マンガ、アニメなどポップアートで、世界に知られる現代美術家・村上隆さん。いま、京都市京セラ美術館で、もののけ京都の大規模展。浮世絵、琳派で描かれた京都を現代風に甦らせている。鑑賞代2200円。どうする、どうする~清水の舞台。村上作品、国内ではそう見られないと言うし、作品の写真OKと言うし、展覧会は京都だけと言うし、思い切った。

 

 第一幕は洛中洛外図。室町から江戸へ、京都を俯瞰的に描いて、狩野永徳の上杉本など数多いが、村上は滋賀県長浜市の舟木家にあった岩佐又兵衛の舟木本を現代的に模写している。豊国神社、鴨川の河原、五条大橋…、いつも歩いている所だ。もののけがテーマ。よく見ると金の雲の中にどくろいっぱい。第二幕は暗がりの中、六角螺旋堂と龍、虎など四神。第三幕は風神雷神ワンダーランド…、五山送り火、市川團十郎…2200円元とりの写真撮り…鑑賞はどう見た?。

 

 ※ 村上隆(1962~)東京生まれ、東京藝大卒。伝統日本文化を視覚的の捉えた作品(スーパーフラット)が世界で高い評価。国内では、今回の京都展は8年ぶり。京都市美術館90周年記念かね、9月1日まで開催。

 

 

 

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2024年5月28日 (火)

訪日観光に餃子ブーム

Img_4086_20240525072701 Img_4084_20240525072801 Img_4085_20240525072701 Img_4083_20240525072801 京都?いや、日本に来たからには~なのだろうか。夜な夜な、長い列が続く。並んで入店待ちしているのは、寿司でも、天ぷらでも、ラーメンでも、から揚げでも、うどんでもない。餃子の専門店だ。「浪花ひとくち餃子チャオチャオ」四条河原町店。大阪梅田に本店がある。

 

 外はカリカリ、中はモチモチの焼き餃子。中国から来て、日本流になって、外国人観光客の好みにあうのか、おいしい~とネット情報が広がっているようだ。月一度、四条河原町北側のビアホールで懇親会あり、その帰りの山科へのバス停への道だ。高島屋の向かい、エディオンの南、コロナ禍前に新規開店して、どんな餃子かナと一度、帰りにぶら寄りしている。

 

 京都は「餃子の王将」始まりの地、ラーメンともども、餃子店が多い。その京都の一等地へ出て来た大阪の餃子だ。居酒屋ふう、奥へ奥へのカウンター席。一口ぱくりの餃子メニューは、豚トロだ、茄子だ、チーズだ、きのこだ~と変わり餃子がいっぱい。並んでいる外国人観光客は欧米系のみなさん、日本人は見当たらない。店前の歩道上に50㍍にもなっている。店内客帰るまで1時間は待つのでは…。日本食、外国人観光に餃子ブームが来ている。

 

 

 

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2024年5月27日 (月)

町絵師の描く新札の顔

Img_4096_20240524071701 Img_4097_20240524071701 Img_4108_20240524071801 Img_4109_20240524071801 Img_4103 Img_4101_20240524071801 Img_4099 新札の顔だ。千円は、近代医学の父・北里柴三郎さん。眼鏡に口ひげ、恰幅がいい。女性教育の先がけ、津田梅子さんは5千円だ。着物、まなざしが優しい。どれだけお目にかかれるか、1万円札は渋沢栄一さん。大河ドラマ「青天を衝け」の主人公にもなった実業家だ。

 

 出歩き発見は、描かれた新紙幣の皆さん。旧東海道、京都への入り口、山科の四ノ宮だ。京阪京津線の駅近くの民家玄関に何枚か、絵が飾ってあり、その一枚。つい、足がとまって、見とれた。もう一枚は、ドジャーズの大谷が本塁打を打った瞬間だ。阪神タイガース、ミッキーマウスも一緒…よくみると、スタンド上段に冗談か京都新聞看板。ここはどこだ!。

 

 自宅は元飲食店のふたば。ご主人の山中さん、好きが高じて、町の絵師。近くの諸羽神社の保存会から依頼、10年来、干支が浮かび上がる3D絵馬を奉納、名物になっていた。今は黒豆大福で有名な出町商店街のふたば暖簾分けの店も閉じ、絵馬奉納のお役目も終えて、まあ悠々自適。アクリル絵で思いのまま描いて、新札だ、大谷だ、富士山だ~と、道行く人を楽しませている。関テレ「となりの人間国宝」でも紹介。町絵師の自宅個展、いまは新札展!。

 

 ※ 20年ぶり新札発行は7月3日。1万円福沢諭吉、5千円樋口一葉、千円野口英世はあと1か月余りで旧札になる。

 

 

 

 

 

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2024年5月26日 (日)

 特別拝観とイノシシ、クマ注意看板

Img_3821_20240523072301 Img_3869 Img_3823_20240523072401 Img_3826_20240523072401 Img_3831_20240523072401 Img_3836_20240523072901Img_3858_20240526061001 Img_3852 Img_3872 梅雨入り前、青モミジがみたい。散歩で目標の歩数も稼ぎたい。特別拝観、国の重文・十一面観音もみたいと、琵琶湖から流れ出る地元山科の疎水へ行ったら~である。川沿いの道に注意看板二つ。人慣れしたイノシシがよく出る。去年はこのあたりにクマもいたという。

 

 鈴など鳴るものなく、ひとり歩きに勇気はいる。エサをやらないで~という人慣れイノシシは、出会いたい気もするが、ウオッと急に出てくるクマはくまる?洒落ている場合ではない。注意にこしたことはない。十一面観音のご慈悲があれば~と看板みて、疎水の橋を渡り、安祥寺の観音堂へ。スラリ身長2㍍。奈良時代のヒノキ造り、やがては国宝に~といわれる。

