角が出た馬「ユニコーン」
「これは角のあるホースです」「こっちは羽があるライオンです」と、彫刻家・三沢厚彦さん(62)が京都で個展を開いている。京都に生まれ育って、東京藝大で彫刻を学び、高名な平櫛田中賞受賞など、彫刻家として名を成して、12年ぶりのふるさとでの個展だという。
立って、両手を広げたホワイトベアもいる。そう怖くない。ペロッと舌出しのティティベアもいる。これは可愛い。とりわけ耳が長いウサギ、昼でも目をばっちりのフクロウなど20点。鴨川の三条大橋を渡って、河原町通り出るまでの南側、表がガラス張りのギャラリー「AMMON」。会場は、アニマル、アニマルして、通りがかって、面白そうと入って、見た。
よく目立つのが馬。高さ2㍍もあって、黄色い角が出ている。伝説の一角獣「ユニコーン」という。クスノキの丸太で製作。三沢さんは大徳寺、今宮神社などで遊び、上賀茂神社で白い馬を見た記憶があり、その影響かもしれない~と、後日見た京都新聞美術欄の紹介記事の中で話している。羽のあるライオンは想像上の動物。異なる遺伝子を持つ生物「キメラ」。現実と非現実の世界という。その「キメラ・ライオン」、どこへ飛ぶか、まだ決められないでいるようだ。
※ 展覧会は12月24日まで。彫刻作品はクスノキの木造とセラミック。 ※ 三沢厚彦さん、1961年、京都市北区生まれ。東京藝大、大学院卒。流木素材の作品などで評価を高め、現在アニマルシリーズで、全国での個展などが多い。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 野菜また野菜、京野菜(2025.04.28)
- 落語と美術の展覧会(2025.04.27)
コメント