見つけは、崩れたソテツの花
大きな葉の真ん中深く、花のような、実のような~、なんだろう。日々歩きの発見というのは大げさだとして、ちょっとした見つけ、だ。長いこと生きてきて、知らないこと多いが、これもその一つ。色々と調べて、咲いてだいぶ月日がたったメスのソテツの花のようだ。
京都市動物園の東入り口、売店の向かい側だ。地下鉄蹴上、南禅寺、琵琶湖疎水館と歩いて、市美側へ動物園の通り抜けがクセになって、その、ソテツの見つけは、何となくだった。府立植物園はことし開園100年だか、動物園は昨年が120年で、記念のノボリは園内そのままになっている。植物園のソテツは意識して見ても、動物園では、見過ごしている。
背丈は1㍍少し、常緑の葉が鳥の羽根のよう。植物園の会館前のは、冬場は丸ごと菰をかぶせてもらっているが、動物園は、気にされていない。そのままだ。ソテツの開花は10年に一度で珍しいのにニュースにもなっていない。開花したのは6月ごろらしく、だいぶ形が崩れているけど、モジャモジャがかえって、見応えがある。オッス!とギターの田端義男は♪~赤い蘇鉄の実も熟れるころ~♪と「島育ち」を歌ったが、「動物園育ち」、どう歌うのか。
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コメント
蘇鉄(ソテツ)は、「九州南部から沖縄にかけて野生頒布するソテツ科の常緑低木」と樹木図鑑にあります。庭や公園に植えられて
いるようですが、私は花を見たのは初めてです。10年に一度くらい6~8月に開花し、雌雄異株といわれています。
写真は雌花で、中に見える赤い卵型が種子のようです。珍しい花をありがとうございます。
投稿: 高野 葵 | 2024年2月18日 (日) 20時41分
あのソテツ(蘇鉄)の赤い実(正確にはオレンジ色)、僕らは子供のころ、”サルの金玉”と、名付けていました。サルのあのぶら下がった、”あれ”に似てるからです。
天然記念物の野生馬で有名な日南海岸国定公園の南端・都井岬に自生北限地があります。3000本もの林が広がる絶景ポイントです。これも天然記念物です。2億年前からその姿が変わらぬ”生きた化石”と言われています。
宮崎では、実の皮を顔の形に切り取って乾燥、サルの顔を描き、実の中に鈴を入れて土産ものに。宮崎ではどこでも見る馴染みの樹木です。
投稿: s.hidaka | 2024年2月18日 (日) 07時18分