 

 その昔、上社に下社と境内に社は70カ所もの安祥寺。何度も焼けて、江戸時代に入り、家康が再建を助け、いまの上社が存続している。非公開だが、時おりの特別公開やJR東海の~そうだ京都へ行こう~などあり、2年前にも行っている。国宝・五智知如来像は、京博預かりの1階メーン展示で、これも見ている。昔の下社あたり、安祥寺川、安祥寺中学…地域にその名が続く。上社で残る境内は森の中、シカ、イノシシはまだしも、クマはくまる?。

 

 ※  安祥寺は嘉祥元年(848年)、仁明天皇皇后、文徳天皇母・藤原順子の発願で、入唐僧・恵運が創建。真言宗寺院。 ※ 現在の特別拝観は6月までの土日限定。詳しくはお寺にHP。

 

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2024年5月25日 (土)

京都御所に「道喜門」

Img_4040_20240522075701 Img_4031_20240525061001 Img_3794 Img_3795 Img_3790 葵祭、時代祭りが出発する京都御所建礼門の東にすこし小ぶりな門がある。その門を道喜門という。ご存知だろうか。さて、その門、何の門?と~悶々とすることはない。御所の宮家へ、お餅など届けていたお菓子司・川端道喜の出入り専用門だ。今もそこにある。

 

 創業500年余の川端道喜。京都でも老舗中の老舗。水仙粽(ちまき)に葩(はなびら)餅は道喜銘菓として名がある。GWのおり、岡崎のみやこめっせであった古書祭り、赤本の岩波新書、川端道喜15代目の著「和菓子の京都」を見つけた。読んで、先祖のこと、餅づくりのことに続いて、第5章で「御所と川端家」。御所出入り商人として、道喜門が写真付きで出て来た。

 

 京都御苑にはよく歩きに行く。門があるのは知っていたが、京都御所案内に名前の記述なく、本でそれが道喜門だと知った。何事も確認第一、見に行った。当時の道喜店があった烏丸通西、禁門の変の蛤御門から入って、東へ東へ、砂利道歩いて、建礼門からさらに東へ100㍍、いまは開かずの門が道喜門である。川端道喜500年余、その歴史を知る人ぞ知る人の門。本によれば、宮家は「道喜の御朝(おあさ)はまだか、まだか」と待たれたとか。

 

 ※ 現在、川端道喜は北区の北山下鴨本通りに店がある。15代目に書いた「和菓子の京都」は当時ベストセラー。15代目と継いだ16代目はなくなり、奥さんが伝統の店を守っている。奥さんは画家。

 

 

 

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2024年5月24日 (金)

大きなスイレン

Img_3972 Img_3973Img_3976_20240521072501 Img_3977 Img_3982_20240521072701 Img_3980_20240521072301 Img_3965_20240521072201 春に咲くスイセンではない。朝に開くハスではない。仏の印象派、クロード・モネが描いたスイレン。「野生のスイレンではこれが最大」と京都府立植物園が新聞紹介、見に行った。覆うように水面に葉が浮かび、綺麗な青紫の花が幾つも幾つも咲いている。いや、大きい。

 

 スイレンは水温が高いと、一日じゅう花が開く。自宅の庭池に咲かせて、毎日のように描いたモネのスイレン。岡山・倉敷の大原美術館で見たおり、学芸員がこのスイレンは朝か、昼か、夕方か、いつ開いた花でしょうか?と問いかけていたのを思い出す。モネのスイレン連作、しだいに形かなくなる。まして朝か、昼か、夕方か、モネに聞かないと~である。

 

 植物園が紹介したスイレン、一周430㍍の観覧温室入ってすぐジャングル室の中だ。京都新聞5月18日掲載「植物園つうしん」拡大コピー、赤い→で池のスイレンを示している。オーストラリアなど原産の「ニンファエア・ギガンデア」という種類。ギガンデアはラテン語で巨大な~とか。モネのスイレンは温帯性だが、これは寒さに弱い熱帯性。植物園は水温28度で絶えず咲かす。朝昼晩、年じゅう、いつも大きく~。疲れないのかなあ。

 

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2024年5月23日 (木)

緑のベレー帽かぶった高木

Img_3884 Img_3882 Img_3888 Img_3887 Img_3890_20240520073801 Img_3892 Img_3871 Img_3894 えっ!この木の先端ナンダ。冠?帽子?葉?。見上げて、高さは10㍍以上ある。木は真っすぐ突っ立って、まるで電柱みたいだ。そのてっぺん、切り株みたいなところにいきなり、葉がふさふさと伸びて、緑のベレー帽になっている。自然現象?羨ましい、けったいだ。

 

 緑陰の道、風が優しい。琵琶湖の水がゆるやか。幹がねじれた古木、ソメイヨシノだ。若葉の青モミジがいい。JR山科駅から山側へ、洛東高校前から疎水の散歩道をぶらり、ぶらり。特別拝観、安祥寺の重文・十一面観音を拝んで、また、ぶらり、ぶらり…。歩き道の看板は、琵琶湖まで6㌔。真下にJR湖西線と東海道線の電車が見えるあたりまで来て~である。

 

 疎水と反対、崖側でこの木だ。てっぺんにベレー帽かぶって、真ん中あたりで、両手を広げたように葉枝が伸びている。なんという木だろう。樹皮は網目状、小さく縦に裂けている。樹木検索は苦手というスマホのグーグルレンズをあてた。クヌギ、エンジュ、クスノキ…やはり、迷っている。みんな落葉高木で、それはそのようだが、決め手はない。上だけ、台風で吹っ飛んだのかも…。その部分を覆う帽子、そうだ!これはアートネチャ―?カツラの木だ。そうしとこう。

