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2023年8月12日 (土)

松園作品の初期と最晩年

Img_9756 Img_9758 Img_9759 Img_9761_20230807075601 Img_9763 Img_9765_20230807080001 Img_9767 松園さんの絵は、美しいなあ。初々しいなあ。初期の代表作は「人生の花」。明治32年、松園さん34歳のとき、嫁ぐ日、その門出を描いている。花嫁さん、不安と嬉しさ、恥ずかしそうにうつむく。お母さん、毅然とした様子で娘を先導している。その門出、いいなあ。

 

 京都市が先か、京セラが先か、ちょっと迷う京都市京セラ美術館。コレクション展、展示替え年に何回かも、松園さんの作品はまず、いつ行っても~である。京都市生まれ、京都市育ちの松園さんは、初の女性文化勲章受賞者。買い上げ、寄贈など所蔵作品が多くても、市美として松園作品の展示は欠かせない。今は、初期から最晩年までの6点が並んでいる。

 

 初めてか、嬉しいことに写真撮影可という。キャプションもきめ細かい。「人生の花」は、同じ構図の異作2点、初の同時公開という。画面の大きさ、余白のとり方、衣装の柄、髪飾りなどがちがうという。写真2作撮って、並べ見てそうかな~である。昭和23年、松園さん75歳「初夏の夕」は、最晩年というより、絶筆という。団扇を持って、ホタルに気づいて「アラッ」と振り返っている。松園さん作品の数々…人生の最後もまた、その絵が美しい。

 

 ※ 上村松園(1875年〈明治8年〉― 1949年〈昭和24年〉。日本画家。息子・松篁、孫・淳史とも文化勲章受賞。  ※ 「初夏の夕」の写真は一番最後。

 

 

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