「トノ」「ツボネ」「テンプラ」…
「トノ」はどこだ。面長、頬がたるんでいるという。あれかな、いやちがうなあ。こっちかな。顔が長いし似ているけど、どうかなあ。年は27歳。メスの中で、たった一頭のオス。そりゃあ、モテるだろうけど、どれかなあ。京都市動物園類人園舎、アカゲザルの群れだ。
ニホンザルも赤ら顔だが、このサルさんたち、もっと赤い。尾っぽは、ニホンザルより長く、身体の30%から40%という。インド、アフガニスタンに生息、メス中心の母系社会で群れるらしい。園舎の看板、そんな説明板があった。群れはぜんぶで12頭、名前と生年月日、特徴が一頭ずつ書き込まれている。その名前が何とも面白く、「トノ」が殿なのだ。
園舎はむかし、法勝寺の九重塔が建っていた観覧車の近く。2年ほど前、サル島が古くなって引っ越してきた。「トノ」の相方か、「ツボネ」。顔が一段と赤いという。柵から覗きこむも、よくわからない。下唇が突き出て、餌の執着心が強いのは「テンプラ」という。気の毒な名だ。あっ、あれかな。ずっとモグモグしている。寄り目は「カンカン」。立っていても「ヨコ」。ほかに「ボコ2」に「アギ」に「ヨネ」に…、名前見て、サル見て、特徴を読んで、男一匹「トノ」はどこだ。
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