「休眠打破」のサクラ
来た、来た、やっと春が来た。遅かったけど、サクラの春が来た。日々の歩き、どこでサクラを見るか。円山公園、まだちょっと早いかな。植物園、鴨川堤防…、そこもいいけど、まずは京都御苑だ。近衛邸跡の枝垂れ。ふんわり、大きく開く一番咲きのイトザクラがいい。
それにしても、雨もよう降り、開花宣言はだいぶ遅れた。それでも二条城ソメイヨシノの標本木、近畿で一番だった。いっぺんに7、8輪も開いた。いつもは東京・霞が関のサクラが先に咲くのに今年はここも、この10年で一番おそく、そのせいで京都と同じ日の開花宣言。いま全国で開花が相次ぐが、東京と京都が同時咲きは、ひょっとして史上初めてだろうか。
御苑は寺町広小路、梨木神社から入った。和風迎賓館南側の芝地、パッと明るく、ハクモクレンが満開だ。紫色のモクレンはまだ蕾、これからだ。京都御所の東側で、花と葉が同時に出るヤマザクラ。いつもはソメイヨシノの後からなのにもう咲いている。ことしは何か変だ。北へ行って、今出川通り側、人だかりがして、意図したとおり、イトザクラだ。薄いの、濃いの~と咲いている。松の緑と芝生、輝く陽光と青い空…、「休眠打破」でサクラが目覚めている。
※ 京都の開花宣言は3月29日。 ※ 「休眠打破」ーサクラが冬の寒さを破って眠りか覚める様子。
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