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2023年11月

2023年11月30日 (木)

一円玉アートはドットコム

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 地下1階、地上は△、京都市京セラ美術館のザ・トライアングルで展示中だ。その地上の△に「京都美術館」のレリーフ。昭和8年(1932)に市美開館した当時の館名を拡大、1円玉26126枚を木製パネルに貼り付けている。大きいので、遠くから、よく目立っている。何だろう~と近づいて、地下へ降りて、栖鳳さん、鉄斎さんらが一円玉だった。

 

 一円玉を敷き詰め、点々のドットコムの絵にして、麻布をかぶせ、鉛筆で濃淡をつけている。作者の山本雄教さんは成安造形大で日本画学び、京都造形芸術大学院を卒業、新手法で名前が出ている。美術作品の価値とは?、貨幣の価値とは?~と、京都市美が所蔵する作品を通じて問いかけている。栖鳳の肖像は一円玉27000枚、最大という。はっきり浮かび上がっている。山本さんの自画像は63枚。輪郭しか見えない。作品って、お金って…何だろう。

 

 ※ 展示は市美北西角、来年2月12日まで。

 

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2023年11月29日 (水)

六波羅丼は「ろくどん」

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 お向かいは幽霊飴、町名は轆轤(ろくろ)町。ひとつ北側の筋は、生死の分かれ道・六道の辻。閻魔像がある六道珍皇寺がある。町の歴史は、平安時代までさかのぼり、盛者必衰のことわりを感じさす。いつ頃からあるのか、そんな町の中華屋さん。ガラッと戸を開けた店内、まだ昭和のよう。テーブルがポツン、ポツン、壁と向き合うカウンター、上にテレビ…。

 

 水持参の女性に「六波羅丼お願い」と注文すると、調理場に向かって「ろくどん一丁」。そうか、六波羅丼は「ろくどん」かと、その響きに期待が高まる。店内、お馴染みさんが多そう。五目そば、焼き飯などメニューに大衆が匂う。おまたせ!と「ろくどん」。酢豚、玉葱、海老、ピーマン、鶏肉がいっぱい…丼めしが見えない。混ぜこぜの味、それが美味しい。850円払って、出口に色紙。ひとりで来店という角野卓造さん「渡る世間は鬼ばかり」。

 

 

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2023年11月28日 (火)

どうする家康、歴史の鐘が出た

Img_8109 Img_8110_20231127074801 Img_8118_20231127075201 Img_8119 Img_8123 Img_8155_20231127075301 Img_8163_20231127075401 Img_8160_20231127075401 Img_8161 Img_8158_20231127075401 NHK大河「どうする家康」は、大坂冬の陣へ入って来た。その戦いの引き金は「国家安康」「君臣豊楽」の8文字。週に一度はそばを通る方広寺の大鐘、その部分が目立つように囲ってある。それがどうTVに映るのか。日曜夜8時、デジカメを構えて画面を見つめた。

 

 自宅からのバス、東山の馬町で降りて、鐘楼がある方広寺へ。大仏殿跡公園へ入ると、秀吉祀る豊国神社の本殿裏がよく見える。朝刊のきょうのTV番組、今夜の「どうする家康」のあらすじ、その鐘のことが出ている。鐘は、しょっちゅう見ているが、今日は特別では~と、改めて見に行った。いざ戦い、全国放送に出る注目の鐘だが、期待?に反して何も変わりはなかった。

 

 夜、ダーウィンが来て、番組が始まった。成長した秀頼と家康が二条城で対面。京の都は秀頼人気が出始めている。そこで、どうする家康!である。秀吉追善の大仏開眼法要と、その大鐘。策士、金地院崇伝が登場して、番組後半に入って、出た、出た。「国家安康」と「君臣豊楽」。〇で囲って、大写しで出た。~これは、家と康を分断した徳川家に対する豊臣の呪詛でござる~。策士・崇伝の弁に、家康はうなずく。当の鐘、かねて、それは考えすぎと指摘も、策効果、歴史は動いた。

 

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2023年11月27日 (月)

穴場、植物園の紅葉

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 暑い日が続いて、今年は遅いかな~とまあ行って、どうして、どうしてだった。勤労感謝の日が過ぎて晩秋入り。列島の北は雪。京都も昼も冷えて来た。そう混まない地下鉄、珍しく超がつく満員。週末の土曜、紅葉狩り観光客だろうか。みなさん、植物園の北山駅までには下車、お目当ての社寺があるようだ。混まず、静かな植物園が紅葉の穴場なのに~と思う。

 

 背の高いメタセコイヤが茶けて、梅林の隣り池回りが色づいている。マガモが紅葉に染まった池を家族で泳いでいる。雲間から時おり、陽が射しこんで、あっと息を飲む。幻想の池へ、走ってはいけない?。イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジ…、展望台、蓮池、半木(なからぎ)神社のあるあたり、植物園は「紅葉銀座」と触れ込んでいる。コットン、コットンと渓流に水車。山茶花と銀杏と紅葉…。沢田研二は♪~時の過ぎ行くままに~♪と歌う。

 

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2023年11月26日 (日)

今年の漢字「虎」が猛追?