 

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2024年5月22日 (水)

肉丼と牛丼のちがい

Img_3695_20240519072801 Img_3696_20240519072801 Img_3761 Img_3763_20240519072801 Img_3694_20240519072801  肉丼と牛丼はちがうという。品書き二つ、店内の壁に隣り合っている。但し?なのか。牛丼には(生玉子入り)とカッコが付いている。そうだとしても肉丼と牛丼、どうちがうのだろう。昼にふつか続けて、その店へ行って、食べ比べて見た。なるほど、ちがう、ちがう~。

 

 まだ「京都食堂探究」が続いている。本読んで、第3章の丼シリーズは山科駅近くの千成餅食堂へかよい、木の葉丼と衣笠丼など調べたが、引き続き、ところ変われば品変わる~である。こんどは東山の正面通り、耳塚前の「まつ山」だ。この「まつ山」さん、この本の第1章を読んでいたら、刻み揚げとネギの~狐そばがうまかった~と紹介されていた。

 

 店は町の外れ、店構えも昔のまま、そう有名とは思わないが、さりげなく知った店が紹介されていると嬉しい気分にはなる。それはそれとして、肉丼と牛丼である。最初に肉丼、青い九条ネギと牛肉だ。ご飯に出汁少し、山椒ふりかけ、これは和風丼だ。次の日が真ん中に生玉子が乗った牛丼。コンニャクにたまねぎ、甘辛の出汁…すき焼き風だ。吉野家の牛丼ともちがい、これが本来の牛丼かもしれない。和の肉丼、洋の牛丼…そのちがいがわかった。

 

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2024年5月21日 (火)

マンガ社会の到来?

Img_1270_20240518090001Img_1269Img_3717_20240518080401Img_3748Img_3435_20240518083201Img_3741Img_3546_20240518081701Img_3745Img_3651_20240518083801Img_3744 Img_3556_20240518081601Img_3935_20240520195101Img_4034_20240520195101Img_3739_20240518080501Img_4035_20240520195101Img_3722Img_3545_20240518081201Img_2115_20240518090801 いつからこうなったのか、マンガが町にあふれ出している。イラスト、アニメ、コミック…、看板にポスターにグッズに…あれもこれものマンガ化。車体にハローキティ―、110番啓発に機関車トーマス、ドラえもんも空から眺め驚いている。世の中が変わったのだろうか。

 

 京阪三条京阪駅の構内、日本画家村上隆さんの描く風神雷神がマンガの立て看板になっている。京セラ市美で開催中の展覧会PR。鑑賞2千円超えでも会期末の9月まで観客動員50万人と言われる。アートか、マンガか。現代化した浮世絵か。これは、世の中のマンガ化の象徴では~と、町中にどれだけマンガ表現があるか、それを意識してぶらり歩いた。

 

 人の多いターミナル、商店街…、マンガがすぐ目につく。注意は千鳥足のホーム歩き、大阪観光は大阪のおばちゃんが旗振り。薬局の看板は結局、怒ると胃に来る。白浜の朝はパンだ。Tシャツはイラスト各種、パンはアンパンマン。書店はコミックの棚が幅をきかせ、大人も見る絵本コーナー拡大中。映画はアニメ。電車の車内吊りはマンガの競演。座席のお隣さんのスマホ、コミックまたコミック…、時代は今、マンガが社会を席巻?。そんな気がする。

 

 

 

 

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2024年5月20日 (月)

ブラシノキ

Img_3703_20240517072601 Img_3704_20240517072601 Img_3705_20240517072601 その咲いた姿、形をみて、名前がすぐ思い浮かぶ花がある。木の枝に白い花が二枚、ふんわり垂れ下がるハンカチノキ、雄しべが長針と短針になっているトケイソウ、それと細長い円筒に針が伸びたブラシノキなどがそうだ。ひと目見たその時から~ああ君か!である。

 

 京都東山、豊国神社前の正面通りを鴨川の川端通りまで行って~である。3年前に出来たホテルの庭木に2本、ブラシノキの花が燃えるように咲いている。高さ3㍍ほど、初夏の陽ざしを浴びて、赤い、赤い、赤い。まるで恋の花だ。咲くのは初夏の今ごろ。ホテル前に藤棚、向かいに老舗饅頭屋さんだが、この時期、この場所で、咲き出しての出会いは初めてだ。

 

  ハンカチノキもトケイソウも、植物園で見知っている。ブラシノキはあったかどうかだが、何年か前、自宅ある山科回りを歩いていて、出あったので覚えている。わからない花の名前はスマホアプリのグーグルレンズだが、ここのもブラシノキにちかいないと思いつつ、念のために赤い花にかざして、そのとおり。オーストラリア原産、和名で「金宝樹」と出た。花言葉は「恋の炎」。髪の毛をとくか、ボトルを洗うか~、出あった時からブラシノキ!。

 

 ※ ブラシノキ。フトモモ科ブラシノキ属で常緑小高木。別称、カリステモン。白、ピンクもある。

 

 

 

 

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2024年5月19日 (日)

出町と出町柳

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 京都市内から出るので、出町だそうだ。河原町今出川の北側あたり。豆餅で列が絶えないふたば餅とアニメにも登場の枡形商店街。鯖寿司の満寿形屋、ミニシアター、古本屋、細巻店などあり、よく行く。出町橋のシダレヤナギは古木。台風で倒れて再生、たれて幽霊柳ともいう。柳の傍、福井・小浜から鯖に一塩ふって~の説明付きで、鯖街道口の石碑が立つ。

 

 橋二つの東側、京阪電車と叡山電車の出町柳駅だ。このあたりの地名が柳の辻なので、駅名に柳がついた。叡山電車が出来て、大原から京都へ出る町で出町とも。駅舎近くにシダレヤナギ2本。駅の誕生とともに育っている。出町と出町柳、そのふたつの関わりがややこしい。スマホの検索で調べると、かつて洛中洛外、秀吉のお土居あり今出川口。その命名、祭礼ノボリに。夏日、加茂川に水着の若者たち。川を渡って出町?、新しい歴史が流れている。

 

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2024年5月18日 (土)

西田俊英さんの「翡翠」はどこへ?

