野ざらしだった「歴史の鐘」
ご近所の皆さんだろうか。ふたりの大人が両手を広げて、鐘の大きさを示している。鐘の前で、3人の子どもさん、眩しそうに正面を向いている。野ざらしになった写真の大鐘、あの大坂冬の陣の引き金になった「国家安家」「君臣豊楽」…、家康の時代になった歴史の鐘である。
秀吉さん祀る京都東山の豊国神社。8月18日に没した秀吉さんご縁で、毎月「8」の日にアンティーク中心に市がでる。写真に出ている大鐘が吊るされている隣りの方広寺境内、よく歩きの流れで通り抜ける。猛暑の8月、2度目の「8」の日、鳥居下の骨董屋さんで、この写真があるのを見た。額入りカラー、ご近所から提供の写真だ~と骨董屋さんは言う。
明治10年の頃で、買います?と言われたが、写真の写真を撮らせてもらい、1分足らずで引き返し、ホンモノの鐘を確認に行った。 高さ4.2m、外形2.8m、重さ82.7㌧。知恩院、東大寺の鐘と並ぶ日本三大梵鐘、重要文化財なのだ。冬、夏の大坂の陣で、豊臣家を滅ぼした家康。豊国廟なども廃棄して、江戸時代を迎えており、この鐘も200年余、捨てられたように野ざらしだった。豊国神社の市「ほうこくさん」で見た写真、ここに、ほうこくする?。
※ 維新後、明治政府が豊国神社、方広寺など再建して、この歴史の鐘も境内の鐘楼に吊るされている。
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