白い白いソバの花
どこをどう歩いてきたのか、一面に白い花が広がっている。夏から秋へ、ソバの花だ。どこまでも、どこまでも白いじゅうたん。遅かったヒガンバナが畔に咲き、遠くに伊吹山が見える。滋賀県湖北、観音の里・高月駅から出て、秋空の下、さまよい歩いて見た。
戦国武将、浅井長政の居城があった小谷山が近い。北陸自動車道、ETC専用小谷城スマートICが出来ている。道路標識は木之本と長浜をつなぐ県道267号。JR高月駅を出て、国道8号沿い穴根の観音さんへ寄ってからだった。帰り、時間はまだある。いい天気、遠回りしてJR河毛駅発、午後5時前の電車に乗るつもりで、田舎道を歩いて、道をまちがえた。
それが良かったのか。広大な日本電気硝子の工場を見た。姉川にかかる幅の狭い橋梁も渡った。浅井長政、朝倉景時軍が、織田信長戦に備えたという丁野城、中島城の山城も知った。河毛駅への、曲がる道を行き過ぎて、ソバの白い白いじゅうたんである。蕎麦の発祥地は伊吹という、その蕎麦だ。寒暖差、地下水が栽培に良いという。近くの道の駅で、その蕎麦をツルツルした記憶はあるが、ソバの花を見るのは初めてだ。歩きまちがいも、また正解だったか。
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コメント
彼岸花の赤と畔の緑を挟んで広がるソバ白の広がり。良い場所に巡り合いましたね。国内のソバ栽培発祥の地が伊吹とは知っていましたが伊吹山の麓の広がりが感じられます。無農薬、添加物無し、息吹山の霊水で打ち、自家製分、これが「伊吹野ソバ」、だそうですね。昔、友人とソバを植えたことがあります。意外に簡単に育ちましたが、味は…。歩き続ければよい事に遭う。これぞ歩きとく、徳、得ですね。健脚だからこその出会い、さらに掘り出しものの出会いを。
投稿: 道-中 | 2023年10月14日 (土) 09時22分