Img_3557 Img_3567_20240515071701 Img_3566 Img_3568 Img_3565_20240515071301 まだいるだろうか。チチチッと鳴いてもう飛び去ったかな。それとも、赤丸ついて、買われたかな~と行ったら、いる、いる。まだ岩の上にとまったままだ。院展同人、西田俊英さんが描いた「翡翠」。京都高島屋美術画廊、売りを兼ね展示中。大きさ6号、値段は297万円。

 

 「翡翠」~カワセミ。ブッポウソウ目カワセミ科、水辺や沼などに生息する小鳥。体長17㌢、ブルーのからだと長いくちばしをもつ。その美しさから宝石のヒスイは、この鳥から由来している。よく行く京都府立植物園。梅園西の池に掛かる休憩所、ここで大勢のカメラマンが望遠を構え、待ちつづる。誰かがいた!と言うと、一斉に駆け行く光景とよく出あう。

 

 そのカワセミを西田さんが描いている。流れのない静かな川にカワセミがとまる大きな岩が二重に映っている。メスは長いくちばしが赤いというので、これはそうでないので、オスだろうか。誰に見られようと少し上を向いて悠然としている。西田さん、世界自然遺産、屋久島へ一年間住み込んで、山奥深く千年杉を描き、その模様をNHK日曜美術館で見た。芸術院会員、日本画の大家だ。そのカワセミ、297万円、どこへもらわれていくのだろう。

 

 ※ 西田俊英(1953-)三重県伊勢市生まれ、多摩美大卒。総理大臣賞など受賞数々。 ※ 高島屋展は春の院展に先立ち、西田「翡翠」は院展同人作品とともに5月27日まで展示された。

 

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2024年5月17日 (金)

京都東山馬町、空襲の記録

Img_3535_20240514075001 Img_3534 Img_3532 Img_3533_20240514075001 Img_3539_20240514075101 Img_3577_20240514075201 今から79年前、終戦年の昭和20年(1945)1月16日深夜、清水寺に近い京都市東山区馬町一帯に米軍B20号一機が飛来、爆弾を落とした。死者41人、負傷者50余人、全半壊家屋143戸。京都で初めての空襲だった。その記録を後世に印す慰霊の石碑がある。

 

 週に一二度は京阪バスを降りて、歩き始める馬町。老舗の饅頭屋さん過ぎて、花屋さんの向かい。かつて修道小学校。いまは東山支援学校の門を入って、すぐ左側だ。大きさ1・5㍍ほどの岩盤に「馬町 空襲の地」と刻まれている。となりに空襲の詳細を記した銘板と死亡者の名前がある。当時の空襲の記録を調べ、地元自治会らが建立、今年で10年になる。

 

 京都ではここ馬町と西陣、二度の空襲は聞いていたが、馬町に石碑があるのは知らずだった。知人から清水寺の機関誌が届き、ページを捲っていて、森清範貫主のいとこ、森孝忍長老の新連載「戦争の傷跡」の中で出ていた。清水寺は東山馬町交差点から五条坂こえ北東800㍍。お寺さん関係の方も被害に~と記されている。機関誌にこの慰霊碑写真、被害地図。西本願寺大谷本廟、京女大なども近い。そう知られていない京都空襲の記録、ここにあり。

 

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2024年5月16日 (木)

京都の丼物を調べる

Img_3037_20240512073401 Img_3038 Img_3040 Img_3039_20240512073401 Img_3102_20240512073501 Img_3287 Img_3347 Img_3350_20240512073601 きのうも丼、きょうも丼…あすもたぶん、丼になるだろう。いま、京都独自の丼の世界、探究を続けている。木の葉丼、衣笠丼、他人丼、天ぷら丼までは口にした。まだ、きつね丼、親子丼、玉子丼、肉丼、きつねカレー丼などもある。みんな京都ふう丼、どんなんかな~だ。

 

 きっかけ?丸善で買ったあの本だ。唯一無二の食堂文化を徹底研究!文庫本の「京都食堂探求」。きつねうどん、しっぽくはもう調べて、いまは第3章に入って、丼シリーズだ。しっぽくは、あの店この店と回ったが、丼は山科駅近くの千成餅食堂に絞り、通い続けている。丼共通は、沢庵が2枚出ることだ。ポリポリして、丼の半ばで一枚、仕上げに一枚がうまい。

 

 それと、玉子とじがベースで、甘いたれがご飯によく染みている。やや、おじやぽい。上乗せ、木の葉丼が豪華だ。椎茸、刻みの揚げに海苔、玉葱、ねぎ…。衣笠丼は、金閣寺に近い絹をかけたような衣笠山をイメージ。絹代わり、玉子とじがふんわり、九条ねぎ、揚げが隠れている。他人丼は玉子とじの中、薄い肉が知らん顔をしている。天ぷら丼、衣をはがすと海老一つ。値段が650円、無理は言えない。きつね丼はまだ安い450円。丼の探究はまだ続く。

 

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2024年5月15日 (水)

