安野光雅「もりの絵本」
近づいて、離れて、もう一度近づいて、もっと近づいて…、いるかな、いるかな、何かいるかな。あっ!、いる、いる、いる。クマや、クマがいる。こっちは、あっ!タヌキや、タヌキがいる。そっちはペリカンちゃうかな。よ~く見たら森の中、たくさん動物たちがいた。
大阪天王寺、あべのハルカス美術館の「安野光雅展」。安野さんのふるさと、島根・津和野に出来ている安野美術館のコレクション、初期から晩年までの作品が並ぶ。入場1600円の招待券で京都から阪急、梅田から地下鉄谷町線で行った。画家、エッセイスト、絵本作家の安野さん。ふしぎさとユーモア、端正さと緻密さ…、描き続けた人生には、その原点と現場がある。
会場入り口ビデオに安野さんの原点。「人生の中で小学生時代が一番大事」と安野さんが話し、津和野美術館にその小学校教室が再現してある。展示会場へ入って、安野さんの文章。~子どもの頃から絵が好きで、次に好きなのが本を読むこと。本で言葉の階段を上り、写生はよくよく見て、見えない世界を見た~と書く。原画作品は撮影不可も「もりのえほん」3点は複製、撮影が出来た。それで、いたいた、クマさん、タヌキさん…だった。安野絵には、遊び心もある。
※ 安野光雅(1926-2020)1968年「ふしぎな絵」でデビュー。文化功労者。司馬遼太郎「街道を行く」の挿絵、井上ひさし本はすべて装丁の絵を描いている。 ※ あべのハルカス展は11月12日まで。
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コメント
人望熱き安野光雅氏を見落としていたとは我ながら大エラーです。「もりの絵本」は知りませんでした。かくし絵とかだまし絵ですね。
NHK FM放送で40年間に渡って放送されていた番組「日曜喫茶室」を現役の頃から聞いていました。
(詳細についてはhttps://ja.wikipedia.org/wiki/日曜喫茶室)
はかま満夫さんの司会でゲストとのおしゃべりと音楽の番組で、喫茶室の常連客にこの安野氏、轡田隆氏、池内紀氏、荻野アンナ氏と、錚々たる論客で、ゲストも豪華でした。日曜日の午後にのんびりと聞くにはとても楽しい番組でした。
投稿: PEN太GON | 2023年11月 7日 (火) 13時11分