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2023年10月

2023年10月31日 (火)

京都国際映画祭のポスター展

Img_5646_20231026065801 Img_5644_20231026065701 Img_5645_20231026065701 Img_5647_20231026065801 Img_5648_20231026065801 Img_5643_20231026065701 Img_5642 Img_5641 Img_5639 京都国際映画祭のポスターが面白い。京都は太秦に映画村、かつては下鴨にもあって、時代劇で片岡千恵蔵、市川歌右衛門、大河内伝次郎などが住んでいて、そんなメモリアルもあっての映画祭。2014年に始まり、今年が10周年。その年ごとのPRポスターである。

 

 京都市地下鉄の烏丸御池駅構内ギャラリー。東西線と南北線が交叉する乗り換え駅で、たいへん広く、まあ、ややこしい。映画祭ポスターは中央改札出て西南側で、NHK京都への通路にあった。いつものブラ歩き帰りで見つけて、その1枚1枚の面白さについつい見入った。京都の町は北へ上ル、南へ下ルだが、三条大橋の擬宝珠が浮き上がって「京都上ル上ル」。

 

 白いお多福の面と黒い鬼の面。その中に「京都は人を試す」の文字。~ぶぶ漬けでもどうどす~、京の茶漬けは怖い。芸者さんのカツラが飛んで「京都は変や乱が好き」。応仁の乱、承久の変。それでも京都はつづいている。大文字描きの銭湯タイルで「これもアート」。ウサギとカエルの鳥獣戯画で映画祭日程「京都三泊四日」など。最近はフレーズが続き「映画もアートも黙らない」「前向け、前」「A画とA―トでAやんか」。みんなAおます。

 

 ※ 今年のポスター、フレーズは「映画もアートもその他もぜんぶ」で。10月15日で終了。地下鉄御池のポスター展示は11月5日まで。

 

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2023年10月30日 (月)

季節の天ざる膳は「秋麗」

Img_4803_20231021094601 Img_4806_20231021094601 Img_4829 Img_4815_20231021094601 Img_4826 Img_4818_20231021094601 Img_4820_20231021094901 Img_4821 Img_4822_20231021094901  石臼に小さな蕎麦の実が溢れている。挽かれて、挽かれて、どんな麺になるのか。十割か、二八か。太切りか、並みか、細切りか。手打ち、そば料理の「よしむら」。地下鉄烏丸五条駅を地上に出て、北東側マクドの隣、そばに店がある。

 

 よく歩き通っている。5階建てビル、そば打ち職人も住み込みか、大きい店だ。もう何年も素通り続きだったが、「秋麗」という季節の天ざる膳の案内が目に入った。数量限定2200円という。素通りばかりでは~と、ひさびさ店内に入り、石臼の蕎麦の実を見て、客室の広い2階へ。調理場、そば茹での大きな釜に白い湯気があがっている。

 

 嵐山の本店も人気だが、この店もヘルシー蕎麦、蕎麦の実サラダなど料理は多彩だ。素通りでも看板だけは見ている。季節の天ざる膳が大きなトレーで出てきた。その膳、ドレドレ?。ざるは2つ。黒ごまと二八。味比べがいい。天ぷらに銀杏、焼き芋が秋らしい。海老に名残りの鱧とは、心にくい。丹波まったけ?ではなく丹波しめじ。丹波もいろいろ、ややこしい。ご飯はニシンのしぐれ、雨はまだ?。そば湯、ドロッとして濃い。素通りせず、また来い?かな。

 

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2023年10月29日 (日)

安野光雅「もりの絵本」

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 大阪天王寺、あべのハルカス美術館の「安野光雅展」。安野さんのふるさと、島根・津和野に出来ている安野美術館のコレクション、初期から晩年までの作品が並ぶ。入場1600円の招待券で京都から阪急、梅田から地下鉄谷町線で行った。画家、エッセイスト、絵本作家の安野さん。ふしぎさとユーモア、端正さと緻密さ…、描き続けた人生には、その原点と現場がある。

 

 会場入り口ビデオに安野さんの原点。「人生の中で小学生時代が一番大事」と安野さんが話し、津和野美術館にその小学校教室が再現してある。展示会場へ入って、安野さんの文章。~子どもの頃から絵が好きで、次に好きなのが本を読むこと。本で言葉の階段を上り、写生はよくよく見て、見えない世界を見た~と書く。原画作品は撮影不可も「もりのえほん」3点は複製、撮影が出来た。それで、いたいた、クマさん、タヌキさん…だった。安野絵には、遊び心もある。

 

 ※ 安野光雅(1926-2020)1968年「ふしぎな絵」でデビュー。文化功労者。司馬遼太郎「街道を行く」の挿絵、井上ひさし本はすべて装丁の絵を描いている。 ※ あべのハルカス展は11月12日まで。

 

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2023年10月28日 (土)

天丼390円(420円)

Img_5228 Img_5229_20231023070301 Img_5235_20231023070301 Img_5227_20231023070401 Img_5225_20231023070301 Img_5238_20231023070401 Img_5232 この諸物価高騰のおり、そんな値段でいいのだろうか。揚げたて自慢の海老が一尾、かぼちゃ、れんこん、いんげんは二つ、海苔一枚と好きな分だけ丼にかける天つゆ。これで、なんと390円、税込みにして420円でええという。店は「えび頼み」というけど、なんとも安い。

 

 大阪は天王寺にある海老天丼専門店、その店名「えび頼み」の天丼。あべのハルカスの「安野光雅」展で、梅田から地下鉄谷町線へ。空いている前車両に乗って、天王寺駅で降りて、エレベーターで上がり、改札出て、さらに階段上がって、アベチカ。あべのハルカスとは遠い出口だったが、そこに2度目の「えび頼み」。前に入ってから、もう5、6年にはなる。

 

