淀川のシンボル「イタセンパラ」は?
その名は「イタセンパラ」。からだが板のよう平べったいからだという。コイ目コイ科の淡水魚。日本の固有種であり、天然記念物である。それが、あまりというか、ほとんどいないという。環境省の第4次レッドリスト入り、絶滅危惧ⅠA類指定。どんな魚なのだろう。
大阪湾へ流れ出る淀川。京阪枚方市駅から徒歩10分、川沿いに淀川資料館がある。淀川河川事務所のとなり。地名で言えば三矢。江戸の頃、大きな三十石船に小さな舟が近づいて、なんぞくらわんか!と食べ物を販売したあたりだ。枚方市芸術センターで太宰治の朗読劇「赤い太鼓」を聴き終わり、暑いのにぶら歩き、学びの淀川資料館へ行って~である。
館内入って、体長120㌢のビワコオオナマズ標本、淀川とは~の資料などを見て、「イタセンパラ」のビデオ。上映5、6分、二度見た。体長10㌢ほど、とくに背びれが長く、富山平野と濃尾平野とここにしかいず、淀川のシンボルフィシュだという。ワンドという川の横の池のようなところに住み、秋に二枚貝に卵を産み、赤ちゃんは貝の中で寒い冬を過ごし、春に泳ぎ出すという。そのイタセンパラ、いた!いた!と、ビデオのように再び、淀川に戻ってくる日はいつだろう。
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