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2023年10月12日 (木)

少女像「茉莉花」

Img_3802_20231011073001 Img_4418_20231013054701 Img_3800_20231011073001 Img_3805_20231011073001 Img_4419_20231013054301 なんと清らかな少女像だろう。後ろに髪を束ねて、着衣は薄く、しなやかな裸身が透きとおっている。両手を下に下げ、つぶらな瞳はどこを見つめているのか。はるか先、琵琶湖だろうか。秋空の下、林の中、台座の上、等身大の立像。何度となく見上げた。純真、心が洗われるようだ。

 

 像は、長浜市立高月図書館前の広場に立つ。図書館2階の井上靖記念室へ行くおり眺めた。何という作品で、作家はだれなのか。像を回って、作品は、ジャスミンの花、茉莉花と知った。像の後ろに井上靖氏が作者を紹介する銘板があった。作者は舟越保孝氏、わが国が世界に誇る彫刻家~と記している。戦後、親友の佐藤忠良氏とともに日本の彫刻界をけん引した舟越氏である。

 

 直彫り、石彫の第一人者という。理想の女性像を求め、多くの作品を制作。長崎26殉教者記念像で、高村光太郎賞を受賞している。この茉莉花像に隣り合って、黒御影石の石碑に井上靖氏の詩文が書き込まれていた。石碑題字の「聖韻」は、少女像のお返しか、舟越氏の筆跡だという。井上靖氏は詩作も多く残している。石碑の詩文「聖韻」が読みづらい。図書館で詩文コピーをもらった。その一文に「平成の新しい観音像、凛とした近代的なお姿である」とあった。

 

 ※ 舟越保康孝孝(1912-2002)岩手県生まれ。元東京藝大教授。文化功労賞受賞。

 

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コメント

洋洋さん こんにちは 
こんな美術に疎い自分でも、この、半ば裸身の茉莉花像にナンか心を惹かれるものを感じました。
作者を知る由もないですが、石像?にもかかわらず、着衣が透けて見える技法には、目を見張りました。もうちょっと早く知っていればと、悔やんでいます。

森野さんから案内いただきましたが、宿替え時の腰痛から、坐骨神経痛に見舞われて、定めし、行けないかナ~。 タブン!実家の近くなのに。。。

投稿: PEN太GON | 2023年10月12日 (木) 11時30分

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