 あの時は、えび穴子天丼だった気がする。メニュー見たら、まだある。これが一番高くて税込み750円。好きな穴子、今度もそうしようかと思ったが、行く展覧会は「あんの」と読むけど字づら「安野」。そのご縁、一番安いのにした。店前、一本一本の柱がえび型で、そのえび柱を背負ってカウンター席。お隣は大阪のおばちゃん2人も420円の天丼。聞き耳立てた、その会話。「今どき、ここは安いねえ」。カウンター前の壁、表彰状が目に入った。何でかなあ、安いからかなあ。

 

 ※ 海老天丼440円(480円)温泉玉子かけ天丼540円(590円)上海老天丼590円(620円)穴子天丼600円(660円)…かっこ内税込み

 

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2023年10月27日 (金)

「インダでインダ」

Img_4982_20231025070601 Img_4986_20231025070601 Img_4987_20231025070701 Img_4989 Img_4990 何がいいのか、何でもいいのか、キャプションは「インダでインダ。」。JR山陰線二条駅、改札へ入るか、出るか、2階ホームに通じるフロアの壁面広告である。地下鉄とも連携しているので、ときどき乗り降りする。その壁に大きくても「インダでインダ」と大きい。

 

 大相撲京都場所帰り、地下鉄へ乗り換えのおり、どこの会社の広告だろうと確認したら、世界のパナソニック、松下さん創業のパナソニック。その子会社のひとつ、あらゆる産業、製造業を支えるインダストリー。~見えないところから、見違える世界に変えていく~と、新しい時代を見据えて、サブキャッチしている。その回り、社員さんが様ざまに写っている。

 

 「インダでインダ」のフレーズ。たくさん並んでいる。読み込むと「自分らしく働けばインダ」「失敗してもインダ」「人生楽しめばインダ」「いい歳になってもインダ」…。そうか、何でもイインダ。もっと読むと、そんなんばかりでナインダ。「仲間ととともに挑戦すればインダ」「製造現場を支えるのがインダ」「世界を舞台にしてインダ」など、前向きのが多い。何が言いたいのか。そうか、我が会社はイインダ、イインダ~のインダストリーか。

 

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2023年10月26日 (木)

めでたい置物に「向い干支」

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 茶わんと茶わん、合わすとガッチャン。落としてもガッチャン。テレビアニメ、科学忍者隊はガッチャマン。店内、露店と。割れモノが溢れて、そうろと歩いて、めでたいもの、まず一つ。恵比須さんに鯛の置物。にこやかな表情、鯛と恵比寿さん見比べて、タイタイ。次に見たのは、お茶碗。赤富士と青富士、その隣はフクロウ。朝の一服、幸せ気分まちがいない。

 

 子丑寅卯…と干支の置物が並び、開運と祝福の「向い干支」。案内読むと、十二支を円で表し、自分の生まれ年の干支と向かい側の干支を並べ置くと、運が開くと。江戸時代からの言い伝えとか。我が干支は蛇の巳、その向かい側、対角線上に猪の亥。それが~いいのだ。虎はどうなっとらあ~と探したら、飾り皿で出た。松竹梅も一緒、アレがめでたいですたい。七福神、千両猫、お多福…壷のカエル絵は、喜び「むかえる」。ああ~めでたし、めでたし。

 

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2023年10月25日 (水)

この秋一番の青空と植物園

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 秋の始まり、9月には行ったが、10月はまだだった。ひと月に一度か二度の植物園、行きたくなる。北山から入って、プランター咲きのコスモスが目に入る。青空とどう撮るか、下から下からだ。西側は赤紫のホウキギと紫色の穂が長いサルビア。真ん中は彫刻、麦わら帽の少女。その向こうは下向きに咲くラッパ花。空を入れてローアングル、1枚2枚3枚…。

 

 紅葉には早くても、どこを歩いても園内は秋、秋、秋…。葉にバッタ、花にアゲハ、緑を映す池に鴨、まだ大きくなるのかシシユズ、パパイヤも重そう。秋バラは八重品種の「うらら」が輝く。茶色で細長い、その茎の名は「クサントロエア・ションソニー」の表示。ワスレグサ科、忘れそう。キクも種類が増えている。市川團十郎襲名記念?シュウメイギク、延命楽という品種、「もってのほか」と。空と花コラボ撮りを忘れ、あれもこれも撮りになった。

 

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2023年10月24日 (火)

一つ星シェフの丼

Img_5145 Img_5142Img_5130 Img_5136 Img_5134 Img_5125_20231022074401 Img_5126 丼と言うても、ちょっとちがう。いや、だいぶかな。ミュシュラン一つ星のシェフが考えた丼。柑橘ソースをかけての~スモークサーモン丼。器は小さい。食用、飾り花は赤く小さく可愛い。ご飯は酢飯。天丼、肉丼、親子丼ではないフランス料理の丼。そうはない。

 

 まあ、ご近所と言っていい清水焼団地の陶器市。夏場から秋開催、今年で47回、年ごとに出店が多く、臨時バスも出て、賑わいを増す。昼の出歩き、少しお店を覗いて、フードブースで焼きそばでも~と行った。器を見せて、体験できるお店「TOKINOHA・Ceramic・Studio」。この店の中で、この丼と出会った。一日限定30食のスペッシャル丼という。

 

 丼は1300円、店の器とセットは4500円。ふだんは器づくり体験コーナーで、イートイン。食のひらめき、焼きそばは今度にして、セットにせず丼だけにした。京都市役所近くのフランス料理「MOTOI」のシェフが特別に来て、一鉢、一鉢じきじきの丼。ソースはグレープフルーツとケッパー、スライスのオニオン。そっと赤い花を添える。サーモン、柔らかくジューシー。酢飯、光沢がある。ガツガツせず、気品大事にサーモン丼、さあ!食べよう。

 

 ※ 京都清水焼の郷まつりは10月20日から3日間開催。シェフ丼は21日だった。

 

 

 

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2023年10月23日 (月)

