仏語に出会う東本願寺前通り
そやね、そうやねえ。次から次へ、歩き見る掲示板。そのお言葉、親鸞さんか、それとも蓮如さんか。手が心の中で重なりあう。「悲しみ、苦しみ、悩み、痛みは、人生の味」。ひらがなの「み」の一つ一つに点が打ってあり、最後は漢字で「味」。人生の味わいを諭す。
京都駅地下道、「まだもらってない方、急いで!」は商店街ポルタの景品。「愛している~」は京都タワー地下のバレンタインデーPR。ヨドバシまで来て、ニンテンドーのスーパーマリオ。地下道を北へ北へ行って、地上に出る。七条通りから東本願寺通りが、ズズっと六条通りまで。阿弥陀堂、御影堂、栖鳳さんデザイン蓮噴水…筑地塀沿いに仏語掲示板が続く。
言葉は味わい深い。「人生に正解なし。人生すべて無駄なし」。答えを求めない人生、気が楽になる。「人間の欲望に品切れがない」。ほどほどがいい。「いのちは私の思いをこえて生まれて来た」。「あなたは何を尊いとして生きているか」。うん?と立ち止まって考える。御影堂門、高さ27㍍、明治に誕生した世界最大級の門という。その門の前、悶々するのも人生。寒に耐える濠端のアオサギ。色濃く青く広がる濠の藻。今日も生かされた一日。ナムアムダブツ!。
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