丸善で、梶井基次郎「檸檬忌」
積み重ねた画集の上に置かれた黄色い檸檬、どうなったのだろう。ずっとそのままか、ひょっとして爆発したのか。梶井基次郎と言えば、短編「檸檬」。その舞台は京都の書店「丸善」。肺病だった梶井は31歳の若さ逝った。きのう3月24日、梶井「檸檬忌」だった。
河原町ぶらり宣言が出ている商店街、三条下がって、ちょっと粋な商業ビルBAL。その地下1階と2階がジュンク堂書店の経営する新しい「丸善」。坂本龍馬が刺殺された近江屋の斜向かい、ぶらりよく行く。復活開店いらい、梶井「檸檬」は新潮社の文庫本で、どこかのコーナー、本物のレモン付きで平積み。爆発恐れず、だいぶ前に買い、書棚に置いている。
書き出しは「えたいの知れない不吉な塊りが…」だ。最後のページは「丸善が美術の棚を中心として大爆発するのだったらどんなに面白いだろう」と書き、その想像を熱心に追及したという。3月24日檸檬忌の3日ほど前、丸善へ行ったら地下2階に特別コーナーがあった。丸善オリジナルの缶バッジ、檸檬スイーツ、全集に梶井の生前の写真など。レモンも下にそっとあった。著作は大正14年(1975)。間もなく100年記念、爆発どうだろう?。
※ 梶井基次郎(1901-1932)大阪生まれ。京都三高卒、東大中退。檸檬は京都の下宿時代を書く。湯河原で療養、大阪で逝去。
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