出て来た斎王代の色紙

Img_3520 Img_3521 Img_3522 Img_3524_20240513071301 まるで偶然だけど、このタイミング、なんか必然のような。今日5月15日は、京都の三大祭りの一つ、葵祭。二三日前、部屋の中を整理していたら、紙包みの色紙一つ、ひょいと出てきた。葵祭のヒロイン、斎王代が描かれている。たまには見て!~と言っているような。

 

 何時からしまっておいたのか。どこで入手したのか、まるで思い出せない。カラーのスケッチ絵。斜め前から輿に乗った斎王代横顔のアップ。烏帽子にフタバアオイを付け、輿を引く武官は二人。初夏らしく、青モミジも描いてある。落款に「純」とある。眺めていて、だんだん記憶が蘇ってきた。芸術院会員で、日展常務だった日本画家・山岸純さんの色紙だ。

 

 もう20年、いや、それよりも前だ。山岸さんが芸術院会員になってのお祝い。いまのホテルオオークラ京都であって、出席者へ、山岸さんの返礼だった。京都市立芸大卒、徳岡神泉師に学び、幽玄さ感じる風景画で日展特選なんども。1975年の「風声」は文部大臣賞だった。2000年12月、70歳で没している。その山岸純さんの描いた葵祭・斎王代だ。祭りはきょう京都御所建礼門出て、下鴨神社から上賀茂神社へ行く。机の前に色紙を飾った。

 

 ※ 山岸純(1930―2000)京都市生まれ。

 

 

 

 

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2024年5月14日 (火)

三条大橋の欄干ハート

Img_3370_20240511070801 Img_3360 Img_3363_20240511070601 Img_3365_20240511070601 Img_3373 Img_3430 Img_3356_20240511070501 この春、新しくなった三条大橋の欄干にハートマークがあるという。探して見つかれば、心がキュッとするだろうか~と行った。きっかけは、四条通り地下街、橋を渡れば~をテーマにした写真展。何枚かの一枚に「ハートの魔力」と題して、小さなハートが写っていた。

 

 その写真見て、だいたいの見当をつけて行ったが、鴨川を渡る三条大橋は長い。車道を挟んで北側も南側もある。西の高瀬川側か、三条京阪側か、どちらだろう。まあ、ぜんぶ歩けば、そのうちと行ったが、甘かった。行って戻って、戻って行って、見つからない。諦めて、仕切り直し。四条通りのハート写真、どこからどう撮っているか、よく確認してまた行った。

 

 遠くにスタバ入るビル、初夏から床が出来る河原が写っている。駅伝発祥の地の碑が立つ三条京阪側の北側にようだ。鞍馬のヒノキ材で作った白木の欄干、つるつるして、触ると気持ちいい。擬宝珠は昔のを使っており、その最初のから20㍍ほどの所、あった、あった。写真どおりだ。大きさ5㌢ほど。職人さんが、節目に埋め込んだようだ。西本願寺の床にあるのと一緒だ。しっかり見ないとだけど、その発見うれしく胸キュン、何度かなでなでした。

 

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2024年5月13日 (月)

京都だけで開催の「雪舟伝説」展

Img_2997_20240510074201 Img_3024 Img_3022 Img_3001 Img_3004 Img_3019 Img_2999 レジェンドだ、画聖だ、カリスマだ…、雪舟さん、雪舟さんである。三十三間堂前、京博でいま、雪舟展でない特別展「雪舟伝説」開催中。雪舟の絵を見せるだけでなく、どうして画聖と言われているか、それを解き明かす展覧会という。えらい人気だ。行かねばと行った。

 

 主催の京都新聞、全頁広告がマンガで載った。禅修行の子どもの頃、叱られて涙で描いた絵が鼠になった~など、その才を紹介した見どころ。国宝6点すべて展示する大規模展だけど京都開催だけで巡回しない。会期中は一度も休みなし。展示は3階始まり、いきなり国宝6点だ。山水図の本場・明で習得したギザギザした大胆なタッチの山に谷に樹木…。 

 

 それまでの南宋の水墨画でない。ドローンのない時代、天橋立をどう見たのか。壁面の達磨さんに腕を切って教えを願う慧可図、長さ16㍍の四季山水画、富士山と三保の松原図…、国宝6点は狩野永徳の4点を上回る。展示は2階から1階へ移動して、長谷川等伯、狩野探幽、伊藤若冲、曽我蕭白ら…。著名な絵師たちが雪舟を想い、雪舟に習う絵が並ぶ。雪の富士山は何人も何人も…。見終わって売店で雪舟特集の雑誌サライ購入、もう一度おさらいした。

 

 ※ 展覧会は5月26日まで。無休。雪舟(1420-1506)今の岡山県総社市生まれ。京都相国寺で修行。山口・大内氏庇護、渡明船で中国に渡り、3年間、山水画を学ぶ。帰国後、全国を旅して山水画を描く。

 

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2024年5月12日 (日)

クレマチスからバラ、そして~。

Img_3170_20240509071701Img_3178_20240509071801Img_3181_20240509071801Img_3236_20240509074001Img_3237_20240509074101Img_3270_20240509074701Img_3242Img_3247Img_3267Img_3266_20240509074601 Img_3219_20240509072801Img_3230Img_3216_20240509072701Img_3191Img_3194Img_3211_20240509072501Img_3213_20240509072501 あのパッと華やかなクレマチス、咲いているかな~と行ったらである。あるどころか、これも、あれも、それもクレマチスだ。咲き方も色も様ざま…、さすが開園100年の京都府立植物園。その種類、ローズシューブリーム、地鯉鮒、シスイ、天塩…みんなクレマチスだ。