Img_7568_20231122071201 Img_7566_20231122071401 Img_7570_20231122071201 Img_7576 Img_7572_20231122071301 Img_7573 Img_7575_20231122071301 今年の漢字一字はなんだろう。そりゃあ、あれや、あれ、あれ!。岡田監督で阪神タイガース38年ぶり日本一。星野監督で18年ぶりセリーグ制覇の2003年いらい、20年ぶり2度目の「虎」。いま、主催の漢検で集計中だけど、どうなっとらあ~と、あれが気になる。

 

 自宅から河原町へ出る京阪バス、祇園の八坂神社前で降りると、元弥栄中学跡の日本漢字能力検定。入り口前に記帳コーナーと応募箱。ファンとしては、「虎」と書いて、その理由は~なんたって阪神タイガース日本一」。ひとり一票だが、降りるたび、つい知人の虎ファンの代理で一票また一票。Kさんの分、Sさんの分、3票は入れている。これ、効くかどうか。

 

 応募箱の隣りの壁、参考にと今年の主な出来事一覧。1月から10月までで、11月の阪神日本一は間に合わず。投票は11月から始まり、12月5日で締め切りだが、京都新聞に「虎」が猛追中と出ていた。ライバルは3月WBC日本が優勝の「勝」や、気象台観測以来の猛暑続きの「暑」や、パレスチナの戦いで去年に続く「戦」や、金高騰の「金」なども候補に挙がっている。虎ぬ狸の皮算用にならないよう~もう一度、代理投票しようかなあ。

 

 

 

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2023年11月25日 (土)

イチョウ、黄金の輝き

Img_7582_20231123075601 Img_7587_20231123075001 Img_7588 Img_7592 Img_7606 Img_7698_20231123074701 Img_7701_20231123074701 Img_7706 Img_7718_20231123074801 Img_7720 Img_7726 Img_7735 Img_7744 Img_7761 Img_7727  イチョウの黄金色の輝き、いま、どこがいいだろう。ぶら歩き、年のわりにはよく歩く。胃腸?の調子はいい。堺商人を描いた城山三郎原作、大河ドラマ「黄金の日々」も思い出す。バス、地下鉄の乗り換えも入れ、同じ歩くならと、日々、黄葉の進むイチョウどころを巡った。

 

 東大路ストリート、京大正門前から百万遍までイチョウ並木が続く。西部構内の学食ルネへ行っていらい。青い空に鈴なりのような黄葉がいい。今出川からバス乗り、京都御苑へ。明治天皇産湯という中山邸跡。何の木か、常緑の樹木と背の高いイチョウ。緑と黄色が重なる。砂利踏んで、筑地塀沿い、烏丸通り側、乾門前の一条邸跡イチョウ。仰げば黄色し、尊し。

 

 御苑の中、樹木は5万本という。紅葉カエデの木の発見がうれしい。朝の気温7度、昼は17度と寒暖差激しく、木々の色づきが進む。鴨川の丸太町橋。茶色のケヤキと黄色のイチョウが並び合う。京都新聞朝刊一面に出た堀川上立売通りの分離帯。女学生か、黄色絨毯の落ち葉でハートづくり。西本願寺名物は、枝が横に伸びる逆さ銀杏。弘法さんの東寺。太師像とイチョウの間に五重塔はいいアングル。そんなこんなのイチョウ巡り、京都の秋は深まる。

 

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2023年11月24日 (金)

「わたしはこんな仕事をしたい」

Img_7620 Img_7660 Img_7629 Img_7630_20231121065101 Img_7619_20231121064601 Img_7616 Img_7617 Img_7635 Img_7631_20231121065101 Img_7637_20231121065201 Img_7659 Img_7642_20231121065301 Img_7666 いいな、いいな。夢がいっぱいあって、いいな。みんなを楽しくさせる大道芸人になりたいって。そうか、いいねえ。たくさん料理をつくれるようになること~だって。イタリアンかな、中華かな、フレンチかな。どんな料理人になるのかな。大きくなるの、待っているよ。

 

 京都市御池の地下商店街「ゼスト」で、子どもたちが描く「わたしの夢~こんな仕事をしたい~」。モーニングロータリークラブ主催。初めての去年も、2回目の今年も、通りがかって見た。立てかけのパネル展示。小学校下級の子どもたちの作品100点ちかく並んで、どれもこれも100点満点!。夢の仕事へ、キャプションが楽しい。仕事の絵、みんな上手。

 

 この絵は、いいなと写真を撮り始めたら、それもこれも、いいな、いいな。へい!お待ち!とラーメン屋さん。マイク持って踊って、わたしの夢はアイドル。学校をきれいにする仕事したい。心がきれいやね。夢はおかあさんになること。赤ちゃん抱いている絵、可愛いね。野球選手になって、ショート守りたい。日本一・阪神の木浪選手みたいにかな。京都市バス運転手、小説家、お天気博士、習字の先生、マラソン選手…夢へ向かって、みんなガンバレ!。

 

 

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2023年11月23日 (木)

「かもやん」「カサブランカ」「レディ・ガガ」

Img_7437 Img_7444_20231120075001 Img_7442 Img_7461 Img_7439_20231120075101 Img_7440_20231120075301 Img_7447  北陸の片山津温泉から「かもやん」がやってきた。なぜか屋台船の帽子をかぶって、羽根で、おいでおいで~している。北陸新幹線が金沢から敦賀へ延伸、加賀温泉駅が開業する。そのPRで、ゆるキャラ・かもやんも登場して、JR大阪駅中央口で、「いらっしゃ~い」。

 

 阪急梅田駅降り、中之島へJR側を歩いての出あい。何でも見るクセがついている。加賀温泉駅には、山中温泉、片山津温泉、山代温泉の加賀温泉郷。金沢駅、小松駅の次で、来年3月16日開業という。乗降客の多い大阪駅でのキャンペーン。温泉クイズすれば、何が当たるか、ガラポン抽選。クイズは5問。「どんなんかなあ~」と看板をみたら3択で出題。

 

 その4問目。加賀市内の宿泊者にはオリジナルアイテムの貸し出し、次のどれでしょう。①傘②レインコート③手ぬぐい。問題をだす看板に傘のぶら下がり。答えは傘や。カサブランカ、わかりやすい。まあ、当落関係なしガラポン、白玉が出て、温泉の湯の粉エキス。チラシ入りファイルの写真は、2月に公開の映画「レディ加賀」の女性たち。米国のアカデミー賞女優、レディ・ガガを真似て、加賀輝(かが)いている?。かもやんは、かもを待っている?。傘は不要。

