この夏、「涼」感じる写真展
ブ~ン、水平に翅を広げて、ミツバチさん格好いいねえ。どこへ飛んで、どこで蜜を吸ってきたのかな。こっちは、水面すれすれ、卵を孵しに渓流俎上のビワマスさんだ。お腹、ぽっこりだね。ブナ林のザゼンソウ。胡坐を組むお坊さんふう、無想している。静かに、静かに…。
いや暑い。猛暑、もういい。どこで、涼を求めるのか、この写真展が涼しい。滋賀県立美術館の「里山、水の匂いのするところ」。大津市生まれの写真家今森光彦さん(69)が、花や、蝶や、鳥たちや、木々や、人々の暮らしを撮り続けた作品が並ぶ。源流、渓流、水辺と水の循環が写り、動画ではサザッと波打ちぎわの音がする。会場の空調も涼が良だ?!。
「里山物語」の写真集など、木村伊兵衛、土門拳の写真賞を受賞した今森さん。びわ湖の西、仰木にアトリエを持ち、いまも自然と人、里山をテーマに写真を撮る。今回の作品はこれまで撮り貯めたびわ湖周辺中心の写真92点。カタクリとギフチョウ、アジサイとアマガエル、羽を広げたトビ、苔蒸した古木、ハグロトンボ、大根干しすんだおばあちゃん二人、清流冷やしの西瓜、もんどり網にかかったゲンゴロウブナ…、見る目が心に染みて涼になる~。
※ 展覧会は9月18日まで。
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