 

 よく似たテッセンとの見極めを思って、5月に入って初めての入園だったが、わかった、わかったクレマチスだった、その多様さ見て、こんどはバラだ。これまた、アンネのバラだ、マチルダだ、ヘンリーフォンダだ。京都シリーズは円山だ、大文字だ、金閣だ、京極だ。名前を見るか、赤だ、ピンクだ、黄色だ~と色を見るかだ。初夏、空は青く、天気がいい。

 

 イギリスで「つる性植物の女王」と言うクレマチス、現場で確認して、次に見惚れたバラ。この植物園では320品種1400株というから凄い。この時期の植物園、クレマチスとバラだけじゃない。歩いて大葉シュンギクの黄色がいい。ウツギ科では株立ちのセイヨウバイカがいい。その小さい白い花、手に取ると可愛い。空の青と白い雲とケヤキの緑、見上げて、色のすみわけがいい。時に風が流れて、揺れるのもいい。心が優しくなったか、何もかもよく見える。

 

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2024年5月11日 (土)

思わず歌う花の絵

Img_3164 Img_3163 Img_3166 Img_3047 Img_3088_20240508080001 Img_3087 Img_3091 絵を見ながら歌を口ずさむ鑑賞者がいる~と新聞記事に紹介されている。堂本印象美術館で開催中の、花の画家・渡辺信喜さんの「四季の譜」展。春のウメ、サクラに始まり、夏のハナショウブ、ボタン、アジサイなど花から花へ、新作ハスをふくめ40点の展示という。

 

 「チュウリップ」と「春の小川」が思わず口から歌が出る絵だそうだ。そう記事にしたのは京都新聞全頁特集。絵のカラー写真5枚が載り、会場で作家の渡辺さんに制作の思いなどを聞いている。花好きとしては、行かねば~だ。新聞切り抜き、見に行った。立命館大学の北側、竜安寺へ行く道筋、バス停の前。堂本印象自らが設計した美術館、何度も行っている。

 

 今回は芸術発展の場に~という印象の思いからの「現代作家シリーズ」。その始まりが日展で総理大臣賞受賞の渡辺さん作品展。メーン会場へ、最初の展示はスロープ状の壁面、まず椿、続いて記事になった「チュウリップ」と「春の小川」だ。♪~咲いた、咲いた、チュウリップの花が赤、白、黄色~♪。隣は♪~春の小川はさらさら行くよ。岸のスミレやレンゲの花が~♪。どちらも絵が透きとって、こころ優しい。回りに誰もいない。そっと、ハモった。

 

 ※ 渡辺信喜(1941~)、京都生まれ、京都市立芸大卒。山口華楊に師事。日展作家として活躍。展覧会は5月17日まで。

 

 

 

 

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2024年5月10日 (金)

円山公園のムクノキ

Img_2948 Img_2942_20240507073601 Img_2943_20240507073501 Img_2944 Img_2946 Img_2939_20240507073101 出歩くと、気になる木というか、お気に入りの木が、何カ所かにある。建仁寺法堂の隣のクスノキ、京博のメタセコイヤ、植物園のケヤキなどがそうだが、もう一本はこれだ。円山公園のムクノキ。名勝・円山公園ではサクラまたサクラだが、このムクノキの立ち姿もいい。

 

 八坂神社の東側、かつて学生デモのゴールだったラジオ塔近くだ。祇園石段下でバスを降り、いつ見ても長蛇の列、米料理で名をあげた八代目儀兵衛店から歩き始めて、公園へ入ってすぐだ。夏なら避暑兼ねて一服出来る広い藤棚の真ん前にムクノキだ。高さはビル5階、25㍍はある。木の名もややこしいが「区民の誇り、ムクノキ」と木札、間違うことはない。

 

 ニレ科の落葉高木で、エノキと似ている。漢字で椋木。由来は諸説、ムクドリがこの実が好きだから、樹齢を重ねると樹皮が剥(むく)れるからとか。秋、木から落ちた黒いレーズンのような小さな実を拾い集めたのを思い出す。それがムクの実だった。木札のある高さ3㍍あたり、樹皮がめくれ、かなりの老樹だ。円山公園誕生は明治22年(1887)、その頃からとして樹齢130年以上。円山公園はサクラばかりでない。そう知ってほしい気になる木だ。

 

 

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2024年5月 9日 (木)

絵本原画へ潜入

Img_2984_20240506073501 Img_2981_20240506073501 Img_2983 Img_2973 Img_2972 Img_2971 Img_2985_20240506073501 絵本原画展のポストカードを2枚買った。その1枚、マナスル登頂の登山家、生態学者、今西錦司さんの書斎。京都東山、自宅縁先に鴨川、その向こう、比叡山と大文字が見える。書斎に今西さん本人。地図、絵画、本棚、机になんやかんや…原画作品の、なんと細かいことか。

 

 原画展は~潜入「天才科学者の実験室」全4巻~の絵本、作家はたなべたいさん。ダーウィン、ニュートン、キュリー夫人ら世界の科学者の部屋、それはそれは微細に描いて、第2巻5章に今西さん登場だ。いつもの歩き、東山二条西南かどのギャラリー柚YOU前を通りがかって、絵本タイトルと同じでぶらり画廊へ潜入した。原画、一つ見たら、もう離れられない。

 

 その1枚は白い顎鬚、頭はよく磨かれている。進化論のダーウィンだ。地球儀、世界地図…暖炉の部屋でコーヒー飲んでいる。1巻2700円の絵本は回避、ポストカード買って、手元にその2枚。持ち帰って、拡大鏡あてながら今西書斎だ。画廊オーナーが作家のたなべさん、絵本1冊仕上げに丸1年と話していたが、絵が詳しい、細かい、丁寧…。籠、シャベル、庭に鶏、長靴…、1枚に千点以上。潜入すると、長くなる。絵本は科学を超えている。