店名???の立ち食い蕎麦

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 その人気、わからない。その店名、わからない。その場所は、鴨川の松原橋から西へ、高瀬川前の木屋町通りの東側。表側はレンガ、店内天井のサンむきだし、2階建ての古民家改造か、広くはない。注文、何にするか、名物という肉そば売り切れ。エノキの名前よく忘れるので、アントニオ猪木で覚えるようにしているエノキの天プラ温泉玉子つきにした。

 

 パチンコの景品交換所のような小窓で受け取った番号札は48番。そのおり、店名は?と聞くと、「すば(suba)です」と。待つ間、スマホ検索すると、人気雑誌リーフ、TVに登場している。なんで「すば」か、意味までは出てない。アントニオ猪木?のエノキ蕎麦48番呼び出し。陶芸家製作という斜めの陶器台に置いたら鉢の出汁がこぼれそう。麺は2階でつくる自家製、出汁は昆布と鰹、これがうまい!。なんか、分らないけど「すば」らしい??。

 

 ※ 土日は長だの列の情報あって、確認に行った21日土曜の写真が左から2枚目。テーブル兼ねた陶器作家の陶作品は5枚目。金粉が入っている。

 

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2023年10月22日 (日)

浅瀬の小石は、鴨たちの別荘

Img_4799_20231019073901 Img_4796_20231019074001 Img_4797 Img_4795 Img_4798_20231019073901 浅瀬に浮かぶ小石、あっちの、こっちのに鴨たちが乗って、のんびりしている。空はスカッと晴れて、雲もない、いい天気。♪~ウララウララ~♪、山本リンダの狙いうち、秋うららだ。ぶら歩きコースの一つ、鴨川の遊歩道へ行って、七条大橋から左岸を北へ上がった。

 

 鴨がいる、いる…鴨がいる。ひなたぼっこか、小石恋しくか。数えて、Ⅰ羽、2羽、3羽…、半径30㍍の川の浅瀬に20羽はいる。羽根に顔をうずめているのや、短い足でぼんやり立っているのや…小石がまるで我が家のように一羽一石のマイホーム。ここは年がら年中、禁漁区。鴨鍋、鴨すき、鴨そば…狙い撃ちの心配はない。鴨川は、鴨たちの天国のよう。

 

 鴨川、鴨の営巣地は何カ所かある。その一つがここか、通り歩いて、いつも沢山いる。七条大橋と五条大橋の真ん中あたり。大きいの、小さいの…家族か。いい天気が続き、浅瀬に小石が出ると、川岸の草むらから泳ぎ出て、羽根を休めている。一羽ごとの別荘みたいだ。何という鴨の種類か。重くてもカルガモ?、大人になってもコガモ?いつも真剣なマガモ?。鴨川歩き、インバウンドの外国人観光客もよく見る。立ち止まり、鴨たちへの呼びかけ。「ヘイ!カモン!」

 

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2023年10月21日 (土)

大相撲京都場所

Img_4880_20231020083201Img_4895Img_4897_20231020081801Img_4947Img_4965Img_4981Img_4957Img_4910Img_4917Img_4935 Img_4945Img_4944_20231020083101Img_4921Img_4882_20231020081801 子どもを抱いて土俵入り、誰だろう。東方、関脇の琴ノ若かな。西方は大関の豊昇龍か。微笑ましい。あっ、そんな端で仕切ったらアカン。えっ、取組中にVサイン。そうか、相撲の禁じ手の初っ切りか。横綱照ノ富士、堂々と不知火型の土俵入り。膝、大丈夫やろうか。

 

 本場所でない巡業場所、その見どころは多い。4年ぶり府立体育館で開催の京都場所。北側2階一番上、弁当付き6千円の自由席に座った。真下に土俵、後ろの窓から左大文字。それでも正面は正面、満員御礼の垂れ幕が下がる。土俵下のええ席で花街の綺麗どころ、地元の上七軒の芸舞妓さんか。うなじしか見えない。弁当の包み紙イラストは、鞍馬部屋のてんぐ山という。

 

 これ、京都場所のマスコットキャラ。エコバッグ、せんべいに初登場。鞍馬部屋の先輩力士・牛若丸に憧れ入門とか。アイデアが面白い。パンフ表紙の1横綱、3大関は精華大マンガ学部が描く似顔絵。表紙めくって、清水寺を背景にやはり1横綱、3大関。これ誰かが、こうせい、ああせい合成写真?。土俵の人気は、業師・宇良。地元京都の鳥羽高校出身、ウラオモテない。天気も秋ウララ。真下の土俵へ、デジカメズームはっけよいよい、京都で相撲もはっけよい。

 

 ※ 土俵入り、東から十両の千代栄が最初。福知山、共栄高校出身で、「栄」がしこ名。化粧まわしは明智光秀の福知山城。会場表側では日本へ避難中のウクライナ人招待。同国出身の十両・獅子と交流場面も。獅子には獅子奮迅の活躍を期待したい。 京都場所は10月19日開催。

 

 

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2023年10月20日 (金)

「ここに赤いリンゴが成ってます」

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 臨済宗総本山、開祖は茶祖でもある栄西、俵屋宗達の風神雷神、法堂の天井に双竜図などの建仁寺。祇園甲部、場外馬券場に近く、観光客も多い。西門出ると大和大路、団栗橋で鴨川である。境内、なんど通り抜けたろう。その西門に、樹高にして5㍍の中国産バラ科リンゴ属の姫リンゴの木。小さすぎるのか、そこに実が成っているのにあまり知られていない。

 

 青森でも、長野でもない。京都の、繁華街の、お寺の中である。まさか!だろうけど、リンゴである。「リンゴが成っていますよ」と、通り行く人に呼びかけたくなる。♪~リンゴは何にもいわないけれど、リンゴの気持ちはよくわかる、リンゴ可愛いや可愛いやリンゴ~♪。木の中、リンゴ、リンゴと探す。ここに一つ、枝先に三つ、ずっと上にも一つ…、見つけると嬉しい。そのリンゴ、だれがもぎるのか、木になって、気になっている。

 

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2023年10月19日 (木)