 

 ※ その他のクイズ。山中温泉に食べ物ストリート。答えはアイスクリーム・ストリート。山代温泉は古い文献から「あいうえお」発祥の地と言われる。片山津温泉では8月に打ち上げ花火サービスがある~など。

 

 

 

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2023年11月22日 (水)

カウンターしゃぶしゃぶ

Img_7515 Img_7516 Img_7520_20231119073201 Img_7519 Img_7521_20231119073301 寒い、身体が冷えている。なんか温かいモノは?とぶらり歩いて、カウンター席での一人しゃぶしゃぶ店発見。ランチタイム、豚肉Sで1000円と手ごろだ。その日は、11月17日の翌日18日で、二日続けの語呂合わせは、イイナ、イイヤと、勝手にダ洒落て入った。

 

 大阪中之島、香雪美術館の「茶道具の茶碗」展を見て昼。気温は8度前後、風が強い。帽子が飛びそう。それならと、地上から地下へ降りて堂島のドーチカ。大阪駅前の地下街は蜘蛛の巣ごとく、傘なしどこへでも。食べモノ屋も、何でもあって、どこにする、どこにする?と歩いて、「しゃぶしゃぶnewKOBE堂島店」。からだ暖めるには、ここや、ここだ!。

 

 オープンキッチン。四角にカウンター席が囲んで、真ん中で、豚か牛か、スライス切りがよく見える。席の前は赤銅色の鍋。スイッチオンで、ふつふつ。まずうどん入り野菜のザルが出た。エノキ、もやし、豆腐、玉葱…。タレはポン酢選択。ご飯と漬けモノ。豚肉は8枚。寒さ対策か、同好の士が多い。サラリーマン、女性、お隣も、その向こうも、一人で気軽に、しゃぶしゃぶ、しゃぶしゃぶ…している。うどんは?、豆腐は?銅鍋の底、そこにあった。

 

 

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2023年11月21日 (火)

源氏物語、執筆はどこで?

Img_5777 Img_5814_20231118072201 Img_5821_20231118072301 Img_5816 Img_5823_20231118072201 Img_7409_20231118072401 Img_7410 Img_7416 Img_7408 Img_7418 紫式部が長編小説「源氏物語」を書いた場所はどこだろう。お参りに行って留まった大津の石山寺か、それとも今は蘆山寺になっている京都御苑東側の私邸か。来年のNHK大河ドラマは紫式部の生涯を取り上げた「光る君へ」。その場所をどう描くのか、それが気になる。

 

 この秋、石山寺にも、蘆山寺にも、行った。石山寺には国宝の本堂に「源氏の間」、蘆山寺には桔梗咲く「源氏の庭」。ともに筆を持った紫式部の像があり、式部との関わりを示している。どっちがどうなのか、話しを聞いたり、調べたりすると~である。紫式部は石山寺では7日間滞留したおり、琵琶湖に映る十五夜を見て、須磨と明石の候を書いた所だという。

 

 蘆山寺へ行くと、門前に「源氏物語執筆地・紫式部私邸址」の看板がかかる。ここで紫式部は生まれ育ち、結婚生活も送り、一人娘を育てながら源氏物語を書いたという。私邸だったこと、古代学の角田文衛氏が文献で証明、庭に石碑もある。石山寺は真言宗、空海さんで、良弁さん創建。蘆山寺は天台宗、最澄さんで、元三太師の良源さん創建。源氏物語は平安時代の執筆、1000年以上前。その大河「光る君へ」で、どんな光をどこに当てるか~である。

 

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2023年11月20日 (月)

マリオは創業の地へ!

Img_7035_20231117073201 Img_7036_20231117073201 Img_7037_20231117073301 Img_7040_20231117073301 Img_7066_20231117073301 Img_7068 Img_7069 Img_7081 Img_7074 Img_7076_20231117073801 緑色の土管からドカン!?と大きな顔が出ている。茶色の眉毛が太い。ブルーの眼が大きい。鼻は風船のように膨らむ。鼻ひげは濃い。耳もデッカイ。赤い帽子にトレードマークの「M」。世界のファミコンをけん引するスーパーマリオ。さすがに、大きな顔をしている。

 

 店舗拡大改装の京都高島屋にニンテンドー直営店が入った。東京の渋谷、大阪の梅田に次いで国内3番目。四条通に面したガラス張りのフォトスッポトは、その誘い。拡大店の出入り口にあって、それはそれは~目だつ。店内に入って、マリオの裏側、EV前へ行くと、今度は赤い土管から、またドカンとゾウ。マリオブラザーズ店舗は7階、おお!ワンダー。

 

 世界のニンテンドーは京都の東山が創業の地。鴨川の正面橋を渡ってすぐ、今はホテルに改装。本社は南区、7階建てビル。花札、トランプからファミコンへ、世界中にマリオ発進。売り上げは毎年1兆円オーバー。マリオを生み出した宮本茂さんは京都・園部出身、いまは任天堂フェロー。四条通り地下道にもマリオ登場。高島屋7階は、グッズまたグッズ。整理券出るほど、買うにぐずぐずできない。屋上にゴールポスト。記念撮影、マリオと一緒にさあ、どうぞ!。

 

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2023年11月19日 (日)

出町、長い並びが風物詩

Img_7163 Img_7166 Img_7167 Img_7182 Img_7161_20231116084201 Img_7171 Img_7160_20231116083401 Img_7155_20231116083801Img_7186_20231116084301 何が名物かというと、もうその長い並びが名物になっている。朝一番なら10分、昼になると20分、30分、土日なら40分、50分…場合によって60分…。歩道の通路を開けて、店前と道路側。ちょっとずつ「Z状」に進んで、その並びが、風物詩になっている。