 

 ※ 原画展は5月12日まで。 ※ 今西錦司(1902-1992)京都生まれ、京大名誉教授。日本の霊長類研究の創始者。

 

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2024年5月 8日 (水)

アール・ブリュット展

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 ずらり、アール・ブリュット作家45人の作品が並んだ。滋賀県立美術館が開館して40年記念展「つくる冒険」だ。アール・ブリュットとは、日本語で「生(なま)の芸術」。美術の何かを学ばずとも、独自の感覚を持った皆さんの制作だ。滋賀県美は、こうした作品を全国の公立美術館としては初めて所蔵の柱の一つにしており、その大規模展である。

 

 「も」をもう何回と書き連ねて抽象画にした埼玉の斎藤祐一さん。きっかけはTV漫画にドラえもんの「も」から発想という。宮城県在住の木伏大介さんは、子どもの頃に映画館前で見たポスターを大人になって、記憶を再現した。美空ひばり主演・白馬城の花嫁、市川崑監督の記録映画・東京オリンピックなど、懐かしい。館側の作家と作品についての解説もわかりやすく、なるほど、そうか、そうかと、アール・ブリュット作品を理解した次第であ~る。

 

 ※ 展覧会は6月23日まで。

 

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2024年5月 7日 (火)

観戦無料「ゼストプロレス」

Img_2905_20240504074301 Img_2907_20240504074401 Img_2908 Img_2912 Img_2916  ドタン、ドスン…たまにバタン…、マットが揺れ響いている。レスラーの巨体、飛び降りたり、投げられたり、迫力がすごい。やはり、肉体が相打つプロレスだ。立ち見とはいえ、リンクサイド。GW、今年も来た「ゼストプロレス」。通りがかり、無料の観戦がいい。

 

 京都市役所地下の商店街、ゼスト御池の河原町広場。地下鉄改札出て行くか、地上の河原町からエスカレーター降りて行くか。客席のない特設リンク。ことしで4回目の開催、ポスターで知っていて、歩きの流れでふらっと途中から行って、ドスン、ドスンしていた。いつもの大阪プロレスの皆さん。主役はビリケンでなく、ビリーケンとナカボウが入るキッド。

 

 覆面レスラーだ。迎え撃つは、ゼストのおっさん。やはり覆面だけど、おっさんらしく、頭が剥げている。まだ覆面レスラーいる。沖縄からエイサー8。覆面が赤い。ビリーケンとタッグ組むのは、大阪の同志、食いしん坊仮面。女性レスラー加わり、役者揃って、四の字に八の字、飛び蹴りあり、飛び込みあり…。鍛えたワザとワザのかけ合い、わざとらしくはない?。ドスン、バタン…抑え込みのカウントはワンツー、財布、スリーに気をつけよう??

 

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2024年5月 6日 (月)

これが「テイカカズラ」…。

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 どちらもキョウチクトウ科のツル植物。まあ、似た者同士だ。「ハツユキカズラ」は白とピンクの斑点がある。去年、山科の天智天皇御陵近くで見て、その時のグーグルレンズは「テイカカズラ」と出た。それで「テイカカズラは歌詠みの藤原定家」と紹介したら、知人から違うよ!で、それは「ハツユキカズラ」だった。レンズさん回答も、花のかざしようなのだ。

 

 同じようについこの間、紹介した青紫の「クレマチス」も「テッセンでは」と。あの時もグーグルレンズは答え二つ出たので、色と大きさで「クレマチス」に軍配あげたが、これも指摘されて、調べると「テッセン」が正しそう。レンズさんも迷い迷い、何か答えており、それを見定めるのが大事なのだ。レンズさんに加え、花図鑑、ウイキペディア、毎週土曜の植物園相談コーナー、植物博士・牧野富太郎先生…、花の名前、何かとお世話になりま~す!。

 

 ※ 「ハツユキカズラ」を「テイカカズラ」と紹介したブログは去年6月23日付け。「テッセン」を「クレマチス」としたのは、先週の5月4日付け。お詫びして訂正なり。 ※ 右の写真2枚は「テッセン」と「ハツユキカズラ」。

 

 

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2024年5月 5日 (日)

御苑内、公家屋敷は穴場観光

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 京都御苑西南かど、環境庁京都事務所が保存、管理している。地下鉄烏丸丸太町駅からすぐいける。一般公開、無料。世の中、GWのおり、しばらく行ってなかったが、歩き流れで入った。閑院宮―「かんいんのみや」と読む。伏見宮、桂宮、有栖川宮と並ぶ四親王家のひとつ。東京遷都の明治以降、宮内庁の官舎になり、国が修理、その姿を今にとどめている。

 

 数ある京都観光、穴場中の穴場だ。京都御所のこと、公家屋敷のこと、御苑の自然のこと、解説にビデオ、よくわかる。そのつもりなら、半日はいられる。庭は、クローバーの白い花、四つ葉の発見で幸あり。鉢植え、葵祭のフタバアオイにカキツバタ。GW中、ネイチャーの祖・故塚本圭一さんが撮った御苑の生き物たちの写真、特別展示中だ。キノコに鳥、昆虫たち…。少ない見学、その半分は外国人。どう観光情報を得たか、日本人より穴場を知っている。

 

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2024年5月 4日 (土)