穴子専門店「大金」

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 好きな穴子、京都に専門店は?とスマホで検索したら、出た、出た、出たあ。月より先に出たあ。二条城近くに一軒、もう一軒は、店名が「大金」。むかし、チンチン電車が走っていた西洞院通で、四条から3本南の高辻下ル。四条烏丸から西へ、南へ歩いて、あった、あった。店前の白い大きな提灯は「大金」。ここや、ここや、ここやがな。ランチやっている。

 

 水槽、細長い筒から穴子が首を出す。思わず、こんにちは。壁絵の穴子が長~い。白い割烹着の店長ひとり。ランチメニュー、穴子また穴子。日替わり御膳にしたら、釜めし、刺身、天ぷら、それに赤出汁、お漬物。これで1950円。刺身は薄く、河豚刺しのよう。ぜんぶで6切れ。一枚一枚が貴重、丁寧に喉をとおす。味があるような、ないような。これが、アナア!穴刺し。店名の「大金」は「たいきん」でなく「おおがね」さん。オ~ル穴子に懐まで膨らむような店名、みんなありがとう。

 

 ※ 店主のお名前が大金尚昌さん。開店からおおかた10年。店は昼からと、夜だけとがある。大金さん、子ども時代、その名前が嫌だったけど、今は役だっていると。

 

 

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2023年10月18日 (水)

人気の「コロリ観音」

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 「コロリ観音」とは言うが、正式には赤後寺(しゃくごじ)の御本尊二体、千手観音立像と聖観音立像。平安時代初期のケヤキ、一木造り。非公開の秘仏だったが、国の重文指定になって公開になった。「コロリ」は、厄が転じて利をなす「転利」で、三度お参りすると、寝込んでいても極楽往生へという。「転利」読みが、いつからか、「コロリ観音」に~という。

 

 巡回バス、渡岸寺の国宝十一面観音に次いでお参りが多い。JR高月駅から遠く、木之本に近い。スギの木が高スギる山の中腹。石段の途中に枕石。賤ヶ岳の戦い、寺が焼かれたおり、村人がご本尊を背負い、近くの赤川に沈めて守り、痛くないように頭の枕にした石という。仏さま、手と足がない。長いこと水に浸かっていたせいとか。悠久1200年ものご本尊。もう年は10人に1人の80歳台。コロリを願って、手を合わせた。ご利益はいかに。

 

 

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2023年10月17日 (火)

巨木との出あい

Img_4355Img_4318Img_4320_20231015070101 Img_4352_20231015070301 Img_4351 Img_4350Img_4287_20231015065601 Img_4316 Img_4315   その自然環境、よく育つのか、湖北・高月には巨木が多い。その一番はけやき。幹回りが太く、背が高く、200年、300年と伸びつづけ、村々を守る「野神さん」になっている。駅の観光案内所に巨木探訪のガイドマップ。どれが最もビッグかなと、見に出かけた。

 

 見開き、四つ折りガイドマップ。巨木の定義は、根元から高さ1・2㍍で幹回りが3㍍以上という。「野神さん」は、集落の入り口にある樹木などで、土地を守る所に宿り、豊穣を祈願する神~との説明。観音の里は野神の里だと書く。地図を観音開きに広げて巨木10選、けやき10選。点検して、野神さん兼ねた柏原地区のケヤキ、幹回りが8・9㍍、これはデブすぎる。

 

 渡岸寺の国宝十一面観音近く、真っ先に行った。なるほど、幹はボコボコしている。どう写真撮るか、迷ってしまう。高さ22㍍、樹齢300年という。次は雨森地区、天川命神社のイチョウ。高さが32㍍、伸びて伸びて、ボクシングならKO?。滋賀県内で一番大きいらしい。樹齢は300年以上で、その以上はどこまで以上かと思う。ガイドマップの記述。~人は木がなくては生きていけない。木は人がいなくても生きていける~。人と木の関係、いい得て妙、至言なり。

 

 

 

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2023年10月16日 (月)

湖北・高月の秋点景

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 町の中心、渡岸寺の国宝十一面観音を静かに見て、心を清めて、日韓・誠心の交わり、儒家・雨森芳洲の生まれた里へ。駅のレンタサイクル500円。高時川、5月には鯉のぼりが泳ぐという。薮、東寺お水取りに出す奉納の竹林という。刈り入れの遅い日本晴れ、稲穂が垂れている。コスモス、緩い風にも揺れる。芳洲の里はヒガンバナと燈篭が似合う。

 

 再び町の中心へ戻って、先人が洪水対策で、岩盤を掘り抜いた西野水道へ。今度は余呉川沿い。琵琶湖からの逆風。ギア切り替え切り替え、ペダルが重い。消えたはずの外来種、セイタカアワダチソウが黄色く伸びている。若いススキが同じ方向になびいている。人気漫画「弱虫ペダル」気分になり、放浪の旅人・山頭火にもなる。木は花梨、畑はズイキ、家の軒先に干し柿、お寺境内で古文書に風通し…。人口1万の高月、この町にしかない秋を見た。

 

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2023年10月15日 (日)

偶然の「昼ごはん大会」

Img_3883 Img_3899 Img_3901 Img_3905_20231013081901 Img_3909 Img_4412_20231013082301 Img_3908Img_4369_20231013083701 Img_4359 Img_4365Img_4370_20231013081601 おかあちゃん手作りの「昼ごはん大会」とでも言うのだろうか。ひょいと立ち寄って、ご馳走になること、一度ならず二度三度の~二度。昼ごはん、一度目は味噌とネギの泥煮和え、二度目はバラ寿司など。一家団欒の中へ入り、地元食材のあれこれ、ああ、おいしかった。

 

 湖北の高月、国宝十一面観音の渡岸寺のすぐお隣。北びわこの鮎ずしで、明治神宮全国特産物献納式の献納杯を受賞した渡岸寺庵。コロナで、その食堂の店は閉じたが、経営していた中谷佐敏さん(80)と、そこで偶然出会ったのが始まり。店前から展望できる戦国、浅井三姉妹の生まれた小谷山の話を聞いていて、ちょうど昼どき、まあ、入りいなあ~だった。