 

 その列、その店、ご存知、出町のふたば。下鴨神社も京都御所も近い河原町今出川上ル、鯖街道のゴール。ここで明治32年に開業して100年。赤えんどう豆を入れ、ぷっくり膨らませた豆餅、それが人気の一番で、年がら年中、長い列が出来ている。夕方、大津駅前で先輩から懇談会の誘いを受け、土産持参、長い並び覚悟で、平日の昼3時、列の中に入った。

 

 すでに道路側に3列、店側に2列。白衣の店員さんが出て「通路を開けて下さい」など並びの整理。店前には生菓子の垂れ幕ずらり。新豆入荷、つぶあん、いもあん、鳴門金時…冠は色々。いまは栗が多い。栗おこわ、栗赤飯、栗餅…、目もクリクリ。戦前、このあたりに住み、映画の脚本学んでいたという新藤兼人さん。岩波の「老人読書日記」立ち読み40分で店前へゴール。名代豆餅、栗餅、赤飯ゲット。長い並びに飽きもせず、秋、秋、秋…?。

 

 

 

 

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2023年11月18日 (土)

日本初の枝豆専門店

Img_7094 Img_7102 Img_7101_20231115071401 Img_7096 Img_7119 Img_7095 日々、マメに歩いて、枝豆にあった。洒落?いやいや、これホントの話。三条大橋を渡って河原町を超えるか、四条の高島屋から北へ三条まで行くか、その角、河原町三条を西へ入って、枝豆の店だ。食べ歩きよし、持ち帰りよし~日本で初めての枝豆専門店だという。

 

 繁華街、店舗の入れ替わりが激しい。あのあたりもそうだ。東京・靖国神社に本店の海苔弁、大阪から貝出汁のラーメン店、滋賀から近江牛の洋食屋…この2、3か月で新しく店が出来て、1か月前に枝豆専門店である。間口は広くない。小さな椅子が二つ。何をどうミラーか、丸い鏡。青い壁面に枝豆のデザインをあしらい、どこか可愛くて、マメマメしい。

 

 初モノには好奇心が沸く。なんどか通って、1歩、2歩で届く窓口へ。おじさん好みの塩味、ニンニク、唐辛子で若者好みのペペロンチーノなど8種類。どれも700円。食べ歩きはガラ入れつきパック。茹でず、蒸して、味がしみるよう両端はハサミ切り。試行100回、枝豆好きだった若い女性オーナーの起業。脱おつまみ、「世界のエダマメ」を目指す。おじさんとしては、塩がいい。少し待って、蒸し立てが出て来た。塩がよくしみ、この枝豆はむしできない。

 

 ※ 枝豆は、静岡、新潟、千葉から。 ※ 塩、ペペロンチーノのほかに梅、ワサビ、バター醤油、チーズ、浅漬け、焼き枝豆の8種類。

 

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2023年11月17日 (金)

「みかたの多い美術館展」

Img_6751 Img_6759_20231113072501 Img_6762 Img_6825_20231113072601 Img_6786 Img_6778_20231117061801 Img_6780 Img_6792_20231113073301 Img_6793_20231113073301 Img_6794 Img_6821 Img_6826_20231113073701 Img_6764 作品をどう「み・た・か」ではない。作品の「み・か・た」だという。「た」と「か」の位置を変えて、展示の作品をみて、さわる、はなす、きく、かんがえる、なやむ、そして…自分でもつくる。滋賀県立美術館が企画した「”みかた”の多い美術館展」には、”てき”はいない?。

 

 企画のテーマは、展覧会は「見る」だけじゃない。心と身体、ぜんぶ使って楽しまなければ~という。知人が~美術館が本気になって企画の展覧会、すばらしい~と絶賛していたので、行って見た。JR瀬田駅前からのバス、公園入口に看板。まだ見ていないのに「みたか」。いや、違った、「みかた」。美術館までの道筋、プラタナスの紅葉は、こうよ!と美しい。

 

 会場入ってすぐ、黄色い像。その問いかけ、像を見るのか、像に見られているのか、「みかた」のひとつという。蓮と少女。その少女は工藤静香みたい。その「みかた」も楽しい。抽象画・星の詩は「水が飛び散っている」。なるほど、そう見るのもいい。立体彫刻のコアラ。今度は作者が言う。コアラないように触ってね。カエルには、やさしくさわってケロ。館所蔵の作品70点、その「み・か・た」いろいろ。どこにも「て・き」は、みかけなかった?。

 

 ※ 展覧会は11月19日で終了。

 

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2023年11月16日 (木)

一文字菊は「御紋章菊」

Img_6969 Img_6967_20231114075401 Img_6977 Img_6978 Img_6979 Img_6982 Img_6981 Img_6995_20231114075901 その、だれに聞くともなく見ると、「一文字菊」という。円形、一重の花びら、丸い白い台紙の上に水平に広がっている。黄色いの、薄紫の、ほんのり赤いの…天皇家の菊紋に似ているので「御紋章菊」とも言うそうだ。鑑賞菊の咲かせ方、様ざまにだが、これはいかにも珍しい。

 

 西本願寺秋の法要に合わせた献菊展。京都菊栄会の皆さんが、丹精込めた色んな菊を境内に並べている。いくつものテント、福助あり、達磨あり、ドームあり…,ことしは70回記念とあってか、力が入っている。どれもこれも、みごとだ。阿弥陀堂門へ入ると、記念撮影用の顔出し菊まであって、御影堂前から西へ行って、初めて「一文字菊」との出会いだった。

 

