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2023年12月 1日 (金)

建仁寺・久昌院の特別公開

Img_7929 Img_7913_20231128074801 Img_8249_20231128074001 Img_7916 Img_7920 Img_7912_20231128074801 Img_8246 Img_7934 いつも歩き抜ける建仁寺、その境内の塔頭・久昌院が5年ぶりに特別公開という。天井に双龍図の法堂からすぐ南西、赤く熟した姫リンゴのお隣さん。織田・徳川連合軍と武田勝頼の長篠合戦を描いた襖絵と、心を象った池泉式方丈庭園と書院、それらが必見というので入った。

 

 建仁寺境内に塔頭は多い。今川義元修業の霊源院、半夏生の庭園・両足院、イノシシ溢れる禅居庵などは年に一、二度は公開する。「くしょういん」と読む久昌院は、いつも門前に拝観拒絶の札が掛かっている。5年前に特別公開というが、気づかずだった。今回は内覧会が新聞、TVに出た。看板も境内に出ている。拝観代は800円、ガイドさん説明があった。

 

 塔頭は長篠の戦いで、織田・徳川軍の勝利に貢献した奥平信昌の創建した菩提寺。久昌院は信昌の法号。東山借景の庭園の形は「心」。方丈扁額「久昌院」は朝鮮通信使の筆。方丈内の合戦図は土佐絵の第一人者・宇喜多一恵。戦国戦いの流れをかえた信長軍の柵ごし、鉄砲三段構えなど、余白を生かし、彩色で描かれている。書院に長沢芦雪が即興、指で描いた「牧童吹笛図」複製。本物は京博寄託。なぜ、芦雪の絵がここに~それも知りたかった。
 
 ※ 長篠の戦い。天正3年(1575)織田・徳川と武田が戦った三河設楽原、今の愛知県新城市。この戦いで、騎馬戦の武田軍に対し、織田軍は大量の鉄砲を使い、圧勝して、天下統一の足場をつくったという。 ※ 特別公開は12月3日まで。

 

 

 

 

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