 

 中谷さん一家のお昼。お客さんが座った丸太椅子と広いテーブル。おかあちゃんの手料理が並び、どうぞ、どうぞ~。びわこ定食、観音弁当など、かつてのメニュー看板はそのまま。食で県知事賞、中谷さんの肖像画もかかる。ネギ、レタスは裏の畑から。味噌は自家製。バラ寿司、ご飯が柔らかった~とおかあちゃん言うけど、うまい、うまい。お代わりしたら、おかあちゃんの顔がほころんだ。観音の里・高月へ二度行って、二度の昼ごはん、ご馳走さまでした。

 

 

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2023年10月14日 (土)

白い白いソバの花

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 戦国武将、浅井長政の居城があった小谷山が近い。北陸自動車道、ETC専用小谷城スマートICが出来ている。道路標識は木之本と長浜をつなぐ県道267号。JR高月駅を出て、国道8号沿い穴根の観音さんへ寄ってからだった。帰り、時間はまだある。いい天気、遠回りしてJR河毛駅発、午後5時前の電車に乗るつもりで、田舎道を歩いて、道をまちがえた。

 

 それが良かったのか。広大な日本電気硝子の工場を見た。姉川にかかる幅の狭い橋梁も渡った。浅井長政、朝倉景時軍が、織田信長戦に備えたという丁野城、中島城の山城も知った。河毛駅への、曲がる道を行き過ぎて、ソバの白い白いじゅうたんである。蕎麦の発祥地は伊吹という、その蕎麦だ。寒暖差、地下水が栽培に良いという。近くの道の駅で、その蕎麦をツルツルした記憶はあるが、ソバの花を見るのは初めてだ。歩きまちがいも、また正解だったか。

 

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2023年10月13日 (金)

「世界で一番ちっちゃな資料館」

Img_3995 Img_4011_20231012072901 Img_4013 Img_4046 Img_4042_20231012073801 Img_4041 Img_4031 Img_4027_20231012073901 Img_4021_20231012073101 Img_4020_20231012074201 Img_4019 Img_4018 ポツンと一軒家でなく、ポツンとお寺である。湖北・観音の里、高月へ行って、畑また畑の中、そのお寺の名は、慈光山冷水寺。戦国時代に焼けた仏さまを胎内に入れた十一面観音坐像がある。そばの「世界で一番ちっちゃな資料館」は、年中、昼夜、無料開館という。

 

 JR高月駅にある観光案内所の自家焙煎コーヒーは紙コップで200円。地元の皆さんが三々五々集う。ジャムパンとコーヒーで、その輪の中に入り、国宝十一面観音の渡岸寺など道順を聞いたりしていて、胎内仏の里・冷水寺を知った。長患いせずのコロリ観音も~いいなあと思ったが、秋のブラ歩き最後は、遠くても無料無休、冷水寺の資料館にした。

 

 高月駅西口出て、国道8号三つ目の信号右へ入って、宇根という村。秋雲、はるか山並み、田んぼの中、冷水寺はあった。焼けた仏さんを胎内にもつ鞘仏(さやぼとけ)のお堂は閉まっていても、そこに資料館だ。人っ気はない。扉を開くと、自動的に電気がついた。広さ8畳ほどか。壁という壁、新聞コピー、イラスト、仏像写真などびっしり。胎内仏を守ってきた村人の手づくりという。「世界一ちっちゃな資料館」のキャッチ、なるほど!と学んで見学した。

 

 ※ 冷水寺胎内仏の拝観は、事前申し込み。駅の観光案内所から。 ※ 焼けた仏さんは、平安時代の行基作、けやき一木造り。賤ヶ岳の戦い、柴田勝家軍が焼いて、江戸時代に新しく十一面観音坐像を鞘仏として造り、焼けた仏をその台座に入れ、秘仏としている。非公開。

 

 

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2023年10月12日 (木)

少女像「茉莉花」

Img_3802_20231011073001 Img_4418_20231013054701 Img_3800_20231011073001 Img_3805_20231011073001 Img_4419_20231013054301 なんと清らかな少女像だろう。後ろに髪を束ねて、着衣は薄く、しなやかな裸身が透きとおっている。両手を下に下げ、つぶらな瞳はどこを見つめているのか。はるか先、琵琶湖だろうか。秋空の下、林の中、台座の上、等身大の立像。何度となく見上げた。純真、心が洗われるようだ。

 

 像は、長浜市立高月図書館前の広場に立つ。図書館2階の井上靖記念室へ行くおり眺めた。何という作品で、作家はだれなのか。像を回って、作品は、ジャスミンの花、茉莉花と知った。像の後ろに井上靖氏が作者を紹介する銘板があった。作者は舟越保孝氏、わが国が世界に誇る彫刻家~と記している。戦後、親友の佐藤忠良氏とともに日本の彫刻界をけん引した舟越氏である。

 

 直彫り、石彫の第一人者という。理想の女性像を求め、多くの作品を制作。長崎26殉教者記念像で、高村光太郎賞を受賞している。この茉莉花像に隣り合って、黒御影石の石碑に井上靖氏の詩文が書き込まれていた。石碑題字の「聖韻」は、少女像のお返しか、舟越氏の筆跡だという。井上靖氏は詩作も多く残している。石碑の詩文「聖韻」が読みづらい。図書館で詩文コピーをもらった。その一文に「平成の新しい観音像、凛とした近代的なお姿である」とあった。

 

 ※ 舟越保康孝孝(1912-2002)岩手県生まれ。元東京藝大教授。文化功労賞受賞。

 

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2023年10月11日 (水)

図書館に「井上靖記念室」

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 昭和63年、竹下登内閣時代の、ふるさと創生1億円事業。当時の高月町がその1億円で、公園をつくり、その中に井上記念室をふくむ図書館を建設した。いま、合併で長浜市立だが、平成5年の開館から30年経つ。観音さま拝観のぶら歩き、おおかた読んだ「星と祭」持参し、その図書館へ行った。記念室は2階、1階カウンターで申し出て、開けてもらい、部屋に入った。