 まるでお皿の上だけど、食用菊にしては大きすぎる。どうして、こうなるのだろうと見たら、説明の看板が出ている。「舌状花が船底型極広花弁(花びら)大きさが揃い、花弁間に隙間がないように咲くのが理想」。説明文、なんとかわかるが、「の」が多く、オオノー?。さらにと、携帯スマホで「一文字菊」と検索すると、輪台に台紙を乗せ、切りこみ入れ、穴を開けて、蕾から咲かすのだという。手の込んだ一文字菊、今が見ごろである。

 

 ※ 西本願寺献菊展は11月23日まで。

 

 

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2023年11月15日 (水)

角が出た馬「ユニコーン」

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 立って、両手を広げたホワイトベアもいる。そう怖くない。ペロッと舌出しのティティベアもいる。これは可愛い。とりわけ耳が長いウサギ、昼でも目をばっちりのフクロウなど20点。鴨川の三条大橋を渡って、河原町通り出るまでの南側、表がガラス張りのギャラリー「AMMON」。会場は、アニマル、アニマルして、通りがかって、面白そうと入って、見た。

 

 よく目立つのが馬。高さ2㍍もあって、黄色い角が出ている。伝説の一角獣「ユニコーン」という。クスノキの丸太で製作。三沢さんは大徳寺、今宮神社などで遊び、上賀茂神社で白い馬を見た記憶があり、その影響かもしれない~と、後日見た京都新聞美術欄の紹介記事の中で話している。羽のあるライオンは想像上の動物。異なる遺伝子を持つ生物「キメラ」。現実と非現実の世界という。その「キメラ・ライオン」、どこへ飛ぶか、まだ決められないでいるようだ。

 

 ※ 展覧会は12月24日まで。彫刻作品はクスノキの木造とセラミック。 ※ 三沢厚彦さん、1961年、京都市北区生まれ。東京藝大、大学院卒。流木素材の作品などで評価を高め、現在アニマルシリーズで、全国での個展などが多い。

 

 

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2023年11月14日 (火)

「お多やん」

Img_6643_20231111070801 Img_6641_20231111070801 Img_6632_20231111070701 Img_6630_20231111071301 Img_6635_20231111070801Img_6639_20231111071401  お多やん。垂れ目で、おちょぼ口、目元が笑って、いかにも福々しい。顔の周りは、長寿の松、松、松…いや、めでたや、めでたや。バス降りて、通りがかった店前の暖簾は、京・カレーうどん「お多やん」。昼をだいぶ回った時間、お腹はグー、チョキ、パーのグー。

 

 京都芸術大ギャラリーで、名誉教授・木村克郎さん(82)の個展。東京藝大時代、デッサン力は図抜けていた~という、その作品など黒基調の生涯作品300点を見に行く途中。銀閣寺道でバス乗り換え、お多やん暖簾である。近くには、昔よく行ったラーメンの老舗「ますたに」。そこへとも思ったが、お多やんとの出あい、肉カレーうどんもいいなあ~と入った。

 

 千本釈迦堂に大工の旦那に尽くした妻、おかめさん像がある。このおかめが、京ことばでお多やん。そこからの屋号という。開店10年だが、暖簾を下した下鴨の老舗うどん店「しみず」の出汁を引き継ぎ、この6月に祇園新橋に新店を出している。お多やんの由来を知って、注文は肉カレーうどん。汁の飛び警戒、前のめりでツルツル。スパイス、甘味、とろ味、肉はにくにくしいほど入っている。汁すくいきって、じわっと汗…頬がゆるんだ。

 

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2023年11月13日 (月)

下鴨神社にラグビーのお社

Img_6459 Img_6458 Img_6445_20231110074401 Img_6471 Img_6453_20231110073901 Img_6454_20231110073801 Img_6468   お賽銭箱はラグビーボール型、木造りの楕円形だ。縫い目あたり、賽銭用の穴が開いている。参拝に来て触って、触ってか、艶々。世界文化遺産、下鴨神社に建つラグビーのお社。糺の森、流鏑馬疾走する馬場の中だ。今年のW杯パリ大会、始まる前と後、二度行った。

 

 お社は、雑太社という。「ざった」でなく「さわた」と読む。お社は移転してきており、前にあった京都御苑近くの地名が「雑太」だからという。読みがややこしいので「澤田」でもいいらしい。御祭神が神「魂」命。これ、「かんたまのみこと」と読み、ラグビーとのご縁は、魂は玉に通じるからという。そして~、社の前に「第一蹴の地」の石碑がある。

 

 この流鏑馬の馬場で、明治43年9月、慶応大が三高、今の京大にラグビーを教え、練習試合を行った記念という。石碑に楕円ボールの刻印があり昭和44年にできた。関西ラグビー発祥の地。暑すぎた夏、古本まつりで初めて見て、W杯すんで、日々の歩きでまた行った。赤いノボリが秋風になびき、プレハブの特別御朱印授与所が立ち、巫女さんがいる。南アの連覇でW杯すんで、だいぶだが、大会の余韻があった。次の豪州大会へ、賽銭でトライ!。

 

 ※ 行ったのは11月6日、巫女さんによると、プレハブは間もなく撤収ではと。

 

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2023年11月12日 (日)

担々麵は「こういうもん家Roji」

Img_6439 Img_6437_20231109072901 Img_6434_20231109072901 Img_6433 Img_6425_20231109072801 Img_6420_20231109072701 Img_6424 Img_6423 ラーメンもだが、担々麵もある。久々に担々麺が食べたい。辛さ具合を喉に感じて、ひとり淡々と味わいたい。道路側に赤いノボリが出ている、その店はどこだ、どこだ~と探して、小さな広場の突き当り。暗く、狭くの~路地を通って、ドアがない、空が見える変な店だった。

 

 下鴨神社ぶらりで、京阪出町柳駅を降りた。どこかで昼、前にも入った駅前の定食屋さんへ~と思ったが、その並び赤いノボリが出ている。好きな担々麵の表示だ。出町柳はよく行く方だが、担々麺の店があるとは知らなかった。それもそのはず、ノボリがないとわからないし、そのノボリからの店探しもややこしく、入った店の名前が「こういうもん家Roji」。

 

 落ち葉が見えるビニール屋根の下、テーブル席もあったが、カウンター席へ。メニューはこういうもんや!と、ラーメン、担々麺、ベトナム料理、ちょこっと居酒屋。注文はもちろん、担々麺。どういうもんか?とハーフのトマ担麺650円。ちょっと調理場のぞくと広い。店内、ランタン提灯が下がって、エキゾチック。やはり、探してか、常連さんか、お客さんもいる。トマ担麺も出て来た。辛さ具合は頃合い、トマト効果でいい味!。店も、味も、こういうもんや?。

 

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2023年11月11日 (土)

身体より尾っぽの長いサル???

