白川の上に柿
ペチャとして、わりに大きい。甘柿かな、渋柿かな。すっかり葉が枯れ落ちて、枝先になった柿の実が、流れる川にいまにも浸かりそうになっている。通りがかりの橋から眺めて、その柿はたわわ、たわわ。無類の柿好き、正岡子規ならこの光景、なんと詠んで句にしただろう。
地下鉄東山駅降りて、旧東海道の三条通へ出て、京近美、京市美などへ行く道筋。琵琶湖疎水から分流した白川が流れる橋の上から柿の木が見える。民家の庭先から川へ突き出ている。後ろの大木やお隣のスダレや、絶え間なく流れる川とマッチする。ついつい、橋の上で足を止めて、デジカメを向けてしまう。もう完熟、枝先から落ちそう。それも気になる。
なった柿、いくつだろう。20、30、50…100はありそうだ。民家のだれが何時もぎっとって、どう食べるのだろう。子規は34歳で没するまで20万近く句を詠んでいる。その代表作の一つは「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」。樽柿をいっぺんに7個も8個も食べる柿好きだった。全国果樹研究会柿部会は、子規が~柿食えば~と詠んだ10月26日を柿の日に制定している。毎年歩き見るこの光景、子規を思って一句。~柿うつす 流れる川に 足とまる~(駄作)
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コメント
写真を見た目から、平たくて四角っぽいので「次郎柿」では?浅い溝もあるようなので~
甘柿です。歯ごたえあり、ほとんど種なしです。白川にもたれ掛かって、いい風情です。
10月中旬から11月中旬が収穫時期で、柿の王様富有柿は今が収穫期後半では?
宮崎でも次郎柿の収穫はとっくに終わりました。
投稿: s.hidaka | 2023年12月 2日 (土) 06時54分