 

 ガラスケースの中、ずらり井上本だ。記念室が開館する前、83歳で没するまでの60年余の作家人生、その著作が20㍍近く並んでいる。背広上下に黒かばん、思い出写真の数々。ペン書き原稿は朝日新聞連載「星と祭」。一年間全333回。長かった最後の原稿の展示だ。北海道生まれ、静岡県育ち、毎日新聞記者など年表も。湖北へ何度も行っての観音さま地図も。座布団、広辞苑、天眼鏡…畳敷き書斎も再現してある。記念室の部屋に一人、しばし「井上ワールド」だった。

 

 ※ 「星と祭」は、琵琶湖竹生島付近でボート転覆で亡くした娘を題材にした父親の想いの葛藤を書く。連載は昭和46年5月から1年間。単行本は昭和47年10月。現在。復刊本が出ている。 ※ 井上靖(1907-1991)

 

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2023年10月10日 (火)

湖北高月、渡岸寺の国宝十一面観音

Img_3777 20140803kougenjikannon01Img_3771 Img_3792Img_3926_20231009083901 Img_3858 Img_3860 Img_3864 Img_3867  秋3連休の始め、ちょっと遠出した。湖北の観音の里・高月へ。JR北陸線で、長浜、虎姫、河毛の次の駅。渡岸寺へ行き、国宝十一面観音を見た。井上靖の長編小説「星と祭」に登場する観音さま。拝観500円、二重扉の厨子が開いて、説明6分のテープが流れた。

 

 新快速米原で、北陸線の敦賀行き乗り換え。駅員さんにホームで「高月行きますね」と聞くと「大阪の高槻でないですね。それなら行きます」と確認回答だった。その、高槻と高月、同音異字で、ややこしい。調べると、「槻」はケヤキの古称で、湖北の高月はケヤキ多く、平安の歌人が月の名所として、何首か詠んだので、「高槻」から「高月」に変わったという。

 

 厨子の観音さま、少し腰を捻り、すらりとして、目が優しそう。井上靖が「まるで宝冠だ」と書いた仏面、ずっしり頭上に乗っている。十一面観音の国宝は全国で7体、その姿の美しさで最高傑作という。浅井・織田の姉川の戦い、村人が観音さまを土に埋めて守った~という。箔ははがれ、黒ずんで、千年の時が流れている。かつて東京国立博物館の展覧会では入場者あふれ、会期延長という人気の観音さまの一つ。美しさ、癒し、祈りー、その魅力が重なりあっている。

 

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2023年10月 9日 (月)

雑草でない雑草、その名は?

Img_3649_20231007072001 Img_3651_20231007072401 Img_3655_20231007072401 Img_3661_20231007072401 Img_3662_20231007072401 Img_3664_20231007072601 Img_3674 Img_3681_20231007072501 Img_3685_20231007072601 雑草と言う名はない雑草(牧野富太郎語録)が、一面に伸びている。何という名がつく雑草だろう。犬の尾っぽ、犬っこが訛っての命名、エノコログサだろうか、踏まれても踏まれても生えるオオバコだろうか…、そんな雑草あるところへ、山頭火になって分け入った。

 

 京都山科の休耕田。討ち入りまで閑居、内蔵助を祀る大石神社が近い。自宅からバスなら停留所一つ。山の向こうは東、琵琶湖がある大津。すぐそこは餃子の王将、社長射殺事件の現場。もう何年も何年も休耕田、草ぼうぼうとしている。「面白すぎて時間を忘れる雑草のふしぎ」(稲垣栄洋著)読んだ。黄色く、背の高い、あのセイタカアワダチソウ、おおかた消えた~という。

 

 アメリカから来た外来種、ひと頃、増えて増えて、憎まれものだった。本を読むと、根からの毒でまわりの雑草を駆逐したが、今度は自ら毒で自滅したという。分け入った休耕田、探したがない。あるのは、明治の鉄道開発で増え、御一新草とも明治草ともいうヒメムカシヨモギ、茎がピンクで、それが有毒というヨウシャヤマゴボウ、赤い実のような花が咲くジャコウアザミなどなどだ。雑草でない雑草、環境変化に耐え、サステイナブルに生きている。

 

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2023年10月 8日 (日)

「ザ・中華そば」

Img_3519_20231006065801 Img_3700 Img_3514 Img_3515 Img_3517_20231006065801 Img_3696 Img_3701_20231006065901 ラーメンはラーメンで、豚骨、鶏ガラ、煮干しなど多彩なスープもいいけど、中華そばは中華そばで、シンプルなのもいい。醤油だし、蒲鉾、もやし、焼き豚…、汁をすすりきると、鉢に龍が出る。ラーメンも中華そばも元は同じや!と言うたら、そうやけど、やっぱりちゃう。

 

 千成餅食堂西垣商店の中華そば、朝10時に開店して、まあ、1時間ほどで売り切れる。何で?いうて、そらあ、「ザ・中華そば」やから。京都の山科、無印良品やニトリが入る複合ビルのすぐ西側。店は、秋から始まった朝ドラ「ブギウギ」、おっちゃん、おばちゃん、これなんぼ~の世界が広がる。千成定食、千成うどん、きつねにイナリ…庶民があふれる。

 

 昼に早いのに、はよ行って、その中華そば。奥へ広い店なのに相席また相席。前はおっちゃん、向かいはおばちゃん。人気の中華そば、最初から胡椒がツーン。レンゲで出汁いっぱい。年寄りには、あっさりが優しい。もやしが、シコシコして、鍋入りのセリのよう。焼き豚二つ、蒲鉾二つ。手打ち麺は、細め。大きな鉢に醤油だしが一杯。レンゲですくっても、すくっても…、ええ味やなあ。おっちゃん、おっちゃん、これなんぼ!。550円!、やすおまんがな。