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 世の中、まま、わからないことが多い。歩きの日々、地下鉄蹴上駅を出て、新規開店のお店、たい焼きお握りという。人気同士の組み合わせと言っても??。南禅寺塔頭、どうする家康の参謀、金地院で入り口のイロハモミジ、この1本だけが紅葉??。何か策があったのか。動物園裏門、東口入って芭蕉。大きな葉の真ん中に実がボコン、大きすぎてなんでや?。

 

 という具合に歩き見て、さて、ワタシは何でしょう~である。通り抜けする京都市動物園、サル園舎の一つ、答えは「ワオキツネザル」。その尾っぽ立てが面白く、ワオッ!かと思ったらちがった。「輪と尾と狐の猿」だという。檻に図解で説明が出ていた。アフリカの南部、マダカスカルの固有種。京都市動物園には5頭いる。サンゴ、ルナ、ツクシ、ヨモギ、キンカンと名前がついている。見たのは、そのうちの一頭。再び、さてワタシはだれでしょう?。

 

 ※ ワオキツネザルは和名。体長40㌢に対し、尾っぽの長さ50㌢。キツネザルの仲間。生息するマダカスカル開発・破壊で、絶滅危惧種になっている。

 

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2023年11月10日 (金)

「みちのくいとしい仏たち」

Img_6275_20231107073101 Img_6276_20231107073201 Img_6291 Img_6277 Img_6286 Img_6285 Img_6288 Img_6287 Img_6526_20231107073601 そのお顔、どこかノホホンとしている。目が小さく、鼻がシュッと伸びる。口は小さく、一直線の眉毛が妙に長い。今ふうに言えばキュート。見ていて優しくなる。ジュリー、沢田研二ならLOVE、♪~抱きしめたい、抱きしめたい~♪と歌い出すような、そんな気がする。

 

 「みちのくいとしい仏たち」。いま、西本願寺前の龍谷ミュージアムで開催中の展覧会ポスター、山神像だ。ホンモノ見たいなあ~と思っていたら、神サマ、仏サマ…1600円のチケットが手に入った。西本願寺御影堂前、大銀杏の黄葉、まだもう少し~と見て、堀川通りを渡った。青森、岩手、秋田の仏さんら130点の展示。みなさん、京都は初めて。こんにちわ。

 

 会場写真は不可、入り口の看板で山神像さんなど撮った。みんなホンワカ、微笑んでいる。平安の定朝、鎌倉の運慶、快慶といった尊厳な仏像ではない。村の大工さんらが彫った地方仏。集落のほこらや、小さなお寺で、「おらが村のお守りさん」と大事にされてきたという。会場内、ぼんやり、見とれている人が多い。ポスターになった山神像は林業の守り神。小さい木彫りの三頭身。胸前で手を合わせている姿がいとおしい。♪~抱きしめたい、抱きしめたい~♪。

 

 ※ 展覧会は19日まで。次は東京へ巡回する。

 

 

 

 

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2023年11月 9日 (木)

今年もお寺で、古本まつり

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 女子駅伝が走る今出川通り、総門前から入った。本はある、ある20万冊。買うか、見るかの文庫本。1冊100円、3冊200円、5冊300円、7冊400円…、ええい!10冊まとめて500円!。さあ、買った、買った~は、柴又の寅さん。新藤兼人「老人読書日記」、古書店主「出久根達郎むほん物語」など4冊、中途半端に買って、250円にならず300円。

 もう一冊追加、5冊でも300円だけど、読む時間は買えない?。参道テントは、本のジャングル。生誕100年司馬遼太郎コーナー、だいぶ読んでいるけど、未読まだまだ。日本人が最も愛した男。だれや、だれや?石原の裕ちゃん。それはそうや。プロレス雑誌は1冊200円。懐かしい馬場、猪木は彼岸へ。ちょうど御影堂前、ナムアミダブツ…。カリンの成る大木あり、お堂に釈迦尊像あり…、お寺ならではの古本まつり、もう一度ナムアミダブツ!。

 ※ 知恩寺の古本まつりは11月5日で終わる。

 

 

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2023年11月 8日 (水)

ハナノキの紅葉

Img_6378 Img_6379_20231105072301 Img_6377 Img_6306 Img_6305 まあ、バス待ちの帰り、毎日のように見ている。その紅葉ぶり、西陽があたっているとまるで燃えるよう。JR、京阪、地下鉄がある山科駅前、タクシーとバス乗り場があるロータリー広場。カエデ科のハナノキ。漢字にして「花の木」。いま、その紅葉ぶりが素晴らしい。

 

 京都ではあまり見かけない。調べると、長野、岐阜、愛知の木曽川流域に自生する日本の固有種という。滋賀県の東近江市では、移植で天然記念物になっている木もあるそうだ。ここ山科ロータリー回りには、なん本か。2020年の駅前開発のおり、どこかからか移植されたようだ。樹高は15㍍ほどだろうか。近づくと、「ハナノキ、カエデ科カエデ属」の木札が掛かっている。

