「世界で一番ちっちゃな資料館」
ポツンと一軒家でなく、ポツンとお寺である。湖北・観音の里、高月へ行って、畑また畑の中、そのお寺の名は、慈光山冷水寺。戦国時代に焼けた仏さまを胎内に入れた十一面観音坐像がある。そばの「世界で一番ちっちゃな資料館」は、年中、昼夜、無料開館という。
JR高月駅にある観光案内所の自家焙煎コーヒーは紙コップで200円。地元の皆さんが三々五々集う。ジャムパンとコーヒーで、その輪の中に入り、国宝十一面観音の渡岸寺など道順を聞いたりしていて、胎内仏の里・冷水寺を知った。長患いせずのコロリ観音も~いいなあと思ったが、秋のブラ歩き最後は、遠くても無料無休、冷水寺の資料館にした。
高月駅西口出て、国道8号三つ目の信号右へ入って、宇根という村。秋雲、はるか山並み、田んぼの中、冷水寺はあった。焼けた仏さんを胎内にもつ鞘仏(さやぼとけ)のお堂は閉まっていても、そこに資料館だ。人っ気はない。扉を開くと、自動的に電気がついた。広さ8畳ほどか。壁という壁、新聞コピー、イラスト、仏像写真などびっしり。胎内仏を守ってきた村人の手づくりという。「世界一ちっちゃな資料館」のキャッチ、なるほど!と学んで見学した。
※ 冷水寺胎内仏の拝観は、事前申し込み。駅の観光案内所から。 ※ 焼けた仏さんは、平安時代の行基作、けやき一木造り。賤ヶ岳の戦い、柴田勝家軍が焼いて、江戸時代に新しく十一面観音坐像を鞘仏として造り、焼けた仏をその台座に入れ、秘仏としている。非公開。
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