いま「仁丹」町名板はどこ?
上ルか、下ルか、東入か、西入か~、水族館のイルカではない。京都市内独特の地名表示である。上ルは北、下ルは南、東入と西入はそのまま、そのまま?だ。苦い粒々、ふくむと口臭が消える仁丹、その広告看板付き、上ル、下ルの町名表示板はいま!~と探しに歩いた。
きっかけは、本だ。自動車のホンダではない。「京都を歩けば<仁丹>にあたる」。古く、年々減っている、この仁丹町名板に興味を持った京都新聞記者らが、歩いて調べて書いた本だ。もう一度、ホンダではない。トヨタでもない。京都市内のふたば書店と大垣書店、この出版を面白がって、PRコーナーをつくり、販売に力を入れた。1800円買って、読んで、歩いた。
仁丹の町名板、始まりは明治43年ころ、100年前という。当初は1200枚、それが家屋解体、ビル化など年々減って、2010年で810枚、さらにこの10年で540枚と絶滅危惧化しているという。残っているのはどこか、本を持って歩いた。ポイントは町家が残る路地の四つ角。四条通りを一筋下ルの綾小路、烏丸通りから西入、五条通一筋下ルの楊梅通り…、黒板壁に髭紳士の仁丹さん、ここや、ここや!とあった。どうか、そのまま、お元気で!。
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コメント
上ル、下ル、東入、西入~~60年近く前に洛中入りして、これ一体何のこっちゃと戸惑った町名表記。碁盤の目に広がる京の町。通り名を覚えると、こんなに分かりやすい町名表記はないことがよく分かった。
たて糸とよこ糸が交わる交差点から上るか、下るか、東に入るか、西に入るかで目的地は一目瞭然。これも京都人の知恵かと関心したものだ。
ちなみに、4年過ごした4畳半ひと間の2階建て木造モルタルの安アパートは、上京区七本松下立売上ル東入七番町。今は綺麗な4階建てマンションに。
投稿: s.hidaka | 2024年3月 5日 (火) 08時53分