 

 11月に入り、新聞に紅葉情報が出始めたが、夏日が相次ぐ異常さ。清水寺、永観堂など京都の名所どころもカエデの色づきは、まだ先のようだが、ここのハナノキは、いつもどおり染まっている。どうして、ハナノキなのか。これも、ウイキペディアで調べると、春に葉が出る前に枝先に赤い花をつけ、遠くからも木全体が赤く見えるので「ハナノキ」と名前がついたという。歩き帰り、バス乗り前に見る一足早い紅葉、昨日はこうよ!今日はこうよ!。

 

 ※ ハナノキ自生の個体は減って、絶滅危惧2種指定になっているが、春に風変わりな花、秋に紅葉も美しく、移植で全国の街路や公園に植栽が増えている。

 

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2023年11月 7日 (火)

阪神優勝の朝、スポーツ紙は?

Img_6481 Img_6486 Img_6487 Img_6484 Img_6490 Img_6492 Img_6493_20231106191301  勝った!、やった!、あれのあれや。朝一番、暗いうちにコンビニへ行った。スポニチ、サンスポ、ニッカン、デイリー、巨人が多い報知も放置せず、サンスポは早々800円の特別版…、みんな買って1600円。ええやんか、38年ぶり、岡田虎の日本一、お祝いや。

 

 コンビニ、自宅からファミマか、ローソンかで、ローソンが近い。「百々」と書いて「どど」と読む小学校こえて3分。虎日本一の夜明け、朝焼けが祝福、美しい。自宅配達の京都も朝日も一面トップ。毎朝の顔づくり、目と口はコンニャク、鼻は小芋にした。いつものタレ目、顔が泣いているような、笑っているような。お茶飲むのは後にして、コンビニだった。

 

 自宅の自室で、スポーツ紙並べた。どれも、記事より写真、記事より見出し。どのスポーツ紙も題字が遠慮している。写真みんな胴上げ舞い。1回、2回、3回、4回、5回…。見出しは日本一、38年ぶり、岡田また岡田…みんな同じ、どうなっトラあ?。38年前の監督は高校・大学の大先輩、吉田義男さん、お元気で90歳。バース、掛布、岡田の甲子園バックスクリーン3連発の年。岡田さん、選手で27歳、いま監督で65歳。ああ、長かったあ~。

 

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2023年11月 6日 (月)

「学食」

Img_6155 Img_6159_20231103071801 Img_6161_20231103071801 Img_6162 Img_6165_20231103072201 Img_6167 Img_6168 Img_6169_20231103072301 Img_6173 「学食」―、その響きが懐かしい。「学食」―、発音に若さがある。「学食」―、そう言うだけで、安さがある。いまは「カフェテリア」ともいう。「学食」は「学食」にちがいないけど、その呼び名が新しい。京都大学西部構内の「学食」は「カフェテリア・ルネ」という。

 

 東大路通り、街路樹の黄葉が進んでいる。百万遍・知恩寺境内の古本まつりへ、歩きの流れで、京大の「学食」だった。卒業生でもなく、通りがかりでも、入れるという。大学生協経営。1階は書店などあり、2階が「学食・ルネ」。なんで「ルネ」なのか、どこかフランス語ぽいが、よくわからない。上がる階段、丼・カレー、おかず、ベジタリアン別の指定。

 

 日替わりのメニューは、スマホで検索できる。階段上にも表示がある。「丼・カレー」の階段上がって来たので、サーモン・ビビンバ丼の小にして418円。豚汁は121円。小鉢コーナーを素通りして、支払いコーナーで539円。なんとも安い。トレーを運んで一人席へ。サーモンが柔らかい。ビビンバ、ご飯にしみ込んでいる。豚汁の具はたっぷり。美味しいよ。食べつつ回りを見る。広い。学生さん、学生さん、京大の学生さん。若さが戻って来た。

 

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2023年11月 5日 (日)

植物園でキノコ展

Img_5861 Img_5893Img_5903Img_5904 Img_5870Img_5900 Img_5875Img_5890 Img_5873 Img_5884 Img_5885 Img_5874 Img_5902  どこを掃除するのか?ホウキダケ、貯めて貯めて?コガネダケ、カサが開いて電気スタンド?テングダケ、炎が燃えるようなカエンダケ。まだまだある。オニダケ、ラッパダケ、カラカサダケ…。ちょっとマッタケ、きのこの王様・マッタケは?ある、ある、ちゃんとある。

 

 京都府立植物園のキノコ展である。この秋の開催で30回目。知人からライン情報あって、初めて行った。正面入り口東側の植物園会館。携帯ドコモもみたいなキノコモニュメントあり、一歩入って、ホンモノあり、写真展示あり、子どもコーナーあり…、賑わいは人とキノコが同居している。キノコは4000種、うち食用のなるのは100種、その見極めが難しい。

 

 猛毒キノコ、1本食べて死亡!とドッキリする写真。ニセクロハツという。茶色、ふつうのキノコ。世話役の会員さんに聞くと、京都の東山でわりによく出ていると、再びドッキリ。猛毒でない毒キノコは、関西に多いとも。その名は、ドクツルタケ、ニガリダケ。顔がひきつるオオワライダケ。よく獲れるのか、展示はドッサリ。漢方薬、元気がでる冬虫夏草は、セミあり、ハチあり…。展示のマッタケは、兵庫県の山で蒐集とか。どの山か?内緒の話は、アノネノネ?。

 

 ※ キノコ展は関西菌類談話会と植物園が10月28、29両日開催。3500人の入場。

 

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2023年11月 4日 (土)

