「野路の玉川」はどこ?
滋賀ツウ、滋賀ファンとしては、行かねば~と現場を探しに行った。草津市の「野路の玉川」史跡である。「萩の玉川」とも言われる。平安末期から鎌倉へ、玉のような清水が湧き出て、白い萩が咲き乱れた所だ。多くの文人墨客が、その光景を愛で、歌を今に残している。
そこは、どこだ、どこだ~とJR南草津駅を降りた。駅前に地元の野路町が独自に作った案内看板「ようこそ南草津~遺跡と萩の育むまち・野路~玉川へ」。地図と史跡など表示がわかりやすい。目指す「野路の玉川」は国道1号を超え、旧東海道の京都より、十禅寺川あたり。その歴史、江戸より前は東山道の宿駅、賑わっていて、さらに昔は製鉄所なども~という。
町が、古くて、新しく、新しく古い。寺院など史跡多い。1丁目から9丁目、さらに東でパナソと立命館大。伝承、伝説…行ってみたいところ、色々あっても、「明日もこむ 野路の玉川萩こえて 色なる波に 月宿りけり」(源俊頼)の旧蹟だ。駅から歩き15分。竹囲い、井から出る水、石碑二つ、案内にパンフ。歌に数多く詠まれ、7百年は経つ。地元が往時を思い、何度も造り変えている。秋には近くに萩も群れ咲くという。古くて新しい現場、ここにあり。
※ 野路の玉川は、諸国六玉川の一つ。ほかは、高野の玉川(和歌山・紀伊)井手の玉川(京都・山城)調布の玉川(武蔵・多摩川)卯花の玉川(高槻・摂津)野田の玉川(宮城・塩釜)。
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コメント
洋々さんこんにちは
今ローバイが盛りで、こちらでも梅がちらほら咲きだしています。
野路、玉川と言えば、我が事業所の所在地、ここをリタイアしてもう20年過ぎました。
そんな謂れがあったとは、全くの鈍感で、呑気に通勤してました。ただ、退職間際に社の近くで大掛かりな発掘調査が行われていて、これがその製鉄コンビナートであったと報じられていました。
投稿: PEN太GON | 2024年1月23日 (火) 10時42分