「ツワブキ」について
島根県の小京都・津和野、その地名ルーツは「ツワブキが生い茂る野」からという。ツワブキは、キク科の常緑多年草。初冬にキクのような花が咲き、葉はフキのよう。岩と石の間に生えるので漢字で「石蕗」。色んな呼び方、沖縄では方言でなぜか「ちいぱっぱ」という。
京都市役所西北、寺町側に憩いのスペース。そう広くないが、ベンチが二つ。その回りに季節ごと、草花が咲き、今はツワブキが回りを囲んでいる。あっちにもこっちにも、まあ群生と言っていい。庁舎改築のおり出来た出入口。市民向けというより、職員が所用、昼食などよく利用している裏口だ。御池通りから寺町通りをよく歩くので、この場所を知っていた。
ツワブキ由来は、艶葉蕗(つやはぶき)、「艶のある葉を持ったフキ」から転じたという。葉は20㌢ほどで、地面を這うように多い。黄色い御紋章のような花は、茎から真っすぐ伸びて、今が見ごろ。いつもの歩き、花を見ると、足が止まる。スペースの一角に「間部詮勝寓居跡」(まさべまさかつ)の石碑。安政の大獄で奔走した老中、京都別邸。ツワブキの花言葉は「謙譲」「困難に負けない」。そして、沖縄で「ちいぱっぱ」。やはり、その名が気になる。
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