「小さい春」
咲いている、咲いている。小さくポツリと咲いている。茶けた低木、細い枝が群れるように伸び出して、中を覗きこんで、白い花が一つ、二つ……。小さな花は5弁、1㌢もない。「よ~く見てね」と、そっと開いている。春の始まり。「小さな春」が来ているようだ。
寒くても立春。出歩いて、陽ざしが増したような。秋、あんなに紅葉するとは~と初めて知ったユキヤナギ。バラ科のシモツケ属。樹高2㍍の落葉低木。ソメイヨシノが咲く同じころ、白いヤナギのように咲く。今はどうだろうと、群生した場所を知っているので、見に行った。京阪出町柳駅を降りて、高野川の河合橋を渡り、加茂川の出町橋東詰めの河原だ。
葉っぱが枯れ落ちて、茶色が目だっている。長さは10㍍ある。階段を降りて、まじかで見ると、細い枝が縦横、群れるように広がっている。さらによく見ると、枝に蕾がいっぱい芽吹いている。さらに、さらにで、花だ。これからどれだけ咲くのか、その一番咲き、ひょこっと顔を出している。蝋梅が香り、白梅と紅梅が開花し、土筆、ぜんまい、ふきのとう…どれも春の先がけだけど、ユキヤナギの「小さい春」もお忘れなく~と可憐に咲き出ていた。
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コメント
鴨川堤防に10mも広がるユキヤナギ(雪柳)の群生、圧巻ですね。
枝垂れ柳のような小枝に雪のように群れて咲く、満開の時期が楽しみですね。
その時のPをまた見せてください。
マンション住まいを始めて草木たちとの縁が切れ、ベランダに持ち込んだ
鉢植えのバラ、カラーなどを相手に~~密かな愉しみです。
投稿: s.hidaka | 2024年2月 5日 (月) 07時13分