花の名は「クレマチス」

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 キンポウゲ科のクレマチス。園芸品種で「テッセン」、和名にして「カザグルマ(風車)」ともいうらしい。花弁の形、なるほど「風車」、言い得て妙だ。三十三間堂前から京都駅への七条通りの歩き、高倉との交差点。平安時代、仏師の祖・定朝らがいた七条仏所跡、いまは田中堯さん宅で、その庭先である。5月に入って、次から次へ、幾つも目立って咲いている。

 

 調べると、クレマチスは「つる性植物の女王」という。北半球に広く分布、原種は300以上で、日本でも25種はあるらしい。その咲きよう、一重あれば、八重あり、下向きで釣り鐘みたいなのあり、色も白に赤に、ここに咲く青紫など様ざまらしい。花言葉は「精神の美」「旅人の喜び」「策略」などと出たが、ここでは「旅人の喜び」がふさわしい。歩いて花と出会い、信号待ちで寛いで、スマホで調べて、覚えて「クレマチス」…、もう忘れないよっ!。

 

 

 

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2024年5月 3日 (金)

工芸作家が挑んだポケモン

Img_2404_20240430073001 Img_2486 Img_2514_20240430073501 Img_2414_20240430073001 Img_2424_20240430073001 Img_2451 Img_2449_20240430073501 Img_2430 Img_2478 Img_2459 Img_2538 Img_2540 Img_2544 ピ カチュウ出るかな、いるかな。どこかな、どこかな~いた、いた。コップの図柄で出た。高得点ゲット!。こっちは黄色いの布切れ下がり、ピカチュウの森。一匹いるらしいけど、かき分け、かき分け、どこだ。サンド、ニョロモ、コクーン…いる、いる。見つけたよ~。

 

 「ポケモン×工芸展」~美とわざの大発見~。チケット頂戴して、滋賀県守山市の佐川美術館へ。人間国宝ら染織、陶芸、木工など著名な工芸作家が人気のポケモンに挑んで、どう作品に仕立てあげたか。NHK日曜美術館でも紹介されたユニークな展覧会である。作品を鑑賞するのか、ポケモンを探すか、目立って親子連れが多い。信楽焼の壺、リザードンだ。

 

 ポケモン見つけて、写真撮ってもいいという。出来たら作家のワザもじっくり見て欲しいという。わざわざ、ポケモン作品を作ったのだから?。作品か、ポケモンか、いずれにしても人気だ。カエルの頭に花が咲いてフシギバナ。鯉の背びれに王冠はコイキングや。シャワーズも、ブースターも、ゼニガメもいる。江戸小紋、着物の中も、探せば一杯だ。染付皿はポッチャマ。えっ!どこの坊ちゃま。作品見て、ポケモン名確認し、写真撮って、それはそれは忙しい。

 

 ※ 佐川美術館展は6月9日まで。展覧会の始まりは昨年の金沢国立工芸館からで、米国のロスへ行って、今年から国内で巡回中。作家20人、作品70点。

 

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2024年5月 2日 (木)

写真祭り、テーマは「ソース」(起源)

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 プロの写真、その一枚一枚に何かを感じさす。皆既日食。真っ黒から、また輝く始まりだ。自転車の大きな車輪。中に人また人…。回転、始動だ。河原でランニングの列。どこをめざすのか。手のひらに赤い球。握りしめて、次はどうなる。どの写真もさすがにプロだ。撮り方がうまい。素人もデジカメ持って出歩く。これは~と感じる場面あると、写真を撮っている。

 

 パソコンの中、プロの作品とそれが混ぜこぜになっている。座り込む三人のおばさん。これからどうする?。バク転青年。完成へもう少し。白いシャツ飾り。夏の始まり。女性像にいたずら眼鏡。良く見える。うどん屋さんの店内。外国人、常連さん、修学旅行…それぞれ何か食べている。大空と大地と自転車1台。どこだ、地球だ。菜の花と森のコラボ。春だ。パソコンの中、プロの技、アマの甘さ…。写真は一瞬の気づき、「ソース」だ。へえっ!そうすか?。

 

 ※ 京都国際写真祭は京都市内各会場で5月12日まで。

 

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2024年5月 1日 (水)

「しっぽくの美学」

Img_2078 Img_1928 Img_2080 Img_2076_20240428073201 Img_2143 Img_2213_20240428072601 Img_2218_20240428072601 Img_2137_20240428072901 Img_2081 いまや、京都ならではの「しっぽく」、ご存知だろうか。読めない、書けない~長崎名物「卓袱料理」の「しっぽく」に由来するという。長崎では、大皿の種々盛り付けから小皿に取り分ける志那料理も、京都へ来て、どこで変わったか、うどん、時にそばである。

 

 河原町の丸善で買った文庫本「京都食堂探究」。第1章のきつねうどんに続いて第2章は「しっぽくの美学」。本を読んで、その「しっぽく」がどう美しいのか、歩きの流れで、食べ歩いた。山科駅前の千成餅食堂、岡崎二条の食事処・相生、清水道の力餅食堂、それに正面通りの「まつ山」…。本は、しっぽくのスケッチ、絵解きまでしている。原則、具は4種類以上という。

 

 絵解きは、真ん中にしいたけ、回りにカマボコ、海苔、ほうれん草、ネギ、板麩、ゆば、ひとかけの柚子だ。本は上置きとあるが、まあ、上乗せだ。具の選択、乗せ方、そこに美があるという。歩き4日間で4店舗へ行って、比べてみた。大体似ていたが、カマボコの多かったのは力餅さん、5つあった。本に近かったのは千成餅さん。しいたけが真ん中に浮かんで、ここだけが柚子ひとかけ。その柚子の黄色が効いて、たしかに美しい。「しっぽくの美学」ー奥が深い。

 

 ※ 値段は千成餅550円から力餅食堂900円まで差あり。

 

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