 

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2023年10月 7日 (土)

「出町の細巻き」

Img_3350 Img_3331 Img_3332_20231005075201 Img_3335_20231005075201 Img_3339_20231005075301 Img_3336_20231007060601  Img_3370 Img_3511_20231005072701 Img_3372 Img_3446_20231005073601 Img_3449_20231005073701 Img_3509 Img_3704 巻き寿司、どんな大きさを好むか。太巻きか、細巻きか、それとも中巻き、飾り巻き、裏巻き。軍艦巻きに手巻きもある。中の具、何をグーとするか。マグロの鉄火、胡瓜のかっぱ、干ぴょう、玉子、納豆、サラダ…、う~ん、やっぱり、細巻きの穴キュウが一番かなあ。

 

 巻き寿司の始まりは、酢飯と寿司ダネの江戸の料理、早ずしから。品川の養殖海苔で普及、今の巻き寿司の形に~という。巻き簾、海苔、酢飯、具で巻く。大きさ色々も、調べると、江戸寿司職人は細巻きが基本と出ていた。福井敦賀から鯖街道の終わり、京都の出町柳の枡形商店街・スーパーえびす。店内ぶらり、鯖寿司と一緒の名物は「出町の細巻き」。

 

 元リッツカールトンの担当シェフ「なかむら」さんの店。朝、顔づくり用に細巻きを買い、目鼻口にした。細巻きは直径3㌢。一枚海苔の半分、ご飯少し、具も細く。顔づくりに向いている。太巻きはその倍、中巻きはその中間、飾り巻きは断面で花やキャラクター、裏焼きは中に海苔。「出町の細巻き」いらい、スーパーなど覗くと、巻き寿司を見る。はみだし巻き、インスタ映え巻き、まんぞく巻きなど、どうや、これで、まいったか!と巻いてある。

 

 

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2023年10月 6日 (金)

北野神社の「ずいき祭り」

Img_3403 Img_3404 Img_3417_20231004075701 Img_3423 Img_3434_20231004075801 Img_3422_20231004075701 Img_3421_20231004075901 Img_3418_20231004075701 Img_3414_20231004075601 Img_3405 あれは、風神。赤いトウガラシでだろうか。隣は雷神。白い九条ネギかな。神輿の飾り、五穀豊穣に感謝して野菜づくり。あれ!言うたら、あれは、阪神タイガースの岡田監督。「A・R・E達成記念」の額付き。縞のユニホーム、岡田監督のあれは、なんの野菜だろう。

 

 毎年10月1日、秋祭りの始まりは、北野天満宮の「ずいき祭り」。ずいきは、サトイモ、ハスイモの芋茎。その、ずいきの葉柄を神輿の屋根に葺き、柱や欄間などの飾りも、色んな野菜の組み合わせ。保存会が1か月かけてつくる。歴史は古く、藤原全盛の時代、京都市無形民俗文化財指定という。巡行までの間、西の京の御旅所に鎮座する。ぶらり、見に行った。

 

 高校駅伝、女子駅伝が走る西大路通り、バス停・北野中学前から西へ。ずっと屋台が出ている。御旅所の町名は、その名も御輿岡町という。菅原道真公を祀る天神さんの境外地。神域は広く、中京区、西京区にまたがる。御旅所の見モノは2基のずいき神輿。どんな飾りか。ポケモン、浦島太郎、鎌イタチ、五山送り火…、その野菜は、五色唐辛子、赤ナス、柚子、白ごま…。目玉の「あれ」を中心にあれもこれも~と見た。巡行後は解体という。あれえっ!もったいない。

 

 

 

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2023年10月 5日 (木)

季節の変わり目がややこしい

Img_3460_20231003072601 Img_3378 Img_3129 Img_3467_20231003073101 Img_2997 Img_3066_20231003080001 Img_3033 Img_3002 Img_3190 Img_3097_20231003073901 Img_3481_20231003073101 Img_3462 温暖化、季節の変わり目が変だ。9月から10月へ、頼まれない日課の出歩き、ぶらり、ぶらり…。「やっとの秋」と「まだ夏」が混在している。秋のヒガンバナ、10日ほど、ゆっくり咲き出して、夏のサルスベリとムクゲ、もういいかい~と毎日毎日、咲き変わる。

 植物園、彼岸入りに行って、ヒガンバナ見つけたが、少しだった。いつも行く西本願寺の大銀杏回り。白のヒガンバナが先行、赤いのが続くが、植物園から一週間たって、赤と白が同時咲きだった。赤の群れ咲きは、大仏殿跡公園で10月に入って見た。アゲハ蝶が♪~カオルちゃん、遅かったのネ~♪と、蜜を吸っていた。田んぼ畔では、稲刈りがすんでだった。

 寺町三条、マッタケ販売のとり市。店並びは岩手・岩泉産。丹波は1か月遅れと。向かいの甘茶店、「かき氷」の看板。嵐山の石垣沿いの桔梗、今は夏か、秋かと戸惑い咲き。鴨川、五条大橋あたりの中洲。黒のカワウと白のサギが並んで、夏のアユ探し。動物園の象糞で秋咲きヒマワリ、自宅プランターで開花。長かったゾウ?。七条大橋の柳、垂れて垂れて、地面まで。小野道風の見たカエルはいずこ。空にやっとサバ雲。秋や!秋や!、今度こそ、さば読まないように?。

 

 

 

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2023年10月 4日 (水)

「夢二式美人」

Img_3220 Img_3221 Img_3193 Img_3195 Img_3197 Img_3199 Img_3201_20231002081701 Img_3209 Img_3213 まぶたは二重、クリっとして眼は大きい。うりざね顔、表情にどこか憂いがある。肢体、細長く、しなやか。なよっとしている。着物のえり元、ほのかに肌が見える。これが、大正ロマンの画家・竹下夢二が描いて、一世を風靡した女性。いわゆる「夢二式美人」だという。