北斎、宗達ら複製作品で里帰り

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 特別展ふくめて拝観料はいつも通り600円。靴脱いで上がって、開山・栄西さんの筆は「大哉心乎」。(大いなる哉、心や)。安く、写真OK…心が広い。特別展示は里帰り19点。お寺に常設の高精細複製の仲間、宗達の国宝・風神雷神などと一緒に見せる。方丈、砂紋描く庭、大小の書院、潮音庭、〇△▢の庭、法堂へ移って、天井の双竜図も拝観できる。鑑賞、外国人が多い。

 

 琳派の祖、俵屋宗達は扇面図と松島図屏風。立体的な松島、波がうねっている。白梅紅梅、燕子花で名高い尾形光琳は、群鶴図屏風。ぜんぶで鶴19羽。ひょいひょいとリズミカルに歩いている。浮世絵の葛飾北斎は、こんなにも~と思うほどの肉筆画の数々。蟹尽し図の蟹さん、大きいの小さいの百匹を超える。遊女図、富嶽図、雷神図など肉筆画がなんと13点も。ポスターは池田孤邨の紅葉に流水・山景図屏風。スミソニアン作品鑑賞、簡単にすみそうにない?。

 

 ※ 米国初の国立美術館100周年記念特別展「スミソニアン国立アジア美術館の名宝―高精細複製品による里帰り」として開催、3日で終了した。 ※ 作品収集の米国人・フリーアさんが、外への持ち出しを禁止と遺言して寄贈、キャノン技術による高精細複製都市複製で里帰りになった。

 

 

 

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2023年11月 3日 (金)

「シロマツ」は長寿の聖なる木

Img_5919_20231031070101 Img_5924 Img_5913_20231031070601 Img_5912_20231031070501 Img_5918 Img_5923Img_5926 ハクショウは漢字で「白松」、訓読みで「シロマツ」。幹が赤くて「アカマツ」、黒くて「クロマツ」とちがって、樹皮がウロコ状に落ちて、幹が白、茶、緑の迷彩柄になる。中国北西部、四川省が原産で、その古木は風格があって、長寿のシンボル、神聖なる木だという。

 

 秋、いつもの植物園へ行って、その影は、だれだ?だった。ちょっと足が長すぎる。ひょっとして~とよく見ると、背後から太陽が照らした我が足、まちがいなかった。植物園会館からバラ園、噴水ある沈床花壇からあじさい園あたりへ来て、足の長い影の真ん前が「シロマツ」だった。何度も何度も通りすぎているのに、足長影のせいで、初めてのように見た。

 

 樹高は10㍍ほど、幹はそう太くない。樹皮はまだらで、白色と緑の褐色、ツヤがある。白樺のようで、自衛隊服のよう。見上げると、少し高いところに黒い木札が掛かっている。白字で「ハクショウ」、中国原産、マツ科、聖木の表示。木の根元には、特別なのか、植物園の解説案内が出ている。中国では孔子廟に植えられ、樹齢は800年から1300年という。京都府立植物園は来年が開園100年、そのとき植えられたとしても、まだまだ若い。

 

 

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2023年11月 2日 (木)

石山寺で近江学フォーラム

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 駅は、JR石山駅から京阪に乗り換え、唐橋駅の次。寺までは、瀬田川に沿って歩いて7、8分。駅前に国宝多宝塔の模型。歩く道筋に茶丈「藤村」。石山寺は島崎藤村が逗留、その名前の懐石料理店で店前に柿の木、赤い実たわわで興趣ある。ついデジカメ向ける。研修集合の現地は東大門。頼朝が建て、信長で壊れ、淀殿が修復~の歴史が重なりあう。

 

 東大門、仁王さんとジャンボなワラ草履が下がる。塔頭には、大津市のマスコット・おおつ光くん。探検心がわく洞窟、くぐり岩。池の鯉、太りすぎ。減量対策、立て札はエサやらないで~。神木は千年杉。天平時代からという。奇岩に1円、5円、10円、お賽銭岩?。国宝多宝塔は研修で特別開門、大日さまと目があった。本堂に源氏の間、紫式部人形。琵琶湖に映る月見て、筆が走っている。研修最後は53代目、初の女性座主の講話。聴いて見て石山寺、なんど行っても学びは深い。

 

 ※ 近江学現地フォーラムは成安造形大学付属近江学研究所主催。10月18日にあった。

 

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2023年11月 1日 (水)

我が国最古の製鉄所

Img_5087 Img_5063 Img_5065_20231029072901 Img_5071 Img_5072 Img_5078_20231029073001 Img_5081_20231029073001 Img_5080 7世紀、古代の律令国家を造った製鉄所がよみがえっている。近江・滋賀は歴史の宝庫とは言うが、ここもその一つ。国の史跡で、その名称を「源内峠古代製鉄遺跡」という。大津市の瀬田丘陵、びわこ文化公園の中にある。そうは知られていない。出歩きで初めて行った。

 

 公園ゾーンの滋賀県立美術館、県写真展を見ての帰り。近くにこの春に整備された公園のわんぱく原っぱへ、ぶらり歩いて「源内古代製鉄遺跡はすぐそこ→」の立て札だった。何度も、すぐそこ→、すぐそこ→の案内がでて、わりに遠いすぐそこ→だった。鉄工房の小屋がある。国史跡の説明看板がある。復元鉄炉が3基ある。マスコット・瀬田の鉄ちゃんがいる。

 

 龍大瀬田キャンパスに近い。ちょっとした広場になっている。源内峠、かつては大津へも、京都へも、信楽、奈良へも通じる道だった。7世紀後半、大津宮、信楽宮、藤原宮など造営の製鉄所、20年以上は存在したという。昭和43年、小学生が変な色の石を見つけ、それが鉄になる鉄滓とわかり、発掘が始まって、国内で初めての大規模鉄炉とわかった。発掘後、一度埋め戻して、県と地元民らがふるさと自慢で復元した。我が国最古の製鉄所、ここにあり!。

 

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