世相を描く岡本漫画は「漫点」
その漫画、世相を斜めに見つめ、おかしみがある。風刺があって、味わいがあって…。その一点、一点が重なって、まさに「漫点」。かつて京都新聞で政治時事漫画を担当していた岡本治さん(80)が、今年も日本漫画家協会のグループ展に自宅で描いた作品を出した。
おおかた補修が済んだ三条大橋を渡って、新撰組襲撃の池田屋を超えて、河原町三条北東かどの北野画廊。毎年の開催、毎年案内もらって、見に行く。岡本さん、元高校球児。自己紹介の色紙に二刀流の大谷翔平に絡めて、バットをペンに替え、ユニホーム姿で「一筆流」と洒落ている。吹き出しに経歴。京都新聞の紙面に計7450本、毎日毎日20年間もだった。
元ピッチャー、大柄な岡本さん、会場にいた。ロコモ悪くないが、少し膝が痛く、クスリのロコモアは飲んでいると言う。今年描いた作品の中から3点の出展。ロシアのウクライナ侵攻、空中戦を感じさす画。その一枚は、蜘蛛の巣レーダー網、動きがとれなくなった軍用機。真ん中の二枚目は、プロペラ機VSミサイルの空中戦。三枚目は、この指とまれ!。昭和の日本の海軍練習機は赤とんぼ。戦争、戦争…日本のその昔が甦る。岡本漫画、今年も満点!。
※ 漫画展は7月10日で終了。
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