 観光客多い京都嵐山の福田美術館。来年の生誕140年、没後90年を先取り開催「竹久夢二のすべて」展へ。渡月橋から大堰川沿い、人気の「%」印、テークアウトコーヒーの隣。中秋の名月と満月が重なる9月30日だった。昼間、川面はまだ夏が煌めいていた。写真の撮影が出来る美術館。夢二と親交あった収集家の作品を所蔵、一挙公開と銘打つ。


 「夢二式美人」とは~と、見て回った。S字曲線の八頭身、縦長の軸絵がよく似合う。縦に縦に~デジカメ撮り。庭石に打ち水、祇園の舞妓さん、初夏の高原、羽根つき、瓜ザネ顔で、爪に爪なしの爪切り?…。ひょいと振り向く横顔がいいなあ。夢二の詩、♪~待てど暮らせど来ぬ人の~♪の宵待草の絵も。その顔、その仕草、モデルあってか。恋多き夢二。その人は、岸たまきに始まり、笠井彦乃、お葉…、「夢二式美人」、恋の遍歴そのままのよう。


 ※ 展覧会は10月9日まで。 ※ 竹久夢二(1884-1934)岡山県出まれ。 ※「夢二式」の言葉は、明治40(1907)年5月28日付『読売新聞』編集日誌の記事から。

 

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2023年10月 3日 (火)

出歩き発見、ポスター大賞は~

Img_3328Img_3172_20231001074401 Img_3356 Img_3173Img_3451_20231001195601 Img_3181Img_3302Img_3184Img_3186 うん、これ、キャッチするフレーズが決まっている。いいねえ。こっちは、文字が多い。そうか、これは、洒落か。う~ん、少ししんどい。これ、レイアウトが写真を活かしている。夏にセンスがいい。出歩いて見るポスターや看板の数々。その出来栄えの品定め、また楽しからずや。

 

 京阪三条駅、特急待ちホームで交通マナーポスター。旅人、自動ドアに三度笠はさんで「あきませぬ!」。座席で喋りまくる旅の衆には「おひかえなすって!」。旅人のイラストも効いている。これ、品定め大賞候補かな。京都市地下鉄、大学それぞれ受験生獲得の広告。大谷大学は「モンダイは、人間だ」。宗教系大学、余白多く、どこか奥が深い。これも賞候補か。

 

 季節感あるのもいい。駅ナカで月見だんご販売。15夜、お月さんでウサギさんぺったんコ、下界、それをウサギが見ている。もしもし、モチモチ?。京都市とドイツ・ケルン姉妹都市の10月イベント。ソーセージと瓶ビール。「ドイツ、実ってますよ!」。うまい!。「HAPPY HOUR 290」。生ビールが泡々して生々しい。290円が目立つ。安い!入ろうかなあ。太秦映画村のお菓子屋は「映菓座」。どこかおかしい。歩き発見のポスター大賞、歩くほどにあれも、これも~。

 

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2023年10月 2日 (月)

大道芸「ジャグラーみぞん」

Img_2901 Img_2898 Img_2902 Img_2904 Img_2906_20230930071601 Img_2907 Img_2910 失敗はないのだろうか。うまく、入るのだろうか。顔を仰向けにして、顎に長さ6㍍もの細長い棒を立て、先の網籠に小さな手毬状のボールをほり投げて、入れる。秋田の竿灯のような、バスケットの3点シュートのような。自作自演、ちょっとハラハラする大道芸である。

 

 大阪長居植物園入り口近くサルスベリ広場前。本名・石本望さん、芸人名は「ジャグラーみぞん」。京都南陽高から大阪市大卒、35歳。この道13年という。「あっ、いま風がありません。やります」と決断する。半袖の黒シャツのジャグラーみぞんさん。一球入魂、ボールを右手で投げた。高さ6㍍。入るかな。入った、入った。みぞんさんの鼻、ピクっとした。

 

 様ざまに大道芸はある。パントマイム、奇術、猿回しなどだが、みぞんさんの売り芸は、一番多いジャングリング。ボウリングのピンのようなこん棒か、ボール、幾つも持って自在に回す。植物園のみぞんさん、最後にバランス芸。台の上、揺れる丸い輪、さらに板を重ね、上に立って、こん棒回し。こわごわ、腰が引けている。「先輩は、これで落ちています」という。大丈夫かな、ドキドキ見るうち、立った。こん棒も回した。みぞんさんの鼻、またピクッとした。

 

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2023年10月 1日 (日)

「B’Z」グッズの列

Img_2775_20230929072801 Img_2916_20230929072601 Img_2917 Img_2921 Img_2918 Img_2920_20230929072801 Img_2923 Img_2922 この列はなんだ。「ここが最後尾」の看板、後ろへ後ろへ、伸びている。先頭は見えない。並びは若い。10人に1人、80歳代いない。恐竜展会場へ行く列ではない。人気のロック、「B’Z」だ。野外コンサートに先立って、1回600円、ガチャガチャもあるグッズ販売への列だ。

 

 大阪地下鉄御堂筋線、長居公園駅を降りて~である。秋分の日、同じ公園内の恐竜展へ行くおり出あった。何の並びか、その看板で知った。ヤンマースタジアム長居で開催の「B’Z35周年記念全国ツアー」。一日3回の公演前にグッズを求め、1時間も2時間も並ぶ列だという。恥ずかしながら、アクセサリーのビーズなら~で、その人気のほどをスマホ点検して初めて知った。

 

 いや、凄い。ギタリストの松本孝弘とボーカリストの稲葉浩志。「だからその手を離して」でデビュー以来、人気は上昇また上昇。アルバム500万から1000万枚、ギネスにも~という。恐竜展帰り、さらに並びの若者が増えている。ステージ機材運ぶ大きなトラック壁面に二人のコンサート写真が出ている。その前、皆さん、グッズのタオル広げ、次々に記念撮影。地下鉄も増便また増便という。現場で知ったB’Z人気、阪神タイガースも恐るべし。

 

 

 

 

 

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