ひやっこかった「垂水」
流れ落ちる水、両手にすくって、首筋あてる。ああ、ひやっこい。帽子をとり、丸刈り2㌢の頭にも~。ああ、ええここち。体温オーバー、39度の猛暑の日。下鴨神社の納涼古本まつりへ行って~である。神の水、生き返る如くに冷たい。ああ、ありがたい、ありがたい。
「ただす」と読む下鴨神社の糺の森は東京ドーム3倍という原生林。流鏑馬の馬場に古書店が並び、三重から出店「からすうり」の後ろ側だ。石組こんもり、注連縄ある小屋、どういう仕掛けか、古木に差し込まれた幹から水が流れ出ている。駒札に「垂水」とある。垂水―、神戸の西、明石大橋あたりの地名と同じだが、これは、垂れ落ちる水を意味している。
繰り抜いたような幹から水の勢いがいい。ソーメン流したら、神さまご縁、アアメンソーメン?。駒札を読むと、鴨川は糺の森が源流、聖域の水は神の森の滴という。駒札の垂水は、万葉集第8、飛鳥から奈良時代の皇族・志貴皇子が詠んだ句から。「いはばしる垂水の上のさ蕨(さわらび)の萌え出づる春になりにけるかも」。いはばしる~は岩走る。石組は、この岩を意味した設営か。「古本で 出会いし垂水 万葉歌」。ああ、ひやっこし